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#101【Ilsa'sJukebox】no.517歳の「青春」を支えた、あの曲。

はい。皆さま、こんにちわ。月末月初の週、ちょっと慌ただしくお過ごしの事と思います。お疲れ様です! 【リンク切れ御免企画、Ilsa's Jukebox】DJ・ILSAです。(介護疲れでおかしくなったわけではございませんw )

さて、【「完全機能不全」の父と母と娘のお話】は、如何でしたか?w

同級生の目も、周囲の大人達の目も気にせず、文字通り、親の胸ぐらを思い切り蹴り飛ばし、「生きづらさ」を捨て、人生の空へと、大きく羽ばたいた17歳の私・・・。

あの時の私は、強かったw
でも、自分ではまだまだ、”自分の強さ”なんて、知らなかった・・・。

父にフルボッコにされ、紫色にミミズ腫れし、切れて腫れた唇から流れる血も乾かないという”異形の顔”をスウェットのフードで隠し、独りチャリに乗ってコソコソと薬局に氷嚢とシップ薬を買いに行った時の、あの如何ともしがたい情けなさ、悲しみ・・・。

そして何よりも、”17歳の娘”にとっては、華やかに笑う同級生や、親の言う所の”世間様”からどう見られるだろうという「恐怖」は、父に殴られている時よりも、ずっとずっと、恐ろしかった。

その恐怖に、怯えなかったはずはない。

泣かなかったはずはないんで・・・。

それでも、私は、翌日から、この酷い顔を晒して、学校へ行く事を決意した。その背中を力強く押してくれた、私にとって忘れられない音楽を、今日はご紹介します。


『SOMEDAY』佐野元春/1981年

親の呪縛に、漠然とした「生きづらさ」を感じていた15歳の頃、ある日、FMラジオから流れてきたこの曲に、私は、強く心がときめいた。

SOMEDAY・・・、いつか・・・、
私にもいつか、この「生きづらさ」から抜け出して、自分の自由に生きられる日が来るのだろうか?と。

こんな自分でも、いつか、誰かに「まごころ」が伝わる日が来るのだろうか?と。

だったら、”自分の人生”を生きる価値があるのかも知れない ―――。

そう想っていた15歳w ませてましたねーw


『Young Bloods』佐野元春/1985年

これはもう、まさに、17歳の”あの時”、ミミズ腫れした顔で1週間、学校へ通う道すがら、バイト代で買ったウォークマンを制服のポッケに入れて、毎日、ずっと聴いていた曲。

なんたって、降り立つ駅から高校まで、チャリで約5kmを、厳しい季節風に晒されながら、朝8:40分の門限までに疾走しなければならずw

どんなに辛くても、悲しくても、痛くても、情けなくても、この曲を聴くと、チャリのペダルを漕ぐ力が湧いた・・・。

どんなに父に殴られても、母に泣かれても、「冷たい夜」と「ひとりだけの夜」に、”サヨナラ”するんだとw

この先にある「FREEDOM」を信じて。

この沸き立つ様な熱いビートに、
17歳の魂は抱きしめられ、護られていた・・・。


17歳のあの事件で、私は親と精神的な決別を果たした代わりに、高校のクラスの同級生からは浮いた存在になった。

でも、元春の音楽があったから、私はちっとも寂しいとは思わなかった。

あれから40年の時を超え、今でもこのビートが、私の胸の奥で、静かに脈を打っている。


本日は、”17歳の私”を支えてくれた大切な音楽、2曲をご紹介しました。

【Ilsa'sJukebox】次回もまた、お楽しみに♪♪♪


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