渡部昇一氏によると、そ〜ゆ〜理由なのだそうです。なるほどぉ〜!と思いました。だから・・・、「日本の戦後における政治学は、敗戦利得者の政治学者たちによって築かれた。」訳ですね。

「英語学」の専門家・渡部昇一氏が「歴史」を語る理由。
歴史の著書が多い渡部昇一先生ですが、実はご専門は、「英語学」です。
なぜ英語学の専門家が、「保守」の言論人たちに愛され、尊敬され、これほどの影響力を与えてきたのか…? 実はその答えにこそ、戦後の日本を考えるヒントがあります。 渡部先生は著書でこのように述べています。

私の専門は英語学だが、日本の政治学者や経済学者、歴史学者は何をやっているのか、という思いがある。私は自分の専門分野ではないことで、こうした発言をしているのだ。 そもそも日本の戦後における政治学は、敗戦利得者の政治学者たちによって築かれた。日本のことを本当に考えていた学者たちが、公職追放に遭ってしまったからだ。(中略) だから、今の政治学や経済学、歴史学といった、本来なら日本のために弁明を行うべき学者たちは、その多くが敗戦利得者であり、けっして日本の弁護はしない。

敗戦利得者たちは、日本の敗戦によって地位を得、収入を得ていたわけだから、
戦前の日本の良さとか言い分を絶対に認めるはずがないのだ。

たとえば東大は秀才が非常に多いが、残念ながら、そこで日本を弁護するような発言をしている人は、政治、経済、歴史関連の学部ではなく、英文科や独文科といった文学畑出身の先生である。その理由は非常に簡単で、ドイツ文学や英文学などの先生たちは、ほぼ公職追放に遭っていないからだ。ただそれだけの理由である。

つまり、いわゆる「自虐史観」というのは、戦後の日本を覆う根の深い問題なのです… 私たちがよくテレビや新聞で「戦前の日本はしょうもなかった」「アジアを侵略した悪い国だ」「日本も欧米を見習うべきだ」と目にするのも“敗戦利得者”が自分の保身のために言っていると言えるのではないでしょうか?

しかしだからこそ、「英語学」を専門とする渡部昇一先生の話は、曇りなく歴史の真実を伝えてくれるでしょう。

世界のことを正しく理解すれば、徐々に現代世界のこともクリアにわかってくるようになります。 たとえば共産主義。 今日ではソ連崩壊でほとんど失敗だといって良いものになりました… 自然界では優れた種が生き残っていくように、国家や思想、価値観などといった形のないものもまた、数千年の間に生まれては消え、ある特定のものだけが生き残ってきました。 現代まで生き残ったものと消えていったものの違いは何だったのか…

その違いを明らかにし、教科書の1、2行では知ることができなかった歴史の真実が知れるのが「渡部昇一の偉人で読み解く世界史」です。 この講座では、世界史のターニングポイントとなった偉人の話を解説します。 彼らの話を通して、世界史の出来事が私たち現代人の思想や価値観にどんな影響を与えてきたかがわかるようになります。

●なぜ目立った戦争犯罪をしていない日本の普通の大臣や軍人が、東京裁判で裁かれなければならなかったのか? それはアメリカが普通の国家が歩むはずのある重大な時期を経験していないからだった?!
●日本で司法・立法・行政の三権分立が成立していない理由、そしてアメリカでは成立している理由
●なぜ日本では国民が直接選挙して選んだ国会議員が蔑まれ、官僚はエリートだと思われているのか?

渡部昇一先生の話を通して、今私たちが生きている現代が、歴史の延長線上にあることを実感でき、世界の見え方が変わることでしょう。 渡部昇一先生は生前、言語学者オーウェン・バーフィールドのこの言葉を引いて、つねづね次のように述べられた。

「歴史とは単なる事実の積み重ねではなく、虹のようなものである。歴史的事実という水滴を、日本という場所、現代という時代から、われわれの目を通して眺めた時に見えてくるもの。それこそ日本人にしか見えない虹、国史(=国民の歴史)である。自分の目に虹のように映る国を持てることが何よりの幸いである。」

そのような認識から導き出される歴史観は、多くの保守文化人の心を射止め、「渡部先生の歴史観ほど日本への愛情豊かな歴史観は他にない」と評価を受けることもしばしば。

昭和5(1930)年山形県生まれ。上智大学大学院修士課程修了。ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学留学。上智大学教授を経て、上智大学名誉教授。専門の英語学のみならず幅広い評論活動を展開する。昭和51年 第24回エッセイストクラブ賞受賞。昭和60年 第1回正論大賞受賞。著書に『知的生活の方法』(講談社現代新書)、『渡部昇一「日本の歴史」(全8巻)』(ワック)、『知的余生の方法』(新潮新書)、『歴史通は人間通』『名著で読む世界史』『名著で読む日本史』(以上、育鵬社)など。平成29(2017年)4月逝去。亡くなられてから2年経った今でも、書店には著書が続々並び、増刷は止まらず、新刊まで出るほどの人気ぶり。

・知識は力なりー歴史の知識こそ力なり
渡部昇一先生は亡くなられる直前まで、「従軍慰安婦問題」に関する誤報をした…朝日新聞の非難を繰り返していました。
普段は非常に優しい口調で物語りをする渡部先生が、なぜそこまで執拗に言論を続けたのか? それは渡部先生の次の言葉に隠されています。
「後世に、ありもしない恥辱を残していいわけがない。美しい国に生まれたと…、一点の曇りなく生きていく未来の人たちの勇気を創っていきましょう。そのためには声を出し続ける、叩き続ける。すると、『パカッ』と真実への扉が開くのです」


 (Direct出版より)

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