あれこれ
いつまで経ってもどこまで行っても
その背中にさえ触れられないのは
ことあるごとに振り返り
後ろを気にしているからで
いつまで経ってもどこまで行っても
声が聞こえてこないのは
絶え間なく己の境遇を
嘆く自分の戯言に
全て掻き消されているからで
あれが足りないこれが駄目
そうやって責めてばかりいて
わたしの他に誰がわたしの
背中を撫でてあげられるものか
あれもできないこれも駄目
罵り蔑むその声に
いつまで耳を貸すつもりか
はらり花弁がゆり落ちるのを
ただ待つだけの人生か
そんなのはもう御免だよ
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