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『グローバル企業に狙われる日本の医療』

(下記は堤未果さん情報より)

🔴 あなたは、日本の医療についてこんな間違いをしていませんか...

■日本は、人口あたりの医師数が、先進国で最低レベルであることを知っていますか?
 (OECD諸国の平均で見ても、12万人も足りていません...)

■日本の医療制度が、世界から嫉妬される最大の理由を知っていますか?

■日本の人口は、世界のわずか1.6%にもかかわらず、世界の薬の4割を消費する国であることを知っていますか?

これらは、ほとんどの日本人が知らない医療業界の闇ですが、、、でも、さらに深刻な問題があります。それは、『日本の医療費(保険料)が、増加する最大の理由は、高齢化だ』という間違いです。ここにも大きな問題があります。


🔴 日本の医療費が増加する理由

1985年:中曽根・レーガンの合意のもとに日米間である協議が始まりました。その名も『市場志向型分野別協議』。通称:MOSS協議。これによって、日本は、電気通信・医薬品と医療機器・エレクトロニクス・林産物の四分野に関する製造または、輸入の承認・許可・価格設定の三つを、今後は全てアメリカの承認なしでは、自由に決定することができなくなりました。

これにより日本の製薬会社、医療機器メーカーは、一気に不利に追い込まれました。そして、技術立国であったにも関わらず、新薬・医療機器の開発を政治的に抑えらてしまったのです。実際、80年代に高技術を誇っていた日本の医薬品と医療機器は、、、90年代に、輸出と輸入が入れ替わり、海外メーカーに依存する状況になりました。

さらに日本は、この不平等協議によって、他国の3倍〜4倍の金額で医療機器・新薬をアメリカから購入せざるを得なくなったのです。事実、ペースメーカーの価格は、イギリスの5倍。バルーンカテーテルは、アメリカの4倍...となっています。もちろんこの費用は、国民皆保険制度でカバーされています。


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つまり、【 財務省 や マスコミ 】に 「日本の医療費は高すぎる」、「高齢化で日本の財政は破綻する」と繰り返し、報道されてきた裏には、、、、アメリカとの不平等な密約があったのです。


いかがだったでしょうか。

医療費を抑制したい 【 財 務 省 】 と、、、日本の市場で儲けたい【アメリカ】によって私たちは、こうした真実を知らせていませんでした。しかし、これは日本の医療業界が抱える闇のほんの一部でしかありません。私たち日本人の命を守る医療が、ウォール街を中心とする【グローバル企業】にどんどんと侵食されているのです。

そこで、少しでも多くの日本人に医療業界の真実を知ってもらおうと本田先生と特別対談を行いました。それが、『グローバル企業に狙われる日本の医療』です。


『グローバル企業に狙われる日本の医療』


『第一章』
「日本の医療制度が終わる日」
苦境に立たされる医師会の真実

・「どれだけ働いても病院は赤字」...外科医の告白
 なぜ政府は医療制度問題を隠すのか

・「橋本内閣と医療改革制度」
 日本の医療費は高すぎるという嘘

・「医師不足の真実と医療費削減」
 なぜ医学生に嘘をついてまで医師数を削減するのか


『第二章』
「日本医学界を狙う外資企業」
医療制度改革が国民の命を脅かすワケ  

・「医者 vs ファイザー」
 財務省が外資企業と癒着して日本国民を売る理由

・「ウォール街と国民皆保険」
 日本医療制度を利用して、売国奴が金儲けするカラクリ


『第三章』
医学会の転換点
新型コロナが医者を救う...?

・「感染症と社会革命」
 コレラ・ペスト・SARSに学ぶ、コロナが日本の医療を救うワケ

・「日本国民と医療費亡国論」
 世界最高峰の日本の医療制度が外資に牛耳られる日


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https://kashiwazaki-ghmc.jp/brog/fujiwara/colum/90.html

・なるほど、そうだったのか(その2)

 以前のコラム(82)で「沈みゆく大国 アメリカ」(堤 未果 著、集英社新書)という書籍をご紹介しました。
 保険会社が実権を握るアメリカ医療が様々な問題を抱えていること、そしてアメリカ国民を救うかと思われたいわゆるオバマケアが、実は「1%の超富裕層」達による国家解体ゲームの最終章であり、格差は拡大するばかり。そして次のターゲットは日本…。

 今後の日本の医療の行方に危機感を抱かせる内容だったのですが、最近その続編が出版されました。「沈みゆく大国 アメリカ〈逃げ切れ! 日本の医療〉」(集英社新書)です。ここでは詳しい内容の説明はしませんが、是非皆さんにもご一読いただくことをお勧めします。

 OECD(経済協力開発機構)のデータによれば、日本の医療費の対GDP(国内総生産)比は諸外国に比べるとかなり低いにもかかわらず、政府は「医療費が増えると国の財政が破綻する」という理由を掲げて、医療費抑制に必死です。また諸外国に比しかなり高い自己負担率を、さらに引き上げようとしています。その裏にはどのような思惑があるのでしょうか。
 医療あるいは介護には「人」が必要なのですが、政府は診療報酬や介護報酬を引き下げ、人を増やすことを妨げようとしているかのようです。
 日本には世界が羨む国民皆保険制度がありますが、政府は国家戦略特区や混合診療を導入して、それを切り崩そうとしているかに見えます。TPP(環太平洋パートナーシップ協定)への地ならしをしているのでしょうか。

 人はいつでもないものをねだり、あるもののありがたさを忘れてしまいます。
堤氏が本の中で紹介している「どんなに素晴らしいものを持っていても、その価値に気付かなければ隙をつくることになる。そしてそれを狙っている連中がいたら、簡単に掠め取られてしまう」というアメリカ人医師の言葉、そして、「今の日本は国民皆保険制度をはじめ貴いものを守る代わりにないがしろにして、外国に安く売り飛ばすような、間違った方向に進んでいます。医師たちは忙し過ぎて、なかなか政治のことを考える余裕がない。そして一部の者たちの権力や金銭欲のために、国を誤った方向に引っ張ろうとしている連中が、政策決定の中枢にいる。でも私が何よりも危惧するのは、ごく普通の人々の無関心です。これが変わらなければ、いくら権力側に働きかけても国は動かない。そして普通の人々の無関心こそが、放っておけば国を亡ぼしてしまうのです」という済生会栗橋病院の本田 宏医師の言葉を、私達はじっくりと噛みしめる必要があるのではないでしょうか。

 日本の医療が政府主導で変わりつつあるのは確かです。今後どのような方向に向かうのか、正直言って私にもよくわからないところがあります。従来の「病院完結型」の医療から「地域完結型」の医療に変わらなければならない、「地域包括ケアシステム」がキーワードで、そのためには「かかりつけ医」が重要、という政府の考えは大筋で了解はできます。しかし、そのためには医師や看護師などの医療スタッフおよび介護スタッフの増員が必要です。でも、政府の動きはそれとは逆方向を向いているように見えます。
そんな中で、少なくとも現在の国民皆保険制度はきちんと維持していかなければならないと思います。何といっても、世界保健機関(WHO)が世界一と評価した日本の医療の、根幹をなす制度なのですから。
 皆さんもどうか医療に目を向け、関心を持って下さい。当たり前と思っている今の医療が当たり前でなくなったとき、そのときにはもはや後戻りはできないのです。もちろん、今の医療よりもさらにいいものが構築されるのであれば、それはそれで言うことはないのですが…。でもたぶんそうはなりません。
政府の意向でジワジワと進みつつある医療のアメリカ化は、裕福な人はそれなりの医療を受けられるけれども、貧しい人は十分な医療を受けられない、という格差社会に向かうことが確実です。なぜなら、今のアメリカの医療がそうだからです。

 政府は「社会保障と税の一体改革」の名の元、医療費削減策を推し進めています。しかし先にも述べたように、日本の医療費は先進国の中では最低レベルなのです。医療費を減らした分のお金はどこに回るのでしょうか。ひょっとして国防費? そういえば、集団的自衛権行使のために自衛隊の活動範囲を拡げるべく、関連法案が着々と整備されているようです。

私は医療(と教育)は国を支える大きな柱であると考えています。医療、介護、年金などの社会保障制度は、憲法第25条に基づくものです。アメリカでは医療は商品となっているようですが、日本の医療は社会保障の一環なのです。医療のアメリカ化は医療の商品化を意味します。それでいいのかどうか、私達日本国民ひとりひとりが、真剣に考えなければならないのではないでしょうか。
もし医療が商品化され、社会保障制度が揺らぐとしたら、日本という国が揺らぐのではないか…、私はそう思っています。

 ※ 日本国憲法第25条:すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
  2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

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・し、しかし、一方では、こんな声もある。。。⁉️🐧💦   

日本医師会は『巨悪』です!堤さんは、日本の医療事情については全くの無知です!
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R3UQS1J3ER3QOS/ref=cm_cr_arp_d_viewpnt?ie=UTF8&ASIN=4087207854#R3UQS1J3ER3QOS

堤未果さんの本には、いつも大きな感銘を受け、全冊、読んでいます。堤さんの、アメリカの政治、貧困問題、貧困層の事情についての考察と分析は、素晴らしい!の一言で、のめり込んで、一気に読めました。
しかし、堤さんは、アメリカ暮らしが長かったせいか、日本の医療事情についての考察・取材は、あまりにも薄っぺらで、無知そのものです。
日本では、選挙時に、よく、『選挙では、医者の候補者にだけは、絶対に投票してはならない!』と言います。(「巨悪」の日本医師会は、選挙を通じて、厚生労働省をも乗っ取ろう、としていることも、さまざまなところで、よく指摘されていることです。)
日本で最も政治に悪影響を及ぼしているのは、『医者の既得権益』を守ろうとしている『日本最悪の“政治的圧力団体”』である日本医師会であることは、さまざまなところで、よく指摘されていることです。
「政治家も、いつも、日本医師会が怖くて、日本医師会の意向に反することは、勇気がなくて、何もできない。」というのが、日本人の知的階層であれば、誰でも、よく知っている日本の事情です。
いくら何でも、『日本最悪の“政治的圧力団体”』である日本医師会が、アメリカとTPPから、我々日本人(患者)を守ろうとしている、という記述に納得できる日本人が一人でもいたとしたら、よほどの「お人好し」かバカでしょう。
日本医師会がTPPに猛反対をしているのは、TPPが発効すると、アメリカから多くの弁護士がやって来て、自分たち医者が、医療過誤で訴えられ、『医者の既得権益』が奪われるからに他ならないいことも、明白です。
まさか、堤さんのような極めて知的レベルの高い人が、日本医師会と厚生労働省の官僚が、我々日本人(患者)のためを思って、TPPに猛反対しているとでも思っているのでしょうか!?
そういった意味で、堤さんに早く、日本の「本当の」医療事情に気付いてほしいです。

・そして、このような声も。。。🐧💦

池田清彦先生はその評論エッセー「やがて消えゆく我が身なら」で「グローバリゼーションで儲かるのはごく一部の金持ちのアメリカ人だけだ」、「国家は好コントロール装置」と喝破している。 そのグローバリゼーションの目指しているものの中に医療もあるとすれば、これは直接に生命にもかかわることだけに無関心ではいられない。 現在交渉が進展しているTPP交渉はグローバルな展開を進めている米国の多国籍企業の利益を代表して米政府が臨んでいるところであるのは周知のところだ。そして、TPP交渉の中には農業、製造業、情報、サービスのみならず医療も含まれているのだ。 米国は自分の不利になるような外交交渉は絶対に飲まない。 はたして、今の自民党政府は医療分野で米国の要求をはねつけることができるか。 我々一人一人の国民の意識の高さが今まさに問われていると言えるだろう。
本書は、いかにオバマケア導入以降の米国の医療が決定的に破壊されていき、国民が医療コングロマリットの餌食にされているかをルポした前作に続くものである。 そして、いま、医療コングロマリットが今狙っているのは間違いなく日本であり、すでにその兆しがあることを指摘している。 
医療に関し、我々が知っている、知らされている、あるいはそうだと思い込んでいたいたことですら、国家による情報コントロールがあり、その究極の目標は医療コングロマリットによる日本の医療の市場化だ-行きつく先には考えたくもない医療の高額化と荒廃が待ち構えている。 
問題はなぜ、本書で指摘されているようなことを新聞やTVが伝えないのか、ということだ。 この国には正常なジャーナリズムが働かない、ということか。  本書に記されているようなことが広く知られれば、国民的運動にもなりえるだろうし、ちゃんとした議論にもなるだろう。 そうならないように政府によるメディアコントロールが非常にうまく機能しているということか。 
本書を読んで知った次のような事実は意識しておくべきだろう。  
-「国民皆保険」は保険ではない。 国家による「社会保障」である。
-日本では薬が欧米に比べても格段に高い薬価が設定されている。
-政府支出に占める日本の医療費は国際的にみて決して高くないこと。
-厚生省の発表する数値データはある特定の意図があること。 税金から投入される医療費のみならず日本の医師数ですら意図的に曲げられている。 日本の医師の数は決して多くない。緊急病院の医師数、働く環境を見てみよ。 
-一部の悪徳医師を取り上げることによって、「医師=悪者あるいは不当に儲けている」という図式が作られようとしていること。
-米国の圧力により、医療点数がコントロールされ、医療そのものが置き去りにされつつあること。とりもなおさず患者の負担が急速に増えている。
などなど、、、。

もっと自分たちの持っている権利や環境を正しく知るようにしなくてはならない。 制度を変えようとするときの政府発表の数字やデータには必ず何らかの意図があることを知るべきだ。 
著者が何度も記しているように、無知であることは危険なのだ。
堤さん自身の父親の闘病を記した最後の章を読んでいて不覚にも涙が出てしまった。 
なぜだろう、、、。 きっと彼女の戦う覚悟が記されていたからなのだ。
今一度、本書を読んで自分自身も日本の医療を守っていく「活動する読者」になりたいと思う。
今、皆で読まなくてはならない良書である。 
同著者の前作と合わせ、「政府は必ず嘘をつく」を合わせて読むことをお勧めする。

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