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いきてゆく
さてさて、半ば予想通り、日記じみたものは続かないもので。だからつまり、残りの夏休みについては心の中に留めておくことにする。
唐突に、生きてゆくことへの気力がなくなる。そんなことを幾度も繰り返してきた。
僕はどうしたらいいの。生きたくないのに生きるの。やめることはできないの。勇気がないだけなの。ねえどうしたらいいの、ねえ、ねえ。
そんなどうしようもない言葉をひたすらに繰り返して、声にならずに、消える。
わたしはいつだって幸せなのに。恵まれているのだから。わたしはこれっぽっちも不幸じゃない。本当にその通りだと、心の底からおもっているのに、言い聞かせるみたいに唱えてしまうのは何故だろうね。いつまでも、その謎は解けないけれど、でも、幸せだからといって、辛さも苦しさもないわけではないなら、わたしも、辛いって、苦しいって、言ってもいいのだろうか。言っても良かったのだろうか。
死にたいわけじゃなくても、生きていくことがつらいって、そんなふうに言えたなら、良かったのかな。わからないね。
特に理由のない、意味もない、ただただ溢れてくる言葉を書き留めるだけの文章だけれど、そういう文章が一番、自然体だ。剥き出しの果実のように甘くはないけれど、ひどく柔らかくて傷みやすい。心の一番柔らかいところがあるならば、その部分があげた悲鳴のようなものなのかもしれない。
だいじょうぶ、だいじょうぶ。
こんなことはいつもどおり。
だからまた明日も生きていこうね。