rainbowmaker
一日として同じ日はない
それなのにどうしてと俯いてた自分を
ふと思い出してからからと笑う
まったくあんたってやつは
すぐに忘れてしまうんだから
わざわざ暗い場所まで戻って
うずくまってるなんて馬鹿みたい
馬鹿みたいね馬鹿みたい
あなたはホースを握りしめ
ほら見てとびしょ濡れになりながら
子どもみたいに笑って
ほんとにあなたってひとは
すぐに忘れてしまうのだから
色のない世界に生きてるって
これからもずっとそうなんだって
思い込んでいたんでしょう
虹なんか見えないって
なんにも見たくないなって
両手で顔を覆っていたら
空の色さえ見えやしないよ
ねぇ思い出してよ
悪戯そうにあなたは笑って
この世界に存在しうる
あらゆる色という色を
両手広げてまき散らした
まるで恵みの雨のように
あぁそうだった
まったくわたしという人間は
すぐに忘れてしまうのだから
あなたは
あの時と何も変わらない
わたしの心に色を落とした
虹のひとだった
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