新聞広告は前年対比でマイナス32.4%。テレビ、 ラジオ、雑誌を含めた所謂「4マス(主要4マスメディア)」の全 てが落ち込んでおります。
令和2年6月9日、ヤフーニュースで「グラフ化してみる」「さ
ぐる」ジャーナブロガー」と名乗る不和雷蔵さんが、
《経済産業省広告売上動向2020年4月分》
をグラフ化して解説されておりました。
https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20200609-00182365/
これをみると、新聞広告は前年対比でマイナス32.4%。テレビ、
ラジオ、雑誌を含めた所謂「4マス(主要4マスメディア)」の全
てが落ち込んでおります。
ただし、新型コロナの外出自粛によって、ネット広告も前年対比
で7.1%のマイナスとなっています。
不和雷蔵さんのヤフーニュースには、新聞の終わりを感じさせる
データを見つけました。「折込広告」です。
統計的にはDM(ダイレクトメール)も含めた数字ですが、マイナス
54.2%となっています。つまり、半分以下になったのです。
折込広告、すなわち「新聞チラシ」の収益は、街角にある新聞販
売店の利益になります。
新聞販売店は、それぞれの新聞契約数を日本ABC協会に申請してい
ます。チラシを配布したいスポンサーは、この数字を元にするので
すが、これが「押し紙」を生む要因のひとつになっていたと考えら
れます。
つまり、新聞社が押しつける「押し紙」は、新聞販売店にとって
は「負担」であっても、その押しつけられた部数の「チラシ」から
の「収益」を期待できたからです。
損をするのは「スポンサー」であり、「スポンサー」の支払った
広告費分が、料金に加算される、我々消費者です。
そんな、イラッとする押し紙の問題は脇に置いて、チラシ広告の
減少に話を戻すと、チラシ広告の売り上げが半分以下になったとい
うことは、新聞を戸別宅配する、街角の新聞販売店の経営を直撃し
ます。
この新型コロナが終息するころには、不動産収入に頼る新聞社が、
その新聞を制作し、印刷することができても、新聞を各家庭に届け
る「販売店」がなくなっているかもしれません。
その結果、各家庭に配達する、日本型の新聞という媒体そのもの
がなくなっているかも知れないと言うことです。
ただし、そんな「新聞販売店」を救ってくれるかもしれないのが、
「持続化給付金」に代表される、政府の支援政策です。
ところが、この「持続化給付金」を巡って、無責任野党の皆さん
と、マスコミの皆さんは「総攻撃」を仕掛けています。
例の「一般社団法人サービスデザイン推進協議会」です。
大手広告代理店「電通」の息のかかったとされる「サービスデザ
イン推進協議会」についての、批判は大いにやれば良いと思います。
ただ、それぞれ最大ながら、個人事業主には100万円、中小企
業には200万円が支給される「持続化給付金」が「迅速」に支給
された「結果」とは切り離さなければなりません。
経済産業相のお役人さまを並べてのヒアリングによると、すでに
150万件の申請があって、100万件が支給されているといいま
す。
申請の受付が5月1日なので、一ヶ月ちょっとで100万件の支
給は「驚異的」といえるスピードです。
ましてや、これまでなかった制度です。
「スピード感」をだすための選択で、持続化給付金を貰った人か
らの感謝の声を、私の取材の範囲で数多く目にし、耳にします。
私も「まったく問題が無い」とはいいませんし、今後の「検証」
は必要ですが、チラシの売り上げが半分以下になったことで経営不
安に怯えるであろう「新聞屋」さんをはじめ、このスピード感には
感謝しかありません。
ところが、ジャーナリストの青木理さんは、TBSの「サンデー
モーニング」の、令和2年6月7日の放送で
青木「ボクの友だちで貰っている人がいない」
と仰います。さらに、同様の話を令和2年の6月9日のテレビ朝日の
「羽鳥慎一のモーニングショー」でしておりました。
野党のヒアリングで150万の申請のうち、100万件に支給済みとい
うことは、66.6%も支給されています。
つまり、青木理さんのお友達は、なぜか、33.3%の人ばかり
ということになります。また、「モーニングショー」でも執拗に「
貰っていない」という、二人の経営者の声を「パネル」で紹介して
います。
しかし、実際に、私の取材の範囲でも、申請から10日で振り込ま
れていて、書類に不備があっても、再申請から14日後には振り込ま
れています。Twitterに寄せていただいた情報での、最短記録は6日
です。
こうした「成功事例」を「モーニングショー」のハッシュタグ付
きで、ツイートしたところ、「振り込まれていない!」というコメ
ントをいただきました。
こうしたTwitterでのやり取りから面白い情報を入手しま
した。
Googleの公開ドキュメントで作られている「持続化給付金
トラッカー(全体)」というものです。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vRZ6ulatDpTs
bil6zxtWsxW17dJ0vWV3UF_STjNHmaDH5RLjfqWyKy57OqalTKakt5q-_iUP
1lwIIDu/pubhtml#
こちらは「自己申請」で、持続化給付金の申請、受け取った日時
を記入していくものです。
分母が少なく、自己申告なので「参考値」ですが、ここでの受給
率は全体で57.7%。野党のヒアリングの数字が66.6%と近
似値とみるかは微妙な開きがありますが、3~4割の人が、受給資
格がそもそもないのに申請しているか、あるいは申請手続きに問題
があるという疑惑が浮上します。
これらに対応できていない人が、ジャーナリストのお友達に多い
という可能性もあります。すると、それは「個人」の話で、政府の
責任ではありません。
また、この日の「モーニングショー」では、弁護士の菅野朋子さ
んが、すでに持続化給付金を申請し、振り込まれたとお話しされて
いました。
しかし、ジャーナリストさんは、
青木「ボクの周りでは」
といっていましたが、それはつまり共演者ではあるが、友だちだ
と思って貰えていな、お友達になってくれない・・・すこし、切な
く、涙でくもって、番組を見続けることができませんでした(嘘)。
他にも「無利子」の融資や、家賃補償など、「経済」を支える政
策を打っていますが、こうした国民を助ける情報は「報道しない自
由」。
これが、いまのマスコミ、ニュースやワイドショー。
そこに、広告を出したいと思う、スポンサーが増えるのは、当然
だと噛みしめる、今日この頃でございます。
それでは、みんなでがんばっていきまっしょい。
(宮脇睦・みやわきあつし )
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