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「めっちゃ聞いてほしいんだけど、終電逃した」


23:17
ベッドでだらだらスマホを見ていた私に、友人からこんなラインがきた

「めっちゃ聞いてほしいんだけど、終電逃したんだよね」

がち?大丈夫?どこいるの?って送る。
大阪にいる友人は京都まで帰らなくちゃいけないのに、どうがんばっても帰れないことが発覚したと私に告げた
まじかー、うちくる?って聞いて、すぐに住所を教えて、友人を待つことにした

駅に着く時間は0:22

ゆっくりお風呂にでも入って待つか〜、ってシャワーを浴びて髪を乾かして、まだ12時半。まあ、まだ着かなくても不思議じゃない。筋トレしよう。と、最近はダイエットにハマっているのでダイエット用の筋トレをして待つ

0:40

うん、ちょっと遅いかも

友人は何度か私の家に来たことがあるので、多分道も覚えている。その割に家に来るのが遅すぎる

0:48

大丈夫?生きてる?

📞canceled

0:58

もしやお家帰れた?

📞no answer

1:11

大丈夫?

さすがにあまりにも着くのが遅すぎる
家で待っていても不安なので駅まで行ってみることにした

大雨の降る街を二本の傘をもったわたしがてくてく
びちゃびちゃの足元が寒くて、後ろを歩くサラリーマンのおじさんも何だか怖くて、別の友人に電話をかけた

「きいて、〇〇が1時間くらい連絡つかない、やばいんだけど」
「え、大丈夫?まじかやばいなそれは」

話を聞いてくれて、駅までの不安な道のりに付き合ってくれたおかげで、あんまり怖くなくなった
明かりの消えた誰もいない真っ暗な駅について、電光掲示板だけが怪しく光っているのを眺めた
友人はいない

コンビニの前でカップラーメンを食べている男の人3人組が、暴力団の下っ端にしかみえなくてこわい
横に停めている車も暗いし、中が見えなくてこわい
もしかして友人、この人たちにやられた!?って持ってる傘を強く握った

帰り道も同じ友人に電話をかけて「ねー、まじで連絡つかない。充電切れてるのかな」って話をした。またかけるって言って切った瞬間に、終電を逃した友人から連絡が

ごめん充電切れてていま家あがらせてもらった

うわあー、よかった、生きてたー
安心したので「いま外だからもう少しで家帰る」って返事をして、また友人に電話をかけた

充電切れてたらしい
やっぱ?
生きててよかった
けどスマホの充電切れたら連絡できないのやばいよね。公衆電話あっても電話番号覚えてないからかけれないし
ほんとそうだよね。誰かにスマホ借りるしかない
けどLINEもってないよね
たしかに
インスタにログインさせてもらってインスタで電話かけるしかない
それか〜

って充電を切れた時の最終手段を思いついたところで家に着いたので電話を切った
帰り道の寂しさもなんとかなってありがたかった

家に着いたのは1:10くらい。そのあと友人はお風呂に入って、わたしはお茶を飲んで、朝日が昇り始める時間までふたりで話していた

電車に乗っている時点で充電が切れて、駅に着いて記憶を頼りに歩いたけど結局迷ったらしい。
家の近くとか私のバイト先まで歩いて、30分以上迷った末に着いたと言っていた。がんばったな

話題が尽きないっていいなあって安心する。大学の友達と話すのもたのしいけど、間があかないように必死で次の話題を考えながら話している
けど高校の友人たちとはそんなことしなくても次から次に話したいことが思い浮かぶの、たのし〜

多少高校離れできたと思ってたけど、全然でした

240513

ありがとうございます。嬉しいです!