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(令和三年・2021/07/01〜07/10) 📚📚📚「宮崎正弘の国際情勢解題」 & etc., 💕🐧


ご挨拶(安藤裕衆議院議員) - YouTube

安藤さんを応援しない京都の自民党は、もう救いようがないですね。安藤さんは、公私に渡り、消費税増税勢力から色々と嫌がらせをされてきたのでしょうね…その黒幕は財務省なのかもしれない…💧🐧💦 確か…元財務省官僚の高橋洋一さんも、警察沙汰になるように罠にかけられたりしたのを覚えています。財務省は高橋さんの事を「殺しても殺し足りない」くらい、蛇蝎の如く憎んでいるそうです。

     財務省は日本を滅ぼしたいのか‼️

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( ペンギン🐧の、ひとりごと… )

北京外交筋からの面白い情報とかで、なんと、9月に金正恩総書記が北京を訪問し、「中朝友好協力相互援助条約締結60周年慶祝行事」に参加し習近平主席との首脳会談に臨む予定なんだそうです。。。メモメモ。。。_φ(・_・    でも確か金正恩には影武者が10人以上?いると聞いた事があるんですが、何番目の影武者が北京に行くのでしょうね〜? とっくの昔に本物は植物人間状態…って話もありますし。いかにも金正恩の影武者とバレるようなのを色々と出してくる北朝鮮って、世界をおちょくっているのか?完全に逝っちゃっているのか?訳がわかりません。まあ、中国共産党もその辺の事は熟知しているのでしょうから、何番めの金正恩の影武者が北京に送られて来ようと問題ないでしょうね。つまり、これは中国共産党と北朝鮮による「中朝友好協力相互援助条約締結60周年慶祝行事…ごっこ」みたいなもんですね。中狂も北朝鮮も、空っぽのプロパガンダと、国民の不満を誤魔化す為に必死ですね。 そうそうそう言えばですよ…、中国共産党と北朝鮮の「膿(ウミ)」の親…と言ってもいいような…、国際金融資本家やアシュケナージ・ユダヤ人たちも、そのナンチャラカンチャラのお祝いに駆けつけるのでしょう金〜? 🐧💦



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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)7月11日(日曜日)   通巻第6981号 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ハイチの大統領暗殺の黒幕は誰か? コロンビア、仏蘭西、カナダが絡む暗殺団
  フレデリック・フォーサイスの『戦争の犬たち』を連想してしまった。
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 7月7日未明、ハイチで大統領が暗殺された。
2016年に当選したモイーズ大統領は首都ポルトープランスにある自宅を急襲され、銃殺。クロード・ジョセフ首相代行が臨時の大統領代行として治安の維持にあたり、米国に治安部隊派遣を要請した。

 殺し屋グループは、コロンビア国籍が主体の23名の暗殺団で、四名が銃撃戦で死亡、多くは首都の台湾大使館へ逃げ込み、ようやく11名を拘束、ほかの八名が逃亡中(7月10日時点)。
 背後関係は不明だが、その後、様々な情報が飛び交う中で、一つの筋が見えてきた。

ハイチ経済を事実上動かすのは、マルテリー元大統領の一族と、リジナルド・ボウロス(前ハイチ商工会議所会頭)である。しかもNYタイムズが伝えるところでは、この二人は前月までに秘かにワシントンを訪問し、ロビイストと契約を結んだという。
ボウロスは最近まではモィーズ大統領に親しかった。

現地で上がっている声は、ジョセフ首相代行をすげかえ、あたらしくアリエル・ヘンリーを宛て、大統領にはジョセフ・ランバートがふさわしいという。だが、これらは表向きの動きであって、水面下では反モイーズ勢力内部での暗闘があるという。またボウロスが拘束されたという情報もある。

ハイチは北海道の半分以下の面積しかなく、資源もそれほど豊ではない。貧富の差が激しく、スラムが拡がるとかと思えば丘陵地帯には豪邸が建ち並んでいる。
高級車と中古車が混淆して、道路には歩道がなく、町は騒然雑然としている。

 ハイチはカリブ海の島国で、人口は1100万人もいるが、極貧国なうえに台風、地震、疫病がつづき、日本も自衛隊を災害救援に派遣し、数百億円の援助を行ってきた。なにしろ治安が悪く、主たる産業は誘拐ビジネスである。
 首都ですら政府のまともな統治は機能していない。無法地帯とも言える。

 ビル・クリントン元大統領はハイチへの思い入れが深かった。ヒラリー夫人との新婚旅行先でもあった。台風被害のおりは、率先した救援政策を展開した。
 ハイチは英語読みでは「ヘイティ」。フランスはHを発音しないので「アイティ」。日本語表記は「海地」である。

 表向きハイチ救援とは言っていたが、クリントン夫妻は、他方で外交政策を献金の多寡によって自由自在に操っていた形跡も濃厚。じつはヒラリーの醜聞を裁判で証言する予定だったハイチ政府元高官が、直前に不審死した『事件』も起きている。

 フレデリック・フォーサイスの傑作『戦争の犬たち』を連想してしまった。これは映画にもなったので、ご覧になった読者が多いかも知れない。
傭兵軍団を組織するプロの戦争屋は、背後を明かさない依頼主が、アフリカの資源リッチの国を、自分たちの傀儡大統領に統治させるために、現政権を転覆させる計画を抱く。襲撃は成功したが、土壇場で、プロ達は依頼主を裏切り、傀儡大統領をついでに殺害し、監獄にいた民主派活動家を新しい大統領に据えるというサスペンスで、実際にフォーサイスは、セェイシェルズの軍事クーデター未遂事件にも絡んだ。

 筆者がもうひとつ思い浮かべたのは三島由紀夫の『旅の絵本』で、ハイチに触れている個所だった。
気味悪いブードゥー教の呪術が横行する場所だと、書いた。
 ハイチの同じ島の西はドミニカ。島を分けて国が異なるのはボルネオ、チモール、キプロスなど世界にまだ幾つもある。

 さてモィーズ大統領暗殺だが、彼の暴政への評判は海外にも聞こえるほどだったが、なぜコロンビアの殺し屋が、ドミニカから潜り込んだのか。犯人らはなぜ、台湾大使館へ逃げ込もうとしたのか、フランスは旧宗主国として、どれほどの利権をまだ維持しているのか。キューバなどの左翼政権はいかなる対応を取るのか、米国の諜報機関はまったく絡んでいないのか。
背後関係を探るのは、まだまだミステリーの域にある。
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   (休刊のお知らせ)小誌は7月13日─16日が休刊です。 
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)マスク氏に関しての宮崎様の御言説に批判をされるかたがおられるようですが、ちと読みが浅いのでは? 宮崎師はevそのものが破綻する、と喝破されたのです。マスク氏云々は象徴として触れられた
 あなた方は地球温暖化も素直に信じておられ、批判は許さないですか? EVや脱炭素で本当に地球が救われると信じておられますか? だとすると随分ないーぶだなぁと。わたしは宮崎師のご高説に賛同いたします。
  (浪速の草莽)

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(読者の声2)予備役ブルーリボンの会のミニ・テレビ放送局。葛城奈海さんが司会の「レブラ君とあやしい仲間たち」
https://www.youtube.com/watch?v=9eLbgMDnkkU


ゲストが宮崎正弘さんです。レブラ君とあやしい仲間たち その41 - YouTube
   (予備役ブルーリボンの会)

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(読者の声3)「中国で大学付属専門学校と職業専門学校の統合に学生反発 院長軟禁も」の記事があった。
 中国江蘇省と浙江省ではこのほど、中国教育省(文部科学省に相当)の大学教育関係部門による大学の統合計画に反対する学生数千人が市中で実力デモを行った。一時和解し、収まったという。
 毛沢東回帰による、皮肉にも、文化大革命の再来の前兆とも言える。しかし現在の紅衛兵の相手は、実権派ではなく、文字通り権力の実権を握る実権組である。中国は、コロナ騒動、経済の悪化、世界から孤立という、悪循環に陥っている。
 天安門事件は自由を求めたが、今は、死活を求めている。軍閥ならぬ、スチューデントパワーが、容易に、一般レベルまで広がる要因がある。体制側は、このデモの成功体験がどこまで広がるのか。陳勝呉広の反乱のように、大衆運動に広がるのか。戦々恐々としていることだろう。
  (斎藤周吾)

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(読者の声4)今、蒸気機関で走る車を作ろう、というバカはいない。石炭や薪を燃やして、お湯をわかし、高圧の蒸気で車輪を回す。
今、掃除機を小型のICE(内燃機関エンジン)で、というバカもいない。いかに高性能、軽量の優れたエンジンでも、喧しいし排気ガスを出す。時々ガソリンもオイルも入れてやらねば動かない。
冷蔵庫にもモーターが入っているが、これもICEでやるわけにはいかない。つまり、ICEからEV(電気自動車)への変換はもはや不可逆的になっている。
急激な電池の能力の増大・進歩によって、既に価格の面でもEVに軍配が上がっている。小型二人乗りの超軽量のEVは屋根に貼りつけたパネルの発電だけで、普通うの毎日の通勤などが可能になっている。ただし、暗い駐車場ではなく、日光浴の出来る所に置く。https://www.aptera.us
 石油の無い日本としては、ありがたい機会となる。
電気さえ作れば解決する問題となる。安全な小型の原発などを造れば良い。火山国日本では、どこにも温泉があるように、地熱の発電も出来る。海の潮流も安定した発電を生み出す。
電池が安くなれば、太陽光発電も有利になる。
(KM生)
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)7月10日(土曜日)   通巻第6980号 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~バイデン政権、あらたに中国企業23社をブラックリストへ
  滴滴はNY上場後、時価総額を2兆3000億円減らした
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 7月9日、バイデン政権は「ウイグル自治区に於ける人権無視、抑圧」に関与したとして、新たに23社をブラックリストに載せた。14社は直接、ウイグルで人民抑圧に使われる監視カメラ部品などの中国企業、5社は軍が関与する企業、そして残り四社は、既に米国が制裁している企業と取引がある企業である。

 ここで幾つかの問題が米国金融界に生じた。
 制裁対象企業の株式を保有したりして中国株をファンドに取り入れてきた米国有数のファンドの存在である。ヴァンガード、ステートストリート、ブラックロックなどの59の米国ファンドが、ウイグル自治区関連の中国企業に、ファンドを通じて投資しているからで、バイデン政権は撤収を呼びかけている。

 同日、連邦議会上院ではビル・ハガティ(テネシー州)、クリス・ボン・ホーレン(メリーランド州)の二人が、上院銀行委員会で質問に立ち、SECに「DIDI(滴滴)」の株価の動きがおかしいとして調査に踏み切るよう要請した。(ハガティ議員? そう。前の駐日米大使です)。

 滴滴(DIDI)は6月30日にNY市場に上場し、予定価格14ドルのところ、初値が18ドル。時価総額はいきなり7兆5700億円となった。
 四日後、中国はDIDIを手入れして審査に入り、株価は暴落。9日の時価総額はピークから2兆3000億円ほど減らして、5兆2000億円ほどになった。米国ファンドにも損害がでたことは明らかだろう。
 上院議会銀行委員会は、この値動きがおかしいので調査を要求した。
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~四十代半ばで教師に転業したら管理が出鱈目の経営者と図々しい生徒たちがいて
  日本語学校の教育現場は曠野、波瀾万丈の人生が始まった

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山下知緒『サムライ先生、日本語を教える』(並木書房)
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 日本語学校、じつは大問題を抱えている。
 グローバリズムの余波が醜悪に淀んだ現場になった観がある、という人もいる。
いい加減な学校が雨後の竹の子、国際化の時代ですからね。文科省の補助金狙い、どうせ入学してきても授業には出ないだろうとタカを括って、経営とは金儲け、日本語を通じて外国人に日本文化を教えるなどという『崇高な』使命感がある学校経営者も教員も珍しいという。
なにしろほとんどの学生がヴィザ取得目的で日本語を習うと言いつつ、消えてしまった日本語学校もあった。
と言ってしまっては実も蓋もないが、コロナ禍で今度は、外国からの留学生が激減し、学校経営はアップアップ、評者(宮崎)の近くにこれまた十数校もの日本語学校があるが、昼間に、そばを通っても、深閑としている。とくに高田馬場から早稲田にかけて、日本語学校が集中しているのだ。
ちかくのコンビニの前で大声で中国語が飛び交っていた風景はこのところ目撃しなくなった。
いやそればかりか、世代がかわって中国人留学生が大人しいのだと異説をいう。なぜなら一人っ子政策で話し相手も、競争相手もなく、揉まれてこない人生だったからだ。
ところで、日本における日本語教師の資格は、これまでとは異なって試験(日本語教育能力検定試験)をクリアしなければならない。外国で教鞭をとるときは大学卒業以上の学歴も要求される時代である。
 知り合いに、じつは日本語教師をやっている人がいて、異色な、それこそ抱腹絶倒の体験談を聞く機会もあった。それこそベトナム人、ナイジェリア人、中国人などが同居して、文化的差違の混在が暮らすにはある。不思議な世界でもあるという。
 本書は実際の経験から、現場では本当は何が起きているかを、ユーモラスに、しかし深刻に報告するものである。
 著者の山下先生は、武道の達人で剣術を教えていた。四十半ばで転業したのだが、最初に赴任した日本語学校では、初日に全職員が退職するという怪事件に巻き込まれ、在校生25名。翌月には四十名の新入生。さすがに武道家、肝を据えて、取りかかった。
 生徒がまた一筋縄ではいかない外国人ばかり。
 それも日本で大学入試の準備者もいれば、研修先からの派遣組もいる。在日のアリバイのためという猛者もいる。在校生はヴィザがとれるからだ。帰国子女も混じり、多数は自己負担で授業料を支払うから、どうしてもアルバイトに追われ、欠席がちになる。毎日が日曜日ではなく毎日が激動日だ。
 そして中国人の美人留学生は風俗嬢だったため、規則にしたがって退学処分としたこともあった。彼女は一ヶ月滞在で帰国したという。中国人が中国人組織に騙されて来日した典型ケースだろう。
 大混乱の日本語学校の現場、しかし、いつまでこんなことが続くのだろうと読後感は憂鬱である。
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)言論テレビ「花田紀凱の右向け、右」。7月9日2045放映分です。
ゲストは宮崎正弘氏。
https://www.genron.tv/ch/hanada/

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(読者の声2)KM生の読者投稿を見て、まさに真の彼の批評と感じます。
イーロン・マスクを詐欺的要素の強い、破天荒の起業プランナーと認識しており、「信長のように高転びに転ぶ」と予想している」と言われることは、私も納得出来ない宮崎先生のお言葉とも信じられません。
 車社会の原点、アメリカのフォード会社の出発点もまさに現代の彼と同じ、かつて本田宗一郎氏も製鉄王と言われたカーネギー氏も、物造りの原点に返り、国の根幹たる産業に携わり、残したものは博物館、美術館、植物園、奨学金、カーネギーメロン大学など多くの現代の億万長者がする様な事もなく、全て社会に還元して亡くなっています。
 アメリカ在住46年になり、アメリカでビジネスを37年持続させて、今では引退していますが、戦前のアメリカ人達に聞いた起業の昔話を聞くと、彼の様な人間が現代の社会には必要かつ、これからも同じ様な人間が出て来る事がこの世には重要と感じます。
 私も47年昔に金太郎飴の様な規格人間を作る教育、学校で国歌も歌わせない教育、社会主義かぶれの先生が大手を振って学校運営を牛耳る現場を見て、アメリカに3人の子供を連れて移住したのですが、自宅学習も、飛び級も、学校で毎朝、星条旗に誓うの言葉を英語、スペイン語、日本語でも言える様な教育を見て、才能のある子供達を伸ばす特別クラスで教育するのを見て、日本の様に出る杭は打たれるの様な社会では人間の本質に関わる事になると思います。
自由な発想と行動、これはイーロン・マスク氏がオンライン金融サービスPayPal社を創立した時に、その会社に、16歳でハーバード大学の最難関コンピユーター・サイエンスに授業料免除の特待生で入学して、スタンフォード大学院で学び、PhDも持っている日本人がその会社に飛び込んだ動機が、イーロン、マスク氏の考えに賛同したからだと聞いたことがあります。
 人は型にハマらない自由な発想が出来る、行動力が合わせてある人間がこれからの社会には必要と感じます。
私のアメリカ人の周りの方々もその様な話を致します。
  (桑港老亀)

(宮崎正弘のコメント)光秀はなぜ信長を討ったのでしょうか?

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(読者の声3)南米の後進国や、アル・カポネ氏が活躍していたシカゴのような所では、政治、司法が独立しておらず、判事や政治家が市民の敵と強い深い友好関係を結んでいる。
 例えば、暴力団の祝事に公用として出席し、祝辞を述べる。そんな腐敗した状態を先進国・法の統治を誇る我々日本人は、嘲笑う。
通州という城郭都市で起こった日本人虐殺事件から84年目。シナは誕生以来100年、ということは、現在の政権の蛮行と、認めている。
 そんな巨大な野蛮な暴力団集団の誕生日に、日本の各界の指導者はこぞって、公然と当然の様に祝辞を送る。それを非難する声はか細い。そんな売国奴たちを許せない、として行動に起こす者はいない。三島由紀夫氏は、映画にもなった「憂国」の中で、「2.26事件」の「行動した軍人」を讃えている。
観察し、解析し、理解し、何もせず、「困った」と首を傾げる。「行動」なき「反対」とは、受動的な現状肯定と、売国奴は理解する。そしてシナは、既に「勝利した」と正しく認識する。
 しかし肝心な点は、日本の政治家は極めて「世論に弱い、世論が怖い」。反対する国民に対して銃を向けることはしない。捕まえて拷問することもできない。財産を没収することもしない。言論を弾圧できない。能力も知識もない。
つまり、日本では、今のところ、国民は安全に安心して反対行動が出来る。やってみれば、意外と簡単に出来ると思ふ。2.26事件では、反乱軍という汚名を着せられ、おまけに天皇陛下からも非難を受けたが、今回は、違う評価になる。日本を救った愛国者として末長く讃えられる、はずである。
やらなければ、全員が「臓器提供者」となる。選択の余地も時間もない。参考資料「行動学入門」(1970)
(KM生)

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(読者の声4)昨日(7月9日)に生放送された桜チャンネルのニュース解説番組「フロントジャパン」(SAYA、宮崎正弘)のユーチューブが下記でご覧になれます。
 テーマは「乱調の習近平、窯変する共産党」です。

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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)7月9日(金曜日)   通巻第6979号 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜外交も財界も中国へ前のめりだが、世論は正反対で「中国が嫌い」
  日本は政府、財界、官界の政策と真逆で世界一「嫌中国」の世論調査結果
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 ピューリサーチセンターが先進国17ヶ国で「中国は好きですか、嫌いですか」の世論調査を行い、その結果は日本が世界一の嫌中国であることが分かった。

 7月6日付けの『ザ・タイムズ・オブ・インディア』が報じた。
 世論調査結果は次のようだった。

 国名      中国が嫌いという回答率
 =====   ===========
 日本      84%
 オーストラリア 78%
 韓国      77
 米国      76
 カナダ     73
 ドイツ     71
 フランス    66
 英国      63

世論と実態の乖離現象の典型が日本である。
外交も財界も中国へ前のめりだが、世論は正反対で「中国が嫌い」としている。日本の公式的な対中姿勢と民意はまったく真逆で世界一「嫌中国」なのである。

この民意が外交政策に反映されないのは何故なのか? 
      ☆◎☆◎み☆◎□☆や□▽◎☆ざ▽◎□☆き◎☆◎▽    
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)7.29通州事件殉難者慰霊祭(靖国神社昇殿参拝)と資料集発刊をめざす特別集会のお知らせ(通州事件アーカイブス設立基金)
 今年も暑い夏がめぐってまいります。
 来る令和3年7月29日は、日本と中国との戦争が始まった昭和12年に、北京東方の通州という城郭都市で起こった日本人虐殺事件の84年目の日にあたります。この日は殉難者の命日でもあります。
 虐殺事件の下手人は、親日的な地方政権の配下にあった、「名目は警察・実質は軍隊」といえる保安隊という組織の3000人の支那人でした。彼らは通州に在住する約500人の日本人を保護する任務を帯びていたにもかかわらず、卑劣にも日本軍の守備隊が作戦行動のため出かけたスキをついて反乱を起こしたのです。
 29日午前零時、反乱軍は城門を閉鎖し、電話線を切断して外部との連絡が出来ない密室状態にしてから、未明から午後にかけて、城内各所で、予めチョークで印をつけておいた日本人の家屋や日本旅館を集団で襲いました。
 城内では、眼球を抉り取り、腹部を断ち割り、内臓を引き出し切り刻む、妊婦の腹から胎児を取り出し踏みつける、などの天人倶にゆるさざる蛮行が終日続きました。城内には血の匂いが充満し、殉難者たちの阿鼻叫喚の声が止みませんでした。こうして、無辜の日本人257人が支那兵によって拷問・惨殺され、死体陵辱されたのです。
 詩人西條八十は、「かかる鬼畜に似たる蛮族を隣邦に持ちたるある時代のアジアの恥ずかしさ、けがわらしき歴史を子々孫々まで語り聞かせよ」と訴えました。
 私たちは、この呼びかけに応えて6年前から活動を始め、当時の新聞記事を網羅的に集めたり中国で出された事件関連論文の翻訳資料をつくったりするなど、歴史研究の基礎資料の蒐集・刊行に取り組んで参りました。
 いよいよその作業も大詰めに入り、通州事件を報じた当時の新聞資料を網羅し、かつそのすべてを活字化した資料集を、現在の視点からの解説を付記して出版を目指すことになりました。来年、通州事件85周年の年になることにちなみ、「85周年事業」として来年早々の発刊を実現すべく努力しております。
 そのために、今年は例年の慰霊祭を開催後、午後5時より、通州事件85周年の新聞資料集発行をめざす特別集会を開催することになりました。本資料集の内容を皆様にご報告するとともに、作業にかかわってきた関係者の発言と、皆様方との意見交換を通じて、資料集の発刊と普及のための様々なお知恵を拝借したく存じます。
 なお、緊急事態宣言発令の最中でございますので、慰霊祭並びに集会ともに、参加ご希望の方は27日朝9時までに、メールもしくはファックスにて、ご芳名のご連絡をいただくようお願いいたします。
 心ある日本国民のご参加をよびかけ、お誘いの言葉とします。

(1)通州事件殉難者慰霊祭
7月29日(木)午後3時45分 靖国神社参集殿集合
午後4時から昇殿参拝と慰霊祭を挙行。玉ぐし料として1000円を申し受けます。
(2)通州事件資料集発刊をめざす特別集会
7月29日 午後5時開場 5時半開会
場所:TKP九段下神保町ビジネスセンター2A会議室
提言 藤岡信勝(通州事件アーカイブス設立基金代表)但馬オサム(著述家)石原隆夫(設立基金理事)三浦小太郎(評論家・設立基金事務局長)
参加費 1000円(会場費)
なお、特別集会の会場へのアクセスは下記のとおりです。
https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/bc-kudanshita-jimbocho/access/

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(読者の声2)前号コメントで「評者(宮崎)は、(テスラのイーロン)マスクを詐欺的要素の強い、破天荒の起業プランナーと認識しており、「信長のように高転びに転ぶ」と予想している」と。
聞き捨てならぬ宮崎氏のご意見。全ての起業家は必ず「詐欺師的」な発言をしなければ、何も始まらない。
無から有を産むには、かなりの無理が必要。近年の資産家の特徴は、「電子、デジタル、架空の世界、デザイン、金融」で財をなす者が殆どで、かつての石
油・鉱山、などの資源、重工業、物作り、で活躍する者は殆どいない。そんな中で、ただ一人、マスク氏は「ものづくり」に専念している。かつて本田宗一郎
氏は現場の工場で工員と「機械油、汗と血」にまみれた努力を「私の手が語る」で左手の傷の由来を語っておられた。マスク氏も同様に、工場に泊まり込み、工員と共に製造に関わっている。氏によると、物作りとはデジタル製品の数十倍もの努力が必要だ、とその困難さを指摘されている。だから米国の殆どの企業は、そんな難しいことを支那、朝鮮に下請委託した。それを日本の怠惰な雇われ経営者も真似てしまった。
 資産家の多くは、巨大な住宅を世界中で買い込み、個人のジェットや船で「富を楽しむ」が、マスク氏は最近不動産資産を売り払い、ロケット開発現場の小さな貧しい家で生活している。毎日18時間勤務では、遊んでいる暇はない。IT起業家には極めて珍しく、トランプ氏を公に支持していた。それは村八分を意味する。子供六人を自分で家庭学習している。日本と同様に学校に任せていては洗脳される、と。
とにかく、確乎たる目標と稀有なる努力家であり、「詐欺師」でもなく、「転んで」もらいたくない人材と評価する米国人が多く、テスラ車は宣伝費を未だかつて1ドルも使っていない。
全て客の評価と口コミ。新型トラックは発売前の予約が既に100万台を超えた。現物を見たことも乗ったこともない車に、である。
(KM生)

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(読者の声3)本日(9日)の桜チャンネル生番組「フロントJAPAN」は、SAYAさんと宮崎正弘さんです。テーマは「乱調の習近平、窯変する共産党」の予定。
 午前11時から一時間です。
    (日本文化チャンネル桜)

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   (休刊のお知らせ)小誌は7月13日─16日が休刊の予定です。
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)7月8日(木曜日)   通巻第6978号 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~EU議会、北京五輪ボイコットを決議
 香港の民主弾圧指導者制裁も決議
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 北京冬季五輪は2022年2月4日から20日まで17日間、中国の北京と張家口で開催される。
 西側の多くの国では北京五輪ボイコットの声が高まった。

 ウィグルに於けるジェノサイド、香港の強圧的人権抑圧と言論の自由封殺、さらにはリンゴ日報を物理的に廃刊に追い込むなど、西側の民主、自由、人権、法治という基本的な原則から大きく外れた中国の行為に非難が蒐集してきた。
 西側の一部にはジミーライ(黎智英=リンゴ日報の創刊者)にノーベル平和賞を与えようとする運動も起きている。台湾でも国民党の一部にも、そうして動きが見られ、欧米の民主団体との連携がある。

 2021年7月7日、EU議会は北京五輪ボイコット決議に動いた。同時に香港の林鄭月峨・行政長官ら指導部への制裁を決議する。
      ☆◎☆◎み☆◎□☆や□▽◎☆ざ▽◎□☆き◎☆◎▽    
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~猿がAIでゲームを展開し、いずれ人間はAIサイボーグになる?
   EV、宇宙開発、太陽光発電で新ビジネスを牽引してきたビッグ・マウス

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浜田和幸『イーロン・マスク、次の標的』(祥伝社新書)
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 IOBが次世代のキーワードだそうな。IOBとは何かは、本書がやさしく解説している。つまり人はAIを搭載してサイボークとなる。それは幸せなのか、不幸なのか、神の摂理に反するが、倫理はどうなるのかという命題は本書では議論されない。
 プーチン露大統領と世界的な有名人で「虚業家的起業家」のイーロン・マスクは気が合うらしい。
「とても」馬が合うと、本書でも浜田氏が指摘する。共通する要素は「柔道」と「道場」。マスクはこれに「切腹」を加え、日本のサブカルに理解があるという。
 プーチンとマスクが柔道で鍛えた理由は、ふたりとも小柄で「いじめられっ子」だったからだ。
 陰湿な苛めを克服するには、相手より強くなればよい、太古の昔より人類の鉄則である。
さるにても、プーチンとマスクは世界観を共有しており、それは「AIが第三次世界大戦の引き金を引く怖れがある」というものだ。
「AIは核兵器より危険だ」とプーチンは警告するが、そんなことは自明の理であり、だから米国は「宇宙軍」を創設したのだ。
マスクは北朝鮮の核兵器はまったく気にせず「金正恩は低脳児だ」と言って憚らない。この点はトランプと異なる。

イーロン・マスクは南アフリカ生まれで、母親がカナダ籍だったので、とりあえずカナダへ移動して苦学、小金を貯めてアメリカへわたり、起業した。
それがすべて当たってわけではなく、失敗ばかりだが、マスクには強運がついて廻った。その具体的プロセスは本書に詳しい。
 マスクは周囲の批判を気にしない猪突猛進型だが、独善的であり、独裁且つ独断を好む。この点ではドナルド・トランプとも、共鳴しあうのだ。
 事実、トランプは一時期マスクを気に入り、中国に圧力を加えていた貿易戦争の過程で、中国政府にテスラの中国進出に百パーセントの現地邦人を認めさせた。
中国の自動車産業は51%が中国、49%が外国資本の合弁形態と決まっていたから、破天荒の扱いだった。優遇をえたうえ、上海の一等地を譲り受け、EVを製造販売、実績に20万台を中国で販売した。
 ところがテスラのEVは事故が多く、中国は昨今、テスラの購買を禁止した。となると変わり身の早いマスクは、インド進出に目を付けた。
じつにドライである。
いやはやスーパードライで、乾燥しきった心情と行動は、あらゆる方面で敵をつくる。日本で言えば、ほりえもん、孫正義、三木谷などに似ている。
 トランプとは喧嘩別れ、ビル・ゲーツとも大げんか、世論も毀誉褒貶で二分している。
 さて本書で浜田氏は断言していないが、評者(宮崎)は、マスクを詐欺的要素の強い、破天荒の起業プランナーと認識しており、「信長のように高転びに転ぶ」と予想している。ともかく本書はマスクの人となり、その人生の軌跡を紹介する珍しい書物である。

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読者の声 どくしゃのこえ 読者之声 READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)高崎周辺の愛読者の皆様へお知らせです。「宮崎正弘が語る李登輝と日台のこれから」。
八月一日、高崎で開催されます。
李登輝先生が満97歳で逝去され、五指山軍人公墓への埋葬式(納骨式)が執り行われました。まさに巨星墜つ、ご冥福を祈ると共に、李登輝先生の「日台運命共同体」理念を益々深化するべく、皆様方と躬行実践してまいりたいと存じます。
下記により講演会と懇親会を開催したいと存じます。万障お繰り合わせの上、ご出席賜りますよう謹んでご案内申し上げます。
             日本李登輝友の会 群馬県支部長 広瀬 洋一

とき  8月1日(日)1430~1600
ところ 豊田屋旅館 1階(高崎市八島町272 TEL:027-322-3137
     高崎駅西口駅前 徒歩3分
講師  宮崎 正弘氏(評論家・作家)
演題  「李登輝と日台のこれから」
参加費 2,000円(講演会のみ)
    ★
懇親会 同場所にて引き続、希望者。16時00分~18時00分
費用  お一人様 8,000円(記念講演会を含み懇親会合算)
申込み お名前(ふりがな)、ご住所、お電話番号、メールアドレス、を明記の上、アサヒ商会 広瀬洋一まで  hirose@bungu.co.jp
  (日本李登輝友の会群馬県支部)

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(読者の声2)東京オリンピックに中華人民共和国が、同国の報道陣3,000人を派遣するというニュースが以前ありました。
 中国本土から3,000人を運ぶとすれば、航空機8~10機になると思われますが、この航空機には本当に報道陣が便乗しているのでしょうか?
 羽田国際空港に各種の電波妨害機器を搭載した民間塗装の航空機が着陸したとしたら、ウクライナ作戦が成功したようなものではないでしょうか。
地図を逆さに眺めると北海道も沖縄も半島から侵攻の誘惑にかられるかもしれません。 (ZR生)

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(読者の声3)先月26日にドナルド・トランプ前米国大統領は、中西部オハイオ州で退任後初めて大規模集会を開き、来年の中間選挙で上下両院の多数派奪還をめざして政治活動を活発化させる考えを示した。集会で前大統領は一族が経営するトランプ・オーガニゼーションと同社最高財務責任者のアレン・ワイセルバーグ被告を起訴したニューヨーク・マンハッタン地区検察を非難している。
https://jp.reuters.com/article/usa-trump-idJPKCN2EB02X
 
「ユダヤ・ディープステート陰謀論」なる説では、トランプとロシアのプーチン大統領は「協力してユダヤの秘密政府と闘う」そうだが(笑)、前大統領側近のワイセルバーグも、大統領任期初期に個人の顧問弁護士で前大統領のセックススキャンダルの揉み消し工作を行ったマイケル・コーヘンも共にユダヤ人である。トランプ財団はユダヤ共同体対策の為にADL反名誉棄損連盟やUJAユダヤ主張連合のニューヨーク支部などに寄付している。妙な陰謀説とは真逆に、ユダヤコネクションはロシア・東欧コネクションと並びトランプという人物解明の重要な鍵である。
https://forward.com/fast-forward/408879/allen-weisselberg-of-trump-org-jewish-associate-flip-trump/
https://en.wikipedia.org/wiki/Michael_Cohen_(lawyer)
 
 元々対米世論分断工作で「ユダヤ・ディープステート陰謀論」を流してきたのはプーチン直属の宣伝工作機関だが、そのプーチンの財産管理人は幼馴染で
元柔道仲間のオリガルヒ(新興財閥)のアルカディ・ローテンベルクという、これまた何故かユダヤ人だ(暴笑)。ロシアの野党党首ナワリヌイ氏が暴露した
「プーチン宮殿」は住所登録すらされておらず、(プーチンが長官を務めた)諜報機関FSBが保衛する場所で、ローテンベルク個人でそんな事が出来る訳ないのだが、白々しく否定(失笑)。狡猾なプーチンは裏側で陰謀論を広める一方で、表側で自分は反ユダヤ主義者だと言われたく無いので、イスラエル公式訪問時には、高校時代の恩師でドイツ語教師だった93才の老女にテルアヴィヴのアパートを贈与して話題になる。正にプロスパイの心理作戦だが、KGB時代に東ドイツに駐在勤務して言語に困らなかったのはユダヤ人恩師の御蔭かもしれない(苦笑)。
https://www.afpbb.com/articles/-/3329304
https://forward.com/news/195415/vladimir-putins-93-year-old-jewish-german-teacher/

 ドイツつながりになるが、前大統領の祖父フレデリック・トランプは、1869年にバイエルン王国の飛地プファルツ地方のカルシュタットで生まれる。そこは
カトリック信者が多いバイエルン領域で例外的にプロテスタント信者の多い地区である。当時フレデリックの名はドイツ語読みでフリドリッヒだった。翌年の1870年には鉄血宰相ビスマルク率いるプロイセンがナポレオン三世のフランスを普仏戦争で破り、次の1871年にバイエルンは新生ドイツ帝国領邦に組み込まれる。そして、ドイツが「ビスマルク体制下でフランス包囲網」を敷くさなかの1885年に、フリドリッヒは徴兵忌諱の為に夜逃げ同然で姉夫婦を頼り米国へ渡る。トランプ家の始まりは不名誉な形で始まる。

 ところで、伊藤博文初代首相など長州出身者も外交指南を受け心酔したビスマルクの構築したフランス包囲網外交が、百余年後に「長州の後輩」の安倍晋三前首相によって「日米豪印の中国包囲網クワッド」の地政学的アイデアの源なのではないか。ビスマルクという人物は自国の強さと弱さを正確に把握していた点が、強硬一辺倒のウイルヘルム二世や、ユダヤ富豪が家政婦に産ませた官僚の息子で劣等感の塊のヒトラーと違う点だろう。前者と後者二つの違いは、武田信玄と勝頼の違いと相似形である。
 元々見習い理容師だったフリドリッヒは六年間ニューヨークで理容師として働く中で英語を覚え、名前を英語風のフレデリックに変える。1891年に
フレデリックは貯めた数百ドルを持って西海岸ワシントン州シアトルに移る。そこで赤線地区のワシントン通りで売春斡旋業を兼ねた酒場食堂経営を始める。アメリカのエスタブリッシュメントなど二・三代前には何をしてたか分かったものでないが、トランプ家も然りで資産の基礎は売春で作られたのだ。1892年にフレデリックは米国市民権を手に入れている。1894年突然レストランを売却したフレデリックは、ワシントン州内の鉱山都市モンテ・クリストに移る。

 抜け目の無いフレデリックは、当時ロックフェラー一世が金銀採掘の為に投資するのを知っておこぼれを手に入れた。勿論自分で発掘する訳でなく、そこで
勝手に他人の土地にホテルを建て酒と女性を提供した。1897年にロックフェラーが事業撤退する頃に売春ホテルを売却してシアトルに戻る。翌1898年に国境を越えカナダのユーコン準州、続いてブリティッシュコロンビア州でも酒場食堂兼売春宿経営で財を成す。ところが、1901年には状況が一変する。カナダの地元の騎馬警察が酒と賭博の抑制と売春の追放を発表した。時機を見たフレデリックは経営権を相棒のアーネスト・レヴィンというユダヤ人に売り払い逃げ切る。ババを掴まされたユダヤ人の相棒は警察に逮捕され監獄送りで、売春宿も警察に接収される。
https://www.cbc.ca/news/canada/trump-canada-yukon-1.3235254

 同年故郷のドイツのカルシュタットに帰郷。翌1902年に幼馴染のエリザベス・クライストと結婚して夫婦でニューヨークへ移り(普通の)食堂とホテルを経営する。1904年に長女エリザベスが誕生するが妻のエリザベスがホームシックに罹り、家族でドイツに帰国する。ところが、フレデリックが最初に米国へ行った翌年の1886年に、徴兵拒否して北米に移住した者からドイツ国籍剥奪するという法律が成立していた為に、ドイツ内務省により国外追放命令が出た。米国前大統領の祖父が全くの不名誉である。
 1905年身重の妻と長女と共にニューヨークへ戻ると、同年前大統領の父である長男フレッドが誕生。1907年には次男ジョンが誕生、同年フレデリックは理髪店の経営を始める。(因みに次男で前大統領の叔父のジョンは物理学者でMIT教授になり、第二次世界大戦中には当時のMIT学長の下で米軍の為にレーダー開発に関わる)。1908年には不動産を購入して、二年後の1910年に賃貸業を始める。同時に高級ホテルの支配人も務める。ところが、1914年に第一次世界大戦が始まるとトランプ家に影が差し始める。

 フレデリックはルーテル派であり、家庭では子供達にドイツ語で話させたが、米国では戦争の影響でドイツ移民に疑いの目が向けられ、派手な行動は控え
ざるを得なくなる。この「ドイツ」というキーワードがトランプ家に付きまとう呪いであり、その裏返しと言うか盾として彼らのユダヤコネクション形成なのである。1918年にフレデリックはインフルエンザ(スペイン風邪)に罹り49才の若さで死亡する。もし前大統領が祖父が感染症で死亡した教訓から学び、支持者以外の国民にも啓発すれば、尖った印象も随分違って再選出来たのではないか。全くの皮肉である。
https://www.politico.com/magazine/story/2015/08/the-man-who-made-trump-who-he-is-121647/

 フレデリックが死んだ時に、前大統領の父親フレッドは13才であり、学業の傍ら家業を継いだ母を手伝う。1927年の戦没将兵追悼記念日にニューヨーク市クイーンズ区でKKKが千人規模のデモを行った。彼らは「プロテスタントがカトリックである(アイルランド系が多い)ニューヨーク市警に迫害されてる」と主張。その日に逮捕されたKKKの正装をした七人の一人が21才のフレッドである。若気の至りだがトランプ家の弱みにもなる。
 フレッドは結婚して、ドイツ風の権威主義的親として子供達を厳格に育て、子供に間食も許さなかった。そんな中で欧州ではヒトラーが台頭して、再び戦争になると、またドイツ移民に対する目が厳しくなる。余程堪えたか、フレッドは一切ドイツ語を話すのを止め、終戦後何十年も知り合いや友人に自分はスウェーデンにルーツを持つと偽る様になる。甥によれば、不動産の居住者や仕事仲間にはユダヤ人も多くドイツ系だと知れるとまずかったらしい。宗派もルーテル派から妻のメアリーの長老派に変えたので、前大統領の宗派も長老派となった。
https://vinnews.com/2019/11/01/does-donald-trump-have-jewish-roots/

 幽霊が怖いので幽霊になりきる様な防衛的心理機制があるが、フレッドはユダヤ人が怖かったのか、ユダヤ共同体の寄付活動に積極的に関わるようになる。タルムードを教えるユダヤ教の学校や医療機関やイスラエルの公債などである。1980年代には、当時イスラエルの国連大使だった若年のベ二ヤミン・ネタニヤフと友人となる。
つまりトランプ家は親子二代に渡ってネタニヤフと親しい関係にあるのである。一方でフレッドは最後までレイシストであった。1973年に黒人に部屋を貸さなかったとして、司法省がトランプ・オーガナイゼーションを公民権侵害の疑いで告発している。前大統領が黒人のオバマ元大統領を嫌うのもこういう血統にある所為かもしれない。
https://en.wikipedia.org/wiki/Fred_Trump

 お馬鹿な「ユダヤ・ディープステート陰謀論」の信者はこういう誰でも調べられる事も見落とすらしい(笑)。結局前大統領の父親フレッドはニューヨークのロングアイランド・ユダヤ医療センターに肺炎で入院中に亡くなっている。下の写真は日米戦争開始直後にユダヤ人達のチャリティーに参加するフレッドである。
https://en.wikipedia.org/wiki/File:Jewish_Charities_1941-12-22.jpg
 
余談だが、権威主義で完全禁酒主義の父親フレッドとの確執があった、前大統領の兄フレッド・ジュニアはアルコール依存症で43才に亡くなっている。彼はリーハイ大学在学中に、ユダヤ人の為のフリーメーソンの様な学生団体シグマ・アルファ・ミューに入団している。本人はユダヤ人でないのに、「自分の父親はドイツ出身のユダヤ人だ」と偽って入団したらしい。斯様にトランプ家のユダヤコネクションは奇怪である。
https://en.wikipedia.org/wiki/Fred_Trump_Jr.
https://forward.com/news/346731/trumps-brother-rebelled-against-their-authoritarian-father-by-joining-a-jew/
  (道楽Q)
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(休刊のお知らせ)小誌は7月13日─16日が休刊の予定です。
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「宮崎正弘の国際情勢解題」👇ラッキー✨7✨❣️   😊 😊 😊 😊
令和三年(2021)7月7日(水曜日) 通巻第6977号 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~中国、チベットとインド国境すれすれに新幹線を完成
  ニンチ(四川省)からラサ433キロを時速160キロの「復興号」
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 7月1日、「川蔵鉄道」のラサ行き新幹線が開通した。
四川省ニンチという地方都市から9つの駅、47のトンネル、121の橋梁を越えて、時速160キロの「復興号」は、433・5キロ先のラサを目指した。
 ラサはチベットの首都、標高4000メートル。

 このルートはインドのアンナチャル・ブレデッシュ州との国境に沿って計画されていたが、?地、山岳、峡谷がつづく高原という地理的環境から難工事だった。
 「川蔵鉄道」の開通により、1000万トンを年間運べるという。ただしニンチから四川省の省都・成都へは、もっと難工事で工期が遅れている。もし、成都からラサへ、新幹線が完成すれば、従来の48時間の鉄道旅は13時間に短縮される。

 この川蔵鉄道の開通という事態にインドの警戒は尋常ではない。
イントと中国の国境は3488キロ。とりわけアンナチャル・ブレデッシュ州との国境では軍事衝突が絶えず、過去にも戦闘を繰り返した犠牲者が夥しい個所である。
インド軍は、この川蔵鉄道を軍事力増強の一環として、兵站に活用される脅威と認識している。

 すでに鉄道ファンには、青海省の西寧からラサをこえてシガツェまでに「青蔵鉄道」のほうが有名だ。酸素ボンベをつんで、四千メートル?地を驀進するルートと、この度の南の新幹線ルートである。
 このニュースを如何に聞かれたのだろうか。ダライ・ラマ猊下は7月6日に86歳の誕生日を迎えられた。
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読者の声 どくしゃのこえ 読者之声 READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)貴誌6974号の友人からの報の続伸です。
(引用開始)「熱海の土石流のことですが、なぜか犯人は 盛り土のような 報道のイメージばかりです。盛り土が崩れて、流れた土砂は100、000立方
メートルとのことですが、その上部の 500mx100mぐらいの禿げ山は 500mmの雨量で 25、000立方メートルの水をそのまま周辺に垂れ流したのですから、その上部の太陽光発電施設における降雨量が、盛り土に対する大きな圧力になったと言うことは、ごく自然に考えつくことなのです。しかし静岡県知事は「梅雨が長引いて、山が水をもち切れなくなり、それが吹き出た。その上にあった盛り土を押し流して、被害を大きくしたと理解している」と言っていますが、盛り土に流れ込んだ水はどこから来たのかについて、言及しておりません。
もしかすると、意図的に太陽光発電施設の存在を隠ぺいする力がどこかではたらいているかもしれません」(引用終り)
 (SSA生)

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(読者の声2)今週の「現代ビジネス」に近藤大介氏が【今月の推薦新刊図書1】──『ワールドリセット WORLD RESET 2021───大暴落に向かう世界』を取り上げて簡略説明があります。
 (引用開始)「(著者=宮崎正弘(ビジネス社、税込1,650円)。コロナ後の世界がどうなるのかは、誰もが気になるところ。私が長年、勝手に「日本の民間CIA長官」と呼ばせてもらっている宮崎氏が、世界勢力図の再編について説いた気宇壮大な新著だ。「グローバリズム」「EVブーム」「バイデン外交」「GAFAの栄光」「中国経済の天下」……これらは遠からず雲散霧消すると言う。
時に「放言・暴言・極言」と思える内容も、宮崎氏はきちんと根拠を添えて論じるから、説得力がある。では日本はどうしたらいいの? それは終章をお読み下さい」(引用止め)
   (JJセブン)

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(読者の声3)宮崎先生と佐波優子さんの「正気」についての動画を拝聴して、投稿したくなりました。最近の、トランプ大統領を追い落とした露骨なイカサマ選挙から、パンデミックを利用した人間の遺伝子組み換えに道を開く全人類規模でのワクチン接種実験など、一連の事象は、グローバリズムの悪だくみが隠されることもなくますます露骨になってきている観があります。そんな動きの中で、一時期否定されたはずのマルクスの復権も起きているそうです。
 私はかつて、この場をお借りして、マルクスの誤りを学問的に解明して葬り去らなければ、何度でも復権すると警告しておきましたが、予想に反してそれが早く起きているようです、それは何故かと云いますと、共産主義グローバリズムと金融グローバリズムとが同根で、非常に近いものだからです。
 どう近いかと云いますと、ユダヤの国家に対する「恨」を土壌に生まれて、両者とも国家という全体を否定して、その一部である金融や共産党が国家の上に立って支配しようとする点であり、国家の支配・解体を目的として、あえて不要な対立を創り出し煽ろうとする点です。
このことは、植民地支配の常套手段だったのであり、マルクスが「国法論批判」の中で、対立する両者を国家という媒介を通じて統一する道を説くヘーゲルに対して、対立を激化させることが問題解決の道だと、師であるヘーゲルを理不尽な形で批判していることがどうにも信じられなかったのですが、林千勝先生が、マルクスはロスチャイルドの血筋であった事実を突き止めたのを知って、なるほど!納得した次第です。
 このような部分たる己を全体の上において世界を支配しようとするグローバリストが、最も恐れるのは、部分をしっかりと全体の中に位置づける体系化されたヘーゲルの本物の学問であり、その実践的証明と言える本物の国家の歴史を創ってきた日本の「正気」です・

 人類の学問の歴史において、マルクスが行ったことは何かと云いますと、人類の学問を破壊してしまったことです。具体的に云いますと、学問の冠石を追究する哲学を、唯物論以外は学問でない、と観念論の立場に立つ哲学を否定し葬り去ってしまったことです。これによって学問はその冠石を失い、体系化の道を閉ざされて迷走し、科学は、人類を導く学問となれなくなって、実利の奴隷と化してしまったのです。
 マルクスがヘーゲルの哲学を学んでいたころは、ヘーゲルの学問は一世を風靡しておりました。後にマルクスが一世を風靡できたのは、このヘーゲルの学問を盗んで、換骨奪胎して人類を欺いたからに他なりません。つまり、人類を詐欺にかけたのです。
 ヘーゲルは、それまでの哲学の歩みを踏まえて、静止的な形式論理学を乗り越えて、対立物の両立・統合の論理が運動・発展の論理となることを突き止めて、人類の学問的認識を一段高めました。
 ヘーゲルは、絶対精神の自己運動の中で、神(絶対精神)が人間になる道、人間が神(絶対理念)になる道を説きました。じつは、日本の浸透も、同じように、神が人間になり人間が神になるという神と人との両立・統合が存在するだけでなく、唯一神と八百万の神との両立・統合という他に見られない特徴があります。
 また、現実の歴史においても、日本は、国家と国民との両立・統合を見事に実現してきた唯一の国です。つまり、日本の国家の歴史は、全体主義と民主主義とが見事に両立・統合された歴史だった、ということです。
 仁徳天皇の民のかまどの逸話も、全体性たる天皇が、民を宝物として大事にしていたことを示すものですが、幕末に日本を訪れた西洋人が一様に一般庶民が幸せそうなのに驚いていたように、そういう実例は枚挙にいとまがないほどです。その一方で、民の側も、奈良の大仏建立に際して、一般庶民からの自発的な寄付が多く集まったことや、今の大河ドラマで描かれているように、一般庶民でしかないはずの農民が、国の行く末を憂えて国のために人生を捧げようとする者が多く輩出した事実は、そうした日本人の正気の心情のなせるものでした。

 では、何故マルクスは師であったヘーゲルの学問を葬り去ってしまったのか?
ヘーゲルの到達した境地は、人類全体を日本のレベルに引き上げ導くもので、人類の歩みの正道を行くものでした。
しかしそれは、グローバリストにはとても危険なものでした。ヘーゲルの学問は、国家という超越した存在と、即自の欲望渦巻く市民社会との両立・統合をはたして、それまでのルソーの流素社会契約説などを批判して、人間とは抽象的個人として存在するものではなく、<国家的・歴史的存在>であると、人間の本質を見事に喝破したのですが、マルクスは、そのヘーゲルの人間の本質的・具体的規定を、<類的存在>と抽象的なものにすり替え、ぼかして、国家を解体して個人個人バラバラにして支配しようとするグローバリズムの地球支配に道を開いたのです。
 ところでハンガリーの議会で、18才以下の子供たちに同性愛の情報に触れさせることを禁ずる画期的な法案が可決されたそうですが、例によって、狂騒好きのグローバリストたちが占拠する欧州議会が、制裁すると息巻いています。
 本能を消して自由になって発展性を得た人間は、本能の代わりとして、白紙の状態で生まれた認識に、正気としての、消された本能を補うものとしての、生命の歴史や生物としての普遍性や、国家と自分とは一体であり国家の歴史的歩みがどういうもので、その歩みの結果として今の自分が存在することなど、立派な日本人になるための国民としての普遍性の教育を受けて、自分自身が何者であるかを知った上で、自らの人生を選べるようにしなければなりません。
その上で、自分がどう生きるかは自由であって、法に反する生き方でなければ、その自由は尊重されなければなりません。

 しかし、その教育過程において、普遍的でない特殊性・例外的なものは、極力排除されるべきであることは当然です。

ところが、教科書にLGBTを普遍性として取り入れよと堂々と主張するにおよんでは、何をかいわんやです。自分たちは人間が自由を獲得した徒花であるとの自覚を喪失して、あたかも自分たちが人類の解放者であるかのように錯覚しての横暴ぶりが、最近は特に目立ってきています。
 この原因は、ヘーゲルが人間の解放に関して、学問の発展を己がものとして理性を理念にまで高め、また感性においては、芸術レベルにまで感性を高めた、その二つの認識の両立と統合をはたして神の領域にまで達することが、人間の解放である!としているのに対して、マルクスは、差別され虐げられた者こそが人類の真の解放者であると規定するのみです。
その結果、中共が為したことは、虐げられた農民に学べとして、学的経験のない農民を大学校長に据えたことです。
 今の日本でも、LGBTに学べとばかりに、マスコミではLGBTがヒーローのように画面を席巻して、子供たちの心を惑わしている現実があります。
私たちも、ハンガリー議会を見習う必要があるのではないかと思うのですが、何か及び腰のようにも見えます、ここでも、日本の正気を取り戻す必要があるのではないでしょうか!     (稲村正治)
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)7月6日(火曜日)弐    通巻第6976号 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 6月末にNY上場、4日後にセキュリティ安全法で手入れ
  滴滴の株価5%ダウン。筆頭株主SBも6%下落。「なんだかなぁ」
*************************************あざとい?
 配車アプリの滴滴は念願のNY上場を果たした。初値は16ドル50セント。筆頭株主は日本のソフトバンクである。順風満帆に見えたが、7月5日、株式市場で滴滴が5%、SBが6%の株価下落となった。

 中国当局が滴滴の手入れに踏み切ったからだ。
「セキュリティ安全法」とかに違反した容疑があるとして厳格な審査を始めた。
同日、トラック配車アプリ(満幇集団)と求人アプリ(BOSS)のダウンロードを法律違反だと言って停止した。ハイテク三社への同時審査は、いずれもが米国へ上場し、外国人が株主となったことはデータ流出の怖れがあり「国家安全法」に違反するとか。

さきにもテスラの上海誘致を積極的に進め、EVには補助金をつけてまで奨励しておきながら、テスラ使用を禁止した(国家機関、公務員に適用)。理由はデータが米国へ還元する怖れがあるからだ。

2020年秋に中国はアリババ傘下の金融子会社「アント」の上場を延期させ、そのうえでアリババに3000億円の罰金を課した。創業者の馬雲は爾来行方不明だ。
TIKTOKはインドで禁止され、米国でも被買収対象となったが、親会社のバイトダンスは、香港と上海での上場プランを諦めてしまった。

中国共産党はオーウェルが描いた「1984」のビッグブラザーズを狙っており、個人データはすべて国家が管理し、その情報が外国へ流れることに神経質である。独裁体制が脅かされるとして、ゲームソフトや、銀行口座まだ監視しないと安心できないわけである。
     ☆◎☆◎み☆◎□☆や□▽◎☆ざ▽◎□☆き◎☆◎▽ 

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  書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~日本人作家はシルクロード幻想に騙され中国を礼賛したが
  全体主義独裁の本質とは非人間的な悪魔の性格である

楊逸 v 劉燕子『「言葉が殺される国」で起きている残酷な真実』(ビジネス社)
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 楊逸さんは初めて外国人が日本語で書いた小説で芥川賞。劉女史は知る人ぞ知る中国文学研究者。この二人の女流作家が、知られざる中国の悪行の実態を、文学的な視点から斬り込んだ。
 とくに楊女史は近年になって『わが敵・習近平』(飛鳥新社)を上梓され、ながく沈黙してきた中国共産党批判を舌鋒鋭く開始した印象があるが、潜在的な不満は幼少の頃から体験した一家の悲哀、そして下放という深刻で無惨な経験が堆積していたのだ。
 天安門事件前後にも、北京を取材し、いったい何が起きていたかを自身の目で確かめてきた。
 それゆえ、はっきりと断言するのである。
 「たしかに中国は一筋縄ではいかないひどい国ですが、その『悪の本質』は背後にある共産主義です。習近平政権が終わればいいという問題ではありません。だからこそ今、中国共産党の百年をいかに振り返るかが重要なのです」。
 また対談相手の劉燕子女史はこう言う。
 「今、チベットや香港、ウイグルの問題が注目されていますが、にもかかわらず、なぜ日本人は、新彊ウイグルというと、井上靖のシルクロード、NHKのシルクロードだけになってしまうのか。私には不思議、というか残念でなりません」。
 かくして二人は中国独裁政権に招待された日本の作家たち、あるいはカメラマン達が、結果的に中国の明るい印象を振りまく宣伝工作のお先棒を担がされて、利用されたにもかかわらず、反省したのは開高健だけである。
 日本人ばかりではない。文豪ヘミングウェイがみごとに中国に騙されて、中国共産党をたのもしく思い,国民党を批判し、名作『誰がために鐘は鳴る』と書いたとされてきた。こうした事実はまったくなく、中国の捏造であったことが実に詳細に分析されている(184p=202p)。
 しかも文学者の政治利用は外国だけでなく、じつは中国国内でこそ深刻であり、今も利用され続けているのが魯迅である。
 二人の対談は、つぎにノーベル文学賞作家の高行健(受賞時にはフランス国籍)とチェコの作家ミラン・クンデラの文学の本質に関して。
 評者(宮崎)がとりわけ面白く、印象的だったのは中国人初のノーベル文学賞作家、莫言に関しての客観的かつ辛辣な分析で、共産党批判をしない莫が、なぜあのときに本命と言われた村上春樹を押しのけて受賞できたかの背景に迫る。
 大江健三郎は、米国に亡命した鄭義の作品を『グロテスク・リアリズム』と比喩したが、楊逸さんは莫言の作品を「マジック・リアリズム」とし、すれすれの比喩と詳細描写を書き込むことによって、結果的には全体主義批判になっていると分析される。
 楊逸さんは、かく分析される
 「同じ作家でも、背中にのしかかった圧力が全然違う。ひとつの山が背中に載っているか、ひとつの石が背中に載っているかの違いです」(108p)
 ひとつの山の重みと石の軽さは劃然と両者を分けるという意味で、「莫言は,常に政権の顔色をうかがいながら,ぎりぎりのラインを守って書いているわけです。そのぎりぎりのラインはどこにあるのかは,彼しか知らない」。
 この個所、評者は唸った。
 つまり、莫言は日本に来ても知り合いには左翼が多いばかりか、左翼系のメディアしか彼を取り上げないのは、皮相な判断でしか、彼を見ていないからだろう。
 本書は文学を論じながら、文学を視点としての全体主義批判であり、大いに参考となる文明論でもある。
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(読者の声1)7月9日(金曜)の日本文化チャンネル桜「フロント・ジャパン」は、ホストがSAYAさん、ゲストは宮崎正弘さんでお送りします。午前1100-1200の生番組です。
 先日の同番組(佐波優子vs宮崎正弘)は、■ 戦前戦中と戦後の教科書は何が違うか?
■ 大和の国に流れる『正気』とは?の二本立てでした。
下記サイトからご覧になれます。
https://live.nicovideo.jp/watch/lv332483528

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(読者の声2)未来ネットからのお知らせです。昨日(5日)に放映された生番組「宮崎正弘の生インタビュー」はゲストが芥川賞作家の楊逸女史(日本大学教授)でした。
 下記アーカイブからご覧になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=E_caRIzSJmQ
  (未来ネット。旧「林原チャンネル」)

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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)7月6日(火曜日)     号外
~~~~~~~~~~~~〜~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~〜新刊 ●宮崎正弘 v 石平(激辛対談シリーズ第12弾)
『中国が台湾を侵略する日  ──習近平は21世紀のヒトラーだ!』(ワック)
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 ──習近平は「XITLER」だ!
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 ★チャイナ・ウォーチャーのコンビ、激辛対談第十二弾!
「ウイグル弾圧・コロナ拡散」で、嫌われ者となって孤立を深める中国
統計詐称の中国経済は「不動産バブル」で崩壊寸前。難局を乗り切る唯一の手段は「台湾統一」しかないと「悪魔の囁き」に習近平が耳を傾けている!

 (宮崎正弘のまえがきより)
 この小冊は石平さんとの檄談シリーズ第十二弾ですが、とくに中国の経済危機、金融破綻にかなりのページ数を割いて論じています。
 まず中国経済の窮状をふたりで議論しました。中国発金融恐慌は、おそらく不動産バブルの崩壊から始まるでしょうから、具体的に数字と幾つかの実例をあげて、深く掘り下げました。石さんは中国のメディアを隅から隅まで目を通して、その行間を読む達人ですから、日本の大手メディアが取り上げない情報が豊富に並びます。
 つぎに台湾侵攻の日が近いとされる軍事的危機を、軍事シミュレーションではなく、北京の奥の院で展開されている激烈な権力闘争の文脈から分析しました。これらの強調点を、日米首脳会談、G7,EUの動きなどを重ねて論議しましたので、熱の籠もった内容になったのではないかと自負しております。
 台湾情勢が緊迫しています。
 尖閣諸島海域への中国海警艦船が領海侵犯を繰り返しています。明らかな軍事訓練です。
軍事志向の強い中国が究極の戦争を想定して行動している実態をみておきますと、目的は中国海軍が「第一列島線」の内側を優位な状態で固定し、「領域阻止」という戦略を全うする。畢竟、中国本土に外国軍を接近させないようにする軍略にあります。
 そのうえで「核心的利益」である台湾侵略のために有利な状況を造りだし、同時に尖閣諸島海域の海底に埋蔵が豊富といわれるレアメタルの産出も近未来の目標です。
 いまや近代的な軍事基地となった海南島や中国本土内陸部に配備している中長距離ミサイル・航空基地を米軍のミサイルや空母などの艦艇から発射される対地ミサイルの防衛にも力をいれています。
 とくに中国海軍の巡航ミサイル(空母キラー)装備により、米軍は戦略爆撃機をグアムから本土に後退させてしまいました。空母、強襲揚陸艦、潜水艦の充足も加速しており、軍事訓練の頻度も上がりました。
 となると、戦雲は急速に拡がって台湾海峡から対馬海峡を蔽っている。中国は尖閣を台湾侵攻の戦略手段の前段と位置づけているため、日本は尖閣諸島の実効支配を確実にする政策が急がれます。
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新刊予告(7月27日発売)
宮崎正弘『日本人が知らない 本当の路地裏中国──乗って歩いた! 全33省旅遊記』
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  (啓文社書房。1760円  ↓予約受付を開始しました)
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 ──中国全33省を何回にも分けて旅し、新幹線を乗り継ぎ、ローカル線や長距離バスにも揺られ、ほっつき歩きながら、いったい日本と中国は一衣帯水ではなく、全く異なった文明であることに改めて気がついた。
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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)7月6日(火曜日) 通巻第6975号 <前日発行>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~2年以内の中国国有企業の社債償還は230兆円
  社債デフォルトが連続する環境下、いよいよ破滅が近いのではないのか?
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 すでに小誌でも既報のように北京大学系の方正集団や、鳴り物入り国策企業だった紫光集団が外貨建て社債をデフォルト(13億元)。王岐山系といわれる海南集団は倒産し、整理作業にはいった。
 肝心要の再建機構として発足した「華融資産管理」は、トップが天文学的汚職で死刑となり、機能不全である。3300億元の債務のうち60%が2年以内に償還を迎えるため、債務不履行になりそうという。

 ほかにも華夏幸福基業(157億元の債務不履行だった)、天津地産が社債デフォルト。
 2021年第一四半期だけでも格力電器などがデフォルトをやらかし、前期比で24・3%の増加、合計で61社の社債が紙くずとなった(2020年は通年で142社の社債が紙くずに化けた。このペースだと、今年は240社以上になる)。
 このため新規に社債の起債もしくはCP(コマーシャルペーパー)の発行を予定していた248社が社債発行を見送った。
 
 国有企業大手も債務不履行危機が近いとされ、国家鉄路集団が900億元、国家電網が140億元の社債残高を抱えるなど公的企業の債務は、6000億元とされる。
 23年までに償還時期が来る債務は邦貨換算で230兆円。このうちドル建て社債は1720億ドル(19兆円)で全体の8・3%である。
 
 このほか、デベロッパーの民間追手「恒大恒産」「碧桂園」などの社債は、12-14%の高金利で借り換えが行われた。
GDP成長6%なのに、金利が14%とは、これいかに?
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム  樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム 
@@@@@@@@    【知道中国 2249回】       
 ──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港131)

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 もちろん国共内戦前後に上海から香港に拠点を移した企業家はまだまだいるが、数えあげたらキリがない。
そこで次に戦後の混乱期に基盤を築き、70年代に飛躍した企業家を挙げてみたい。その大部分は、共産党政権が主導する返還作業に協力したことで、経営規模を急拡大させていったのである。
些か突拍子な例えとは思うが、今になって振り返れば、返還とは一面ではオ殿サマと越後屋とに由る「金の卵を産む鶏」をブロイラー化する過程だったようでもある。

 「(3)1960年代以降の香港経済拡大のなかで成長した新興華資」だが、筆頭として「李超人」「香港首富」とも呼ばれる李嘉誠をあげないわけにはいかない。

 1928年に広東省潮州の一角である潮安に生まれ、11歳には日中戦争の惨禍を避けて一家で香港へ。14歳で父親を亡くし玩具屋で働くようになり、1950年には手持ちの資金を基にプラスチック加工工場を創立。海外向けのプラスチック製香港フラワーが大当たりし、50年代末期には「香港フラワー王」へ。
この頃から不動産ビジネスに進出し、67年の香港暴動を機に売りに出された不動産を買い叩き大量購入に成功。

 71年に長江実業を創業し不動産ビジネスに大転換。72年には上場を果たし資金調達に成功するや、73年~74年に土地の大規模購入に乗り出す。かくして蓄えた資金を投入し、70年代末から80年代半ばにかけ、イギリス系企業の買収に乗り出した。
どうやら70年代は李嘉誠にとって飛躍への基礎固めの時期だったようだ。

 李嘉誠に続くのが広東省順徳生まれの李兆基である。国共内戦末期の48年に18歳で単身香港へ。58年に郭得勝、馮景禧と組んで不動産ビジネスを始める。72年には独立し恆基兆業を創業し、75年には手持ちの物件をテコに永泰建業の経営権を手中に収め、不動産業界で頭角を現し、80年代に入るやM&Aを積極展開することになる。

 郭炳湘・炳江・炳聯の3兄弟は父親の郭得勝が起こした新鴻基地産を受け継いだ。郭得勝は孫文の出身地で知られる広東省中山県で生まれ、50年代初めに香港
で西洋雑貨の輸入・販売を始める。その後、日本のYKKの総代理店となる一方で、香港の繊維関連ビジネスの将来性に着目し工場建設を見越して不動産ビジネスに転身。58年に李兆基、馮景禧と共に創業した新鴻基企業を、72年に新鴻基地産に改名。その後、2人と袂を分かち独立。以後、安く買い叩く手法で多くの物件を傘下に収める一方、70年代後期からは折からの人口増加に応じたベットタウン開発に着目し業績を伸ばした。

 鄭裕?も広東省順徳出身。15歳でマカオの金売買商の周大福金舗に丁稚奉公。周至元に気に入られ娘の周翠英と結婚し、45年には香港の支店を任される。
その後、周大福の経営を引き継ぎ、南アフリカから輸入されるダイヤの3割を扱うまでに。
70年代初に将来性を見越して新世界発展を創業し不動産ビジネスに進出。

 胡応湘はアメリカのプリンストン大学卒業後の1960年に香港政庁土木局に就職。不動産ビジネスの将来性に着目し、父親で香港最大規模のタクシー会社を経営していた父親の胡胡忠の協力を得て69年に合和実業を創業。72年には上場を果たす。
 経済界における親中派の重鎮として知られた霍英東、営利誘拐事件に巻き込まれて行方不明になったままの王徳輝、日本留学帰りの陳啓宗、繊維業から不動産に転じた林百欣などなど、70年代と不動産ビジネスをキーワードにのし上がった新興華資は少なくない。

「(4)東南アジアで成長した後に、その機能の一部、あるいは海外事業本部機能を香港に移した東南亜華資」だが、タイの陳弼臣、黄子明、謝国民、インドネシアの林紹良、李文正、マレーシアの郭鶴年、郭令燦、李明治、シンガポールの黄廷芳などが代表と言える。
 70年代の香港は、彼ら華資の手練手管・権謀術策に格好の舞台を提供したのだ。

   ▲
(宮崎正弘のコメント)ここに出てくる李兆基、鄭裕形の二人とはインタビューしたことがありますが、李兆基は紳士でしたね。鄭は言葉使いが下品で、共産党批判を質問すると「おれたちは同じ中国人だ」とテンで共産主義体制との共存を気にしていない荒っぽい雰囲気をもった人でした。鄭は周大福のほかに、NEW W0RLD HOTELの経営も同時進行で、日本の代理店が小生の知己でした。
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★アンディチャンのアメリカ通信   ★アンディチャンのアメリカ通信
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 ホワイトハウス、ブラックハウス
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 建国記念日で国内は少し静かになったと思ったら宮廷内の陰謀論が出てきた。バイデン政権になって半年しか経っていないのにバイデンはダメと誰もが認めるようになった。ホワイトハウスは半分がカマラ・ハリスの勢力だからホワイトハウスがいつの日かブラックハウスになるかも知れない。
 G7旅行で世界にバイデンの智能減退をハッキリ見せつけたと思ったら、次の週に共和民主両党の議員とインフラ経費の交渉で共和党側の5790億ドルに賛成したと発表した。
ところがバイデンはインフラ経費に賛成した翌日の6月26日になるとたちまち前言を翻して、6兆ドルの「人道的インフラ」予算に共和党の賛成がなければインフラ経費にサインしないと発表して共和党議員を憤慨させ、そのまた翌日この発言を取り消した。
バイデン発言はサヨクや顧問の圧力であれこれ変わることがわかり、メディアでも第25条憲法修正案(大統領が執務不能の場合は国会多数決で引退させることができる)バイデンを引退させてハリスを昇進させる話が出て、これはハリス陣営の陰謀だとも言われた。
 ところが肝心のハリスは国境視察でエルパソまで行ったのに、空港付近で記者会見をしただけ、国境から10マイルの所まで行ったのに国境を視察しなかったのでメディアの批判が相次ぎ、ハリスはバイデンより酷いダメな奴と言われるようになった。そしてバイデン引退説に対抗するようにハリスの無能ぶりがホワイトハウス内部から出てきたのである。

 6月30日のPolitico誌の記事によると、ハリスの国境視察の前日にハリスの補佐官二人が辞任したという。続いてホワイトハウスの副大統領の幕僚たち22名が次々とメディアに彼女の人事関係の悪さ、補佐官や顧問たちとの相互信用と信頼関係のないこと、記者会見における失言、基本的事務の無責任さなどを暴く発言を次々と出てきた。
ハリス叩きの記事はホワイトハウス内部の誰かがPolitico に漏らしたと言われる。誰が、どんな目的でハリスの無能無作為を暴露したのか。今のホワイトハウスは歴史ドラマのような宮廷陰謀が渦巻いているように見える。
民主党議員たちもハリスに批判的である。
 
バイデンはダメだとわかったからハリスが引き継ぐべきだが、ハリスはバイデンより無能だから困る。バイデンはサヨクの言いなりになるが、ハリスは無責任だけどもサヨクの言いなりにならない。ホワイトハウスではバイデン派とハリス昇進派の暗闘と両側の暗闘を阻止する仲裁派がいる。Axiosの記事によるとハリス批判をメディアに流したのはバイデンの妻のJill Bidenらしい。
 民主党にとってバイデンとハリスが分裂したら2024年の選挙に大きく影響する。バイデンは2024年の選挙に出る意欲があるらしいが民主党議員は誰も彼を推薦しないだろう。
 バイデンが出馬しないなら民主党候補になるのはハリスしかいないが、ハリスでは絶対負けると誰もが思っている。
それほど民主党内部ではハリスの支持者がいない。しかしハリス以外に大統領候補になれるものがいない。
だからハリスを批判するのは民主党に不利である。仲裁派であるホワイトハウスのRon Klain幕僚長は「バイデン大統領はハリス副大統領を信頼しているし、何時も執務室で一緒である」と述べた。
もう一人の上級顧問Cedric Richmonは「Politico の記事は二人の仲を裂こうとするサボタージュだ」と述べた。

 つまりホワイトハウスの現状はジル・バイデンの大統領擁護派、ハリスのバイデン早期引退派、Klain幕僚長の内部闘争仲裁派の三つ巴であると言える。
 このような状況が起きたのは2020年の選挙で民主党がバイデンを候補者に選んだのが間違いだった。候補者になったバイデンは黒人のカマラ・ハリスをパートナに選んだ。
だがハリスは2020年に立候補した12人ほどの候補者の中でも人気が最低だった。それでもとにかくバイデンが当選し、ハリスは副大統領となった。
そしてバイデンは痴呆状態が明らかで人気は低迷、2024年には84歳となり再選に出馬する可能性は低い。民主党にとってバイデンの代わりはハリスしかいない。
だから民主党はハリスを批判してはならない。だがハリスにとってはバイデンが早く引退すればハリスの地位が確実になる。
バイデンの妻ジル・バイデンは夫の地位を維持したいからハリスを批判する。けれども民主党としてはジル・バイデンがハリスの無能を批判するのは困る。
問題はカマラ・ハリス本人がダメなことだ。ハリスは就任してからこれまでの間に何度もトンデモ発言をして嘲笑されてきたし国境問題の最高責任者となっても何もしなかった。その上に彼女の補佐官や幕僚たちとの関係にも問題がある。
彼女が指名した幕僚たちも黒人や女性などを起用したので多くは経験不足で政治的に無知である上にペロシ、サンダース、アラブ過激派との折り合いも良くない。
ボケ老人バイデンのホワイトハウスは誰が政治を牛耳っているのか。一般にはロン・クレイン幕僚長とスーザン・ライス、それにサキ報道官である。
この3人はオバマの代理人で実際の黒幕はオバマである。
このほかサンダースとウォレンの社会主義者、それにトランプ憎悪派ペロシの影響が強い。
ハリスは何時も会議や記者会見でバイデンの横にいるが彼女がどれだけバイデンを補佐しているかはわからない。
今のところバイデンの早期引退はまだ実現せず、宮廷陰謀はまだ続くと思われる。 
                   (アンディチャン氏は在米評論家)
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●読者の声 どくしゃのこえ 読者之声 READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)過日の「宮崎正弘の生インタビュー」。6月15日放送はゲストが門田隆将(作家・ジャーナリスト)で「新階級闘争論をめぐって」でした。
アメリカは、法案に賛成か否かで親中か反中かがわかる。日本人は、その点があいまいだ。門田氏は日本の現状を嘆いておられた。
先生は「政治信条を語るのは、薩長土肥あたり」と言うと、高知県出身の門田氏は苦笑しておられた。習近平主席がこれほどまでに自国や世界を混乱させていながら、いまだ、政権を維持し、第三期目が確実といわれる。
その一面は、中国人が好む、外柔内剛の風貌にあるのも一因でしょう。習近平主席が「愛される中国」を説けば、世界は苦笑するが、中国人なら支持するでしょう。習近平こそが、中華史上初の愛される専制皇帝になってほしいものです。
  (斎藤周吾)

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(読者の声2)来る7月8日(木曜日)に桜井よしこ氏主宰の「言論テレビ」で「花田紀凱の右向け、右」が放映されます。ゲストは宮崎正弘さん。テーマは「中国共産党百年、さて次の百年は?」の予定です。
   (言論テレビ)

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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)7月5日(月曜日)       号外
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絶賛日発売中 (1870円)
文部省(解説=宮崎正弘)『復刻版] 初等科地理』(ハート出版)
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──戦前戦中、いかに教科書で地政学のイロハを教えていたか!
https://www.amazon.co.jp/dp/480240123X/

 この本の特徴は自虐史観、自国の歴史を暗く醜く描く戦後教科書と完全にことなる。小学生の地理は地政学を教えていた愛国教育が燃え、日本の国益を丁寧に説明した教科書である。

「内地」(朝鮮と台湾は「準内地」)と「外地」の地図
「大東亜共栄圏」の全体図を地政学的に戦略的に俯瞰、適確に地誌学的要点、その特質を教え込んだ。「外地」とは大東亜共栄圏の版図で樺太から満洲、千島列島から南太平洋、インドシナ半島をさした。

日本列島の地域特質、自然環境、地形、歴史的沿革をえがき、その基礎的思想は、「我が国土のすがた」は「海に陸にのびてゆく使命をはたすにふさわしい位置を占め、その形ものびのびと、四方に向かって手足をのばして進むようすを表しています」 「たぐいない国土に恵まれたわが日本は、神の生み給うた国」。

産業地図の俯瞰と地政学的ポイントが重要視され、たとえば次の記述がある。
 「三浦半島の東岸にある横須賀は、名高い軍港である。東京湾の入り口を扼して、東京の防備上大切な位置を占め」
 「相模湾岸の鎌倉は、三面に山をめぐらし、南に海をひかえ、この要害をえらんで、鎌倉幕府が開かれた」
 河川の運搬の重要性、発電の応用も謳われ、たとえば、利根川について「沿岸には村や町が多く、道路や鉄道が、岸に沿い川を横切って四方に通じ、車馬の往来がにぎやかです。
川舟がさかんに上下し、荷物を運び、港が発達して、その水運は、もっぱら関東平野の交通上大切でありました」 
 そのうえで、戦略上、河川、橋梁、道路、鉄道、発電所が国防上重要と力説されている。
「呉は瀬戸内海にある軍港で海軍の工廠があって、広島とともに軍需品の製造がさかん」
 「徳山には海軍の燃料廠があります」。戦後教科書で「国防上非常に大切なところ」という記述はお目にかかれない。

朝鮮半島の地政学的ポイントに関しても、「西の黄海方面と、南の朝鮮海峡方面には、大きな川々、海岸線によい港があり、交通や産業が開けて都市も発達。遼東半島の先端・関東州は、満洲の入口、軍事上、交通上の要地であり、人口約百四十万のうち、内地人は約二十万人」
 台湾については「わが南方の宝庫」であり、「わが国の領土となってから、産業が著しく進んだ」「支那をのぞみ、南にわが国力のびゆく熱帯の諸地方軍事上、交通上、今後ますます大切なところ」
また満州の資源の重要性と建国の意義が強調され、「石炭は満洲の大切な資源。約二百億トン。撫順の露天掘は、鞍山の製鉄とともに、日本人の優れた技術で、阜新、鶴岡、密山などの大炭田が続々見出されています」と国力の源泉を示唆し、戦略と国益を説く
 国防の概念からロシアとシナの鬱陶しさを書き込んでおり、「ロシアが南下し満洲をふみにじり、朝鮮をおびやかした。日本は東洋平和のためにおおしく立ち上がりました。(ところが)支那はあやまった抗日思想にとらわれたので「満州事変が起こり、その結果」が満洲の建国となった、と正しい理解をしています。

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文部省(解説=宮崎正弘)『復刻版] 初等科地理』(ハート出版)
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──戦前戦中、いかに教科書で地政学のイロハを教えていたか!
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)7月5日(月曜日)    通巻第6974号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~日本、周回遅れだが、ハッカー対策を本格化
   警視庁400名、自衛隊800名。かたや中国のハッカー部隊は20万人
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 中国のハッカー部隊は、20万人以上と推定されている。軍のシステムが複雑に交錯しているので、実数の算定はむずかしいけれど、上海の軍事関連の或るビルが、その本拠であると米国情報筋は認定している。

くわえてネットには共産党の指示に従って書き込みの下請けをする「五毛幇」(「五毛党」ともいう)が百万人以上いる。一通につき、五毛(8円)、一日四百通ほど打てば、適当なアルバイトになるため失業中の若者や学生が小遣い銭稼ぎをしている。

 欧米や日本、豪、カナダなどでハッカー攻撃が相次ぎ、企業から身代金をデジタル通貨で要求する犯罪が横行している。それを現金化する闇市場も中国にある。
おもに中国、ロシア、北朝鮮などの組織で、表に出た被害だけでも巨額だが、被害を公表しない企業や公的機関を含めると、氷山の一角に過ぎないことも分かっている。

 警視庁はエキスパート、ITスペシャリストなどを集め、22年度中に400名程度の新組織を目指している。
 防衛省も、22年度に「自衛隊サイバー防衛隊」を立ち上げ、今年度末に800名体制とする。いずれも来年の話である。

 基本的にハッカーの防御とは、攻撃と表裏一体なのである。
日本の法律体系は「専守防衛」が象徴するように、防御側が先制攻撃を仕掛けたり、犯罪組織にハッカー攻撃をすることが出来ない。犯罪組織にハッキングを掛けて、実態を解明する方法が採られない限り、防御には限界がある。関連法の改正が急がれるのだが、政界、官界にその動きの兆候さえ見られない。

  ▲暗号通貨はハッカー犯罪の温床なのか?

 世界に流通している暗号通貨は300種類以上もあるとされ、その時価総額は、150兆円を超える。
 ビットコインなど「暗号通貨」は採掘に大量の電力が必要となる。これを戦争のカテゴリィで考えれば、発電所攻撃、送電線攻撃がハッカー犯罪防御の物理的に有力な手段である。

 6月23日にBIS(國際決済銀行)は「中央銀行発行のデジタル通貨」報告書をまとめたが、資金洗浄犯罪を防ぐためにID認証の必要性を唱え、また「ビットコイン」「ビッグテック」は公益に反する傾向があると警告した。

 ところが警告を無視するかのように中国の採掘業者は、電力の安い米国テキサス州へ殺到しているという。たとえば、中国の「BITマイニング」は57メガワットの採掘施設を建設するために、30億円を投じる。
 
 中国政府はビットコイン規制を厳格化しており、取引所の閉鎖が相次いでいる。中国がマイニングを規制する理由は電力節電と言われるが、裏の目的は人民元のデジタル化にとって最大の障害となるからである。
 
 テキサスは資源が豊富であり、全米の人口動態を見ると、とりわけシリコンバレーからテキサス州オースチン市への移転が顕著だ。

家賃の高いカリフォルニア州より、テレワークが主流となって、在宅勤務OKとなれば、テキサス州へ移住するという現象がおこった。しかし、2月の寒波による大停電が発生し、そのうえテキサス州は電力ビジネスが自由化されているため、電気料金が急騰した。

 英米ならびにEUの一部では暗号通貨への規制が強化されており、英国は「バイナンス・マーケット」社の事業を禁止した。

このバイナンスマーケッツは無登録営業だったため、マネーロンダリングの温床になると警告を発してきた問題企業である。同様な措置をカナダと日本もとっている。米国はバイナンスの捜査に踏み切っている。とくに米国は一万ドル以上を暗号通貨で送金する場合は、当局への報告を義務づける方針を固めた。

 バイナンスは謎の香港籍人、ジャオ・チャンポンが2017年に香港で起業し、手数料0・1%、世界300の暗号通貨を取引するとあって、利用者は1000万人を超えている。
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●読者の声 どくしゃのこえ 読者之声 READERS‘ OPINIONS●
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(読者の声1)貴誌第6972号(読者の声2)に魏志倭人伝がフェイクだという多くの方にとって衝撃的な内容の記事がありましたが、それに関して調べて分かったことを少しお伝えしたいので、よろしくお願い致します。
 西晋の史官陳寿が「三国志」を編纂した目的について、ご指摘される魏王朝の正統化はおっしゃる通りですが、その奥には西晋の基礎を築いた魏の武将で、後に西晋の宣帝とされた司馬懿の功績を称えるのが第一の目的です。それによって陳寿のパトロンで西晋の実力者張華の顔を立てるためです。張華は290年のクーデターで実権を握りました。勅令によって「三国志」を公認させ、多数の役人に書写させ、正史の資格が与えられて後世に伝わったと岡田英弘「日本史の誕生」(弓立舎1994年、p.70)にあります。
 魏志倭人伝はそのような政治文書「三国志」の一部ですが、陳寿は、邪馬台国への行程記事や風俗記事などは主に倭国への魏使の報告書に基づいて編纂したと考えられます。その報告書の内容ですが、これは更に政治的な潤色が加えられていることが、これらの記事から分かります。以下はその真相を推理したものです。

 238年、司馬懿は遼東太守公孫氏を滅ぼして魏の明帝曹叡の信頼を勝ち取り、次の少帝曹芳の補佐役に就きました。翌年正月に明帝が崩御し、司馬懿は、その最大のライバルであった曹爽を抑える目的で、倭国を手なづけるために部下の劉夏を帯方郡に派遣しました。六月、倭国は大夫難升米を郡に派遣し、太守劉夏と朝貢について打ち合わせ、十二月役人を伴わせて洛陽に行かせました。
曹爽は、魏の武帝曹操の甥の曹真の子です。曹真は229年、西域の大国「大月氏(クシャン帝国)」に朝貢させ、蜀を挟み撃ちにする魏最大の功績をあげて軍事の最高職大司馬に就いた人物です。
大月氏王の波調(バースデーヴァ)には親魏大月氏王の印綬が与えられました。曹真はその後まもなく病死しましたので(231年)曹爽が大司馬を引き継ぎました。ですから魏の実力ナンバー2の司馬懿が倭国を懐柔する理由は、それを朝廷の人々に曹真を超える魏最大の功績と認めさせるためなのです。
 そのために、倭国に関して、以下のようなことにして邪馬台国への行程記事を劉夏に報告させました。
 (1)洛陽から大月氏の都カーピシー(現在のアフガニスタンのバグラーム)まで万六千三百七十里と知られているので、倭国の都邪馬台国までの距離は、それを超える万七千余里としたい。そのために(当時、楽浪郡まで五千余里と知られているので)、その南の帯方郡から東南方向に万二千余里に邪馬台国(女王国)があるとした。
(2)倭国の人口が十万余戸の大月氏よりも多い大国とした(邪馬台国七万余戸、投馬国五万余戸、奴国二万余戸など)。
(3)倭国のことを知らない朝廷の人々の興味を惹くために、倭国が女王に統治される、大月氏国よりもエキゾチックな東夷の大国で、戦略的にも魏の最大のライバルの呉を東の海上から圧迫して抑え込めるとした。
 なぜそこまで言えるかですが、その根拠は長くなるので、よろしければ拙ブログにお越しください。
https://blog.goo.ne.jp/katumoku10
(刮目天)

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(読者の声2)貴誌7月1日付け(6969号)で、宮崎さんが「北朝鮮労働党政治局が拡大会議を招集 し、金正恩総書記はコロナウイルスの防疫対策に関連し「国家の重大事 を任された責任幹部の怠慢により、国家と人民の安全に大きな危機を生む 重大事件を発生させた」と強く叱責したと言います。国家の危機と言っているのですが、具体的内容は不明です。何か衝撃的な ことがおこるのでは?(HF生、横浜)」との質問に、
 「公式的に北朝鮮ではコロナ感染はないと言い張ってきたのですから、感染者、死者を認め、誰か幹部に責任を押しつけるの では?」
と回答されました。そして、次の日に、幹部数名が粛清された様子です。
 その後の動きはありますか?
  (DD生、千葉)
 

(宮崎正弘のコメント)北の党最高指導部は政治局常務委員、政治局委員・候補委員、党書記と国家機関の幹部であり、政治局常務委員は、金総書記を筆頭に崔竜海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長、趙勇元氏、李炳哲(リ・ビョンチョル)軍事担当書記、金徳勲(キム・ドクフン)首相というトップ5人を指すだけに、誰が更迭されても可笑しくないという。
 北朝鮮メディアは、金総書記が指摘した新型コロナウイルスの感染対策に絡む「重大事件」の内容や、解任した要人の名前は明らかにしていませんが、北朝鮮ウォッチャーの一部は、李丙哲・軍事担当書記と朴正夫・参謀総長の可能性があると分析しています。

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(読者の声3)熱海の伊豆山での土石流にはだれもが驚かされたことだと思いますが、かってエネルギー事業の専門家であった私の友人から次のようなメールをもらいました。「脱炭素社会の構築への大合唱」が日本中を覆っている現状下で注目すべき見解であると考え、本人の了解を得たのでご紹介します。
 (引用開始)「昨日のTVでは ネットに投稿された映像が衝撃的でした。70年住んでいてもこんな事は初めてだとの インタビューもありました。谷筋では
 全国どこにでも 発生する可能性があるのですね。改めて 伊豆山の地形を地図で見てみました。私の見立ては 100年に一度の雨ではなくて 犯人は
 <太陽光発電所>による人災です。google map では  現場から 1km程上部の山に 500mx 100m 位の 地肌がむき出しの土地が見えます。yahoo
地図で写真を重ねると この場所は 上半分に 長四角の黒い物体が 上の方から 下に ずらっと並んでいます。どうも太陽光発電のパネルのようです。
雨量 50センチで この面積では 25000トンもの 水が 谷筋に流れ込んだことになります。外国企業が 日本の木立を伐採して 補助金目立ての 
太陽光発電設備が日本の各地に、山の木々の保水力を ないがしろにした 人災だと思います。 亡くなられた方に合掌。(引用終了)
  (SSA生)

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(読者の声4)伊豆山の土砂崩れ、画面をみて震えました。なにかの祟りでしょうか。犠牲者のご冥福を祈ります。ところで伊豆山の頂上にメガソーラーが並んでいます。
韓国系企業が設置したため、土砂崩れの誘因となったのではないか。山頂上の樹木を伐採すれば保水力がなくなります。静岡県知事は親中、親韓派です。
(KT生、長瀞)
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)7月4日(日曜日)   通巻第6973号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~中国の信頼度、西側で最低。中国共産党百周年で世論調査
  ご自慢の飛行バレード、空母甲板が穴だらけ事故は隠蔽
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 7月3日、ピューリサーチセンターが発表した世界16ヶ国における世論調査は、「中国に信頼を置けるか」という設問だった。中国共産党百周年にタイミングを絞って、最も最新の世論動向の調査だ。
 世界一の中国に対しての不信感は日本で88%、嗣いでオランドとスウェーデンが80%、豪が78%だった。

 同日付け「多維新聞網」によれば、中国海軍が自慢する国産空母「山東」の甲板に穴が数十個所あると航空写真を掲載して「事故隠蔽」の疑惑を報じた。
 搭載機離発着鑑のときに数千度前後の高熱が生じるため、鋼材の質が悪いと、甲板が焼かれ、陥没する危険性がある。

 げんに海上自衛隊のDDH(ヘリ搭載護衛艦)は水陸離発着が可能なステルス「F35B」の配備に伴い、搭載可能な甲板へ改修が急がれている。垂直離発着機は、数千度の熱が甲板に負荷されるためである。

 また西側が孔子学院を中国の宣伝機関ならびにスパイ組織と認定して陸続と閉鎖を行っているが、日本は放置状態だった。
 7月4日付けの『サウスチャイナ・モーニングポスト』は、「日本政府は近く重い腰を上げ、大学への聞き取り調査を開始する」と報じた。
https://www.scmp.com/week-asia/politics/article/3136643/japan-south-korea-join-growing-backlash-against-chinas-confucius

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●読者の声 どくしゃのこえ 読者之声 READERS‘ OPINIONS●
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(読者の声1)未来ネット(旧「林原チャンネル」)のトーク番組「いわんかな」第四十九回は、ゲストに在独作家の川口マーン惠美さんが帰国中なので、検疫体制などをうかがうことから始まり、中国の陰謀、朝日新聞の犯罪などを討論しました。司会は高山正之氏、コメンティターが馬渕睦夫・宮崎正弘・福島香織・塩見和子の各氏でした。

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(読者の声2)「核兵器なき世界」を訴えて、二〇〇九年にノーベル平和賞を受賞したバラック・オバマ元米国大統領が注力したのが、核兵器開発が疑われる中東の軍事大国イランが国連安保理常任理事国及びドイツの六ヵ国と結んだのがいわゆるイラン核合意である。
 これをドナルド・トランプ前米国大統領がひっくり返して米政府の一方的な離脱を宣言してぶっ壊してしまった。意味不明な行為だったが、ジョー・バイデン現大統領が修復しつつある。
 トランプは背後に控えるユダヤロビーやイスラエルに操られてたか、好意的に見ても両者に媚びを売り米国の中東政策を著しく棄損したのか。と、単純にこう考える人は、イスラム革命を周辺諸国に輸出するイランを肯定的に考える無知か、お人好しくらいだろう。 
リベラル・ホークのヒラリー元国務長官もアラブ諸国の強権的政治家達には厳しかったが、神学者の支配するイランやエジプトのムスリム同胞団には何故か甘く、イスラエルやエジプト軍部に恨まれた。
 このイラン問題だが、実は「変数」がある。それがレバノンから米国への違法薬物密輸問題である。その起源は一九三〇年代にマイヤー・ランスキーらと全米犯罪シンジケートやその直属部隊「マーダーインク=殺人株式会社」を創設したニューヨーク五大マフィアファミリーのボスの一人チャーリー・ルチアーノが第二次世界大戦で服役中に海軍情報部に協力した功績で、イタリアに国外追放という形で刑務所から釈放され自由の身となる時から始まる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF

 ルチアーノは米国追放後にレバノンの密輸業者と連絡。トルコで生産されるアヘンをレバノンでモルヒネに加工させ、トロール船でイタリア沿岸部やフランスのマルセイユに運びジアモルヒネに精製。この意味で「一九七〇年代のパレスチナゲリラの分派たちに資金作りの方法を教えた」という評価を受ける。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%81%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%8E
 
 マルセイユ経由のルートはいわゆる「フレンチコネクション」で後に映画にもなった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%B3%E3%83%8D%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

 一九六〇年代後半、結成間もないパレスチナ解放機構は本部をヨルダンに置き、ヨルダン政府の意向などは全く無視して外国航空機をハイジャックするなど
傍若無人に活動。結果それまでパレスチナ難民を保護してきたフセイン一世国王の怒りを買う事になり、PLOはヨルダン正規軍により追放となりレバノンへ本部を移す。それが一九七〇年の「黒い九月事件」である。(因みに親パレスチナが多い日本左翼は長年フセイン国王を憎み、悪し様に罵る)。レバノンでも地元住民に快く思われなかったパレスチナ人は、綺麗事でなくイスラエルと闘争する為の兵器購入及び活動資金が必要だった。そこで彼らが目を付けたのが麻薬である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%B3%E5%86%85%E6%88%A6
 レバノンに流入したパレスチナゲリラ各派はレバノン正規軍より強力な軍事力を保持して、それに危機感を持った地元レバノンのキリスト教徒マロン派が一九七五年にPLOを攻撃してレバノン内戦が始まるが、それによりレバノン産業は壊滅状態となる。
各派民兵組織は群雄割拠の無政府状態を利用して、ベッカー高原を中心に麻薬産業を発達させていく。キリスト教徒とムスリムはあらゆる場面で対立したが、麻薬産業のみ生産はムスリム、密売はキリスト教徒という奇妙な役割分担が成されていた。
さらに各派民兵組織は支配地域で税金と称して様々な金銭を住民から徴収していた。一九八二年にPLOはリビアに撤退し、九十年代にはイスラエルとの合意の下でパレスチナへ帰還してパレスチナ暫定自治政府となるが、レバノンの麻薬生産と米国への輸出は続いた。その後レバノンで勢力拡大してコカイン密輸権益を手に入れたのがイランの支援を受けるシーア派軍事組織ヒズボラである。
 ブッシュ・ジュニア元大統領の任期の最初の年の二〇〇一年に911事件が起こり、以降米国のイスラム教徒への監視が厳しくなる。そして、同大統領任期最終年の二〇〇八年に、米国麻薬取締局DEA主導でテロ組織ヒズボラが各国犯罪組織とのつながりからの資金を得ているのを阻止するべく「プロジェクト・カサンドラ」が始まる。
https://en.wikipedia.org/wiki/Project_Cassandra
 コカインなど違法薬物だけではなく、人身売買、武器密売、犯罪組織の資金洗浄をヒズボラはアメリカへ向けて行っている。しかも、その人脈はイランの
エリート軍事組織「クッズ部隊」など、イラン上層部に及んでいる。その詳細情報は、イスラエルのモサッドやCIAから逐一送られてくるのだが、オバマは「プロジェクト・カサンドラ」を停止してしまった。イランとの「核合意」の為に米国への違法薬物流入に目を瞑った訳である。それもイランに非常に有利な条件であった。こう見ると、何故イスラエルのネタニヤフ前首相がオバマと犬猿だったのか良く分かる。そして、トランプの方が偽善者オバマより遥かにまともだった事も。
https://www.politico.com/interactives/2017/obama-hezbollah-drug-trafficking-investigation/
   (道楽Q)

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(読者の声3)中共結党百年ということで、関心が集まっています。日本人の第一の誤解と思われるのは、中共運動の正体で、左翼革命ではなく毛沢東の易姓革命(個人独裁)であり、高島俊男氏が指摘するように実態は14Cの紅巾の賊に似た大盗賊団だったということです。
実際出来た社会に平等など何処にもありません。強いて云えば収奪され乞食同然になった国民の貧困の平等だけでした。
マルクス主義については毛沢東は破壊のことだ、と述べています。実際文革では死者二千万を出し貴重な文化財は破壊されてしまいました。
 今回、習近平は自分だけ人民服を着て指導者を演出しました。しかし周囲の目をみるとしらけていることが分ります。
「歴史は繰り返す、ただし二度目は喜劇として」とマルクスが述べています。情報統制の独裁と人と情報の自由を必要とする経済発展は両立出来ません。
「ケーキを食べて残しておくことは出来ない」のです。
 最近の参考書として石平氏の「中国共産党暗黒の百年史」があります。周恩來が大悪党だったという評価見直しが興味深い。私も昨年「中共の正体」をハート出版から出しアパの日本再興大賞優秀賞を受賞しました。
これは中共を日本人の視点からシナ事変の因果関係とからめて解説しています。周恩來は嘗て内部の会議で、米国を内外の工作でガタガタにすると述べています。それは今、成功しているように思えます。
日本は自衛隊に特例法により軍法を付加して、正規軍化にすることが急がれます。現在の自衛隊は法的に戦闘力が無いので軍事抑止力がありません。
(落合道夫)

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(読者の声4)明日(7月5日。月曜日)午後四時から、未来ネットで「宮崎正弘の生インタビュー」が生中継されます。ゲストは芥川賞を在日外国人で初めて受賞した楊逸女史(現在、日本大学芸術学部教授)をお招きします。
 テーマは「中国共産党創設百周年、お祭り騒ぎと歴史改竄」
https://www.youtube.com/watch?v=E_caRIzSJmQ


 (↑ ここで予約できます)
 勝者が歴史を勝手に造り替える国では毛沢東と習近平が並んだが、いかに評価すべきか? 少数民族の弾圧、虐殺、民族浄化。そして「天安門事件」はなかったことになった。
 香港大乱と弾圧。香港も共産党王朝の植民地となって、言論の自由は殺された。まさに「さようなら言論の自由、こんにちわ全体主義」などについです。
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 令和三年(2021)7月3日(土曜日)
    通巻第6972号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜習近平演説「中国、つぎの百年」は何を意味するのか
  中国共産党王朝は、建国72年だが、まだ命脈を保つ?
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 中国の各王朝史の寿命を見ると(百年以上続いた王朝に限る)、前漢が214年間。間に「新」を挟み、後漢が197年である。ついで隋と替わっての唐は289年、北宋が167年、南宋が149年、(モンゴルの元の92年を挟んで)明が276年、清が同じく276年、そしていまの王朝(中国共産党支配を「共産党王朝」と考える)は、現時点までに72年となっている。
最長寿命を誇ったのは唐王朝で、実に?川幕府よりも長い289年、しかし漢王朝は前漢と後漢をあわせると411年間である。

 2021年7月1日、中国を支配する全体主義独裁の中国共産党創設百周年を迎えて盛大な式典が行われた。この日は、香港返還24年(中国は「香港回収」と呼ぶ)、そして香港国家安全法施行から一年である。

 天安門の楼上に立って習近平は長い演説を繰り出したが、その中に「百年」という言葉は十数回も出てくる。なかでも、「中国共産党の百年の亘る奮闘の輝かしい歴史を振り返れば、中華民族の偉大な復興の明るい未来が展望できる」として、「小康社会を構築し、貧困問題を解決した。次の百年は『社会主義現代化強国の全面的な実現』という次の百年に向けて意気盛んに邁進するという奮闘目標を厳かに宣言する」

 この目標は中段でも繰り返されている。
 「第一の百年における奮闘の目標を実現し、第二の百年では奮闘目標の戦略的計画を明確に実現する」とし、それは「党と国家の事業は歴史的成果をあげ、歴史的変革を興し、中華民族の偉大な復興を実現するため、より整った制度を保障し、堅実な基礎を、自発的精神力」等々、まったく具体的な政策目標のない、抽象的概念が羅列された。
 ようするに『中華民族の偉大なる復興』という習のマニフェストが美辞麗句にちりばめられただけで、聴衆が居眠りをしていたのも、宜なるかな。
 とらえどころのない、具体的な数値目標もない、空疎で、曖昧な語彙は、感動を呼ばない。人々を沸き立たせる、燃えるような訴えがないのだ。

 貧困問題を解決した? 貧富の差は拡大しているのが現実である。
 外国の苛めと断固戦う? 周辺国をいじめているのは自身ではないのか。
 台湾統一などと傲然と言い放つのは、かえってアジア諸国を戦慄させ、中国を警戒する。つまり世界が中国を敵対勢力と見ているのに、その矛盾の認識が出来ていない。自己中心主義は客観的判断力を摩滅させている。


 ▲中国が「平和」勢力であり「自由」で「民主」の国などと言われてもねぇ。。。。

 習近平演説は「中国は平和、開発、公正、正義、民主、自由という全人類の共通価値観を守る」としながら、一方で「台湾統一は共産党の任務」であり、「中国的社会主義とはマルクス主義に基づく」のであり、そのためには「世界一流の軍隊を構築する」などと文脈的にみても非論理的作文となっている。

 中華ナショナリズムの原則から言えば外国輸入のマルクス思想が、中国伝統の思考とは合致しないことは、すでに多くの中国知識人によって語られた。

 つい先般まで掲げられていた「2025 中国製造」の目標は謳われず、GDP目標値も言及がなかった。

 ということはトウ小平の「改革開放路線」を継承した江沢民の「三つの代表」、胡錦涛の「小康社会の実現」も婉曲に、しかし明確に否定され、毛沢東時代に逆戻りを宣言したことになるだろう。
 
 IT技術を駆使して全国民監視態勢をしっかりと敷いた独裁国家は、そのネット網を突破する勢力が台頭することによって、磐石と見られる共産党支配体制がもろくも崩壊する可能性は否定できない。

 すなわち軍のハッカー部隊がダミーで展開しているハッカーの技術を、内側に向けて行うと共産党が磐石と過信する監視態勢がいとも簡単に崩れるのである。
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●読者の声 どくしゃのこえ 読者之声 READERS‘ OPINIONS●
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(読者の声1)先頃、宮崎正弘先生が南京を訪ねた折に乗ったタクシーの運転士が、ここで日本軍が大虐殺を行っただろうという問いかけに、先生は、あれは共産党のプロパガンダだと言うと運転士は納得したというようなことが書かれていました。
 南京大虐殺のなかで、日本兵が赤ん坊を空中に放り投げて、それを銃剣で刺して楽しんだとかいうプロパガンダがありました。
どうも日本人の感性には程遠い所業だと思っていましたが、最近、麻生川静男・著『本当に残酷な中国史(大著『資治通鑑』を読み解く)』(角川SSC新書)を読みました。
この本は日本人必読の書という思いを強くしたのですが、この書の中で全く同じことが出てくることを発見しました。
 本書63ページに
(以下引用)
「斉の顕祖が晋陽に出かけようとしたが、後腐れのないように、前の王朝の元氏一族を皆殺しにしようと決意した。先祖が王であった者の子孫、あるいは前政府で高官に就いた者の子孫、それらを皆、公開処刑した。赤ん坊は空中に放り投げて落ちてくるのを槍で刺した。合計で721人を処刑し、死体を尽くしょう(サンズイに章)水に流した。この川で釣った魚を剖(さ)いてみると、しばしば人の爪が出てきた。それで都(業+おおざと)の人々は長らく魚を食べなかった。(以下省略)

斉顕祖将如晋陽、乃尽誅緒元、或祖父為王、或身嘗貴顕、皆斬於東市、其嬰児投於空中、承之以矛肖。前後死者七百二十一人、悉棄尸章水、解剖魚者往往得人爪甲、業下為之久不食魚。(以下略)」
(引用終わり)

 これでわかる通り、槍が銃剣に変わっただけです。
 資治通鑑は膨大なもので330万字、1万ページにもなる歴史書で日本人で通読できた人は極めて少ないそうです。ちなみに史記は50万字だそうで、未だに資治通鑑の全訳はないそうです。
 書いてあるのは残虐の限り、食人の限り、淫蕩の限り、ド派手な贅沢、けた外れの蓄財、陰謀、策略の限りのオンパレードでこれを読めば大陸にすむ人々がどういうものか分かります。
 ちなみに毛沢東は17回もこの資治通鑑を読んでいるそうで彼の残酷さは正統シナ人の伝統墨守ということになります。彼らの名誉の為に言えば義人の記録も掲載されているそうです。
 170ページには日本人がまんまと嵌まるシナ人の策略が書かれています。
 (以下引用)
中国人の陰険な策略をいくつか紹介したい。
(1)互いの妬みや怨みを利用する。
(2)高位者を利用して報復する。
(3)味方をも欺く
(4)おだてて自滅を待つ
(5)表では友好を装い、裏では陥れる策を練る
(6)奸計で無実の人を陥れる
(7)面子を守るためには、不正・不義も断行する
(8)権道(けんどう)─義を貫くためには汚い手段も辞さず
(引用終わり)
 とあります。今現在我々がニュースやネット見聞していることが書かれています。日本人はこの通りの罠で日日首を締められていることが了解できます。
 どなたか全訳を出しして頂きたいものです。これを読めば自虐史観もお花畑脳も、戦前真っ黒ケ史観も雲散霧消です。
(ミネナガ)

(宮崎正弘のコメント)麻生川氏は、同様に朝鮮史もかかれていますね。
通史としては、最新でた有益な二冊があります。
黄文雄さんの『ジェノサイドの中国史』(徳間書店)と石平さんの『中国共産党 暗黒の百年史』(飛鳥新社)です。お二人とも帰化人であり、文献を原文で読みこなしただけにダイジェスト的によくまとまっています。

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(読者の声2)貴誌6970号の書評欄において現代史一転して、「かくて本書を読みながら評者(宮崎)の論理的推理の結果は、「やっぱり『魏志倭人伝』はフェイクだ」。と言う大胆な仮説を導かれています。
その大胆さに誘い出されて質問です。フェイクとする根拠につきまして、差し支えない範囲でご教示いただけませんでしょうか。
私は、古今東西を通じて謀略は程度の差はあっても行われていたと考えています。
然し乍ら、それは、自分に有利になるような、何らかの目的があってなされるもので、謀略を行う価値のないところに手間暇をかけるような物好きまではやっていなかったと考えています。
そのような目で、『魏志倭人伝』を見た場合、言われるようなフェイクを仕掛けることで魏や陳寿にとってどのようなメリットが見込まれるのか(何のためにどこまでのフェイクを仕掛けたのか)という点が、甚だ理解しにくいと考えています。ご見解をお聞かせ頂ければ大変有り難いと思います。
  (高柴)

(宮崎正弘のコメント)フェイクは「だます」「でっち上げる」『偽造する』などの意味があり、目的は騙すことと、そのための偽造文書(典型はユダヤの陰謀説)がつくられます。
 魏志は、魏王朝の正統化が目的で倭人伝は附録のように付け足しで書かれていて、日本を倭などと蔑称して、ほとんどが彼らに耳障りのよい伝聞だけを集めていますが、邪馬台国の卑弥呼がその象徴的な捏造のたぐいと考えられます。
 邪馬台国なる王宮跡も、御陵も痕跡がないこと、まして卑弥呼を祀る神社がないという事実は、何を物語るのでしょう。
 現在の古代学者の多くが考えている邪馬台国とは、筑紫地方にあったのではなく、奈良の巻向あたりが伝聞として重複しているのではないかとするものですが、いずれにしても外国の文献を、日本の学者が金科玉条のように崇めるのは、自虐的であって、自律性の欠如です。
 魏志倭人伝が意図したのは、邪馬台国と魏がつよい絆で結ばれていることを誇示し、西の脅威(蜀など)を牽制したのだというのが岡田英彦説です。
 なお、小生は古事記を見直すため、伝説の現場のほとんどを何回かに分けて歩き、『歩いてみて解けた古事記の謎』(仮題)に取り組んでおり、まだ脱稿には到りませんが、秋頃に上梓できる予定です。

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(読者の声3)最悪のタイミングで最悪の選択をする、というのは韓国人について言われることですが、「無印良品」の良品計画は新疆綿を「継続的に使用していく」と表明。
 ネットではハニトラでもされたかと話題に。無印の商品については以前から韓国製の陶磁器が最低の品質なのに値段だけ高いと指摘されていた。
 韓国製白磁の小皿1枚3200円、中国製青磁の小皿1枚600円。韓国製は形もいびつで不揃い。
https://you1news.com/wp-content/uploads/2021/06/3a73a426.jpg

 韓国人は呉善花さんによるとシンメトリーの美を好むとありますが、食べものに関しては絶望的にひどい。明治期に朝鮮で饗応された日本人使節はうず高く盛られた食事に驚きますが現代もまったく変わらない。
 ロッテデパートの食品売り場を見れば食欲が減退するほど。新大久保の韓国ショップも同様、ちょっとおしゃれなマカロンも韓国式に不揃いなうえ盛り上げてしまう。
https://pbs.twimg.com/media/EulLJDkUYAAXaeD?format=jpg&name=large
 民族のDNAは100年たっても変わらないものですね。
   (PB生、千葉)

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(読者の声4)来週末=百回目の千田会は最もリクエスト・リピーターが多い高山正之先生の独演会 『高山正之の変見自在』です。
会場が久し振り(今年初)に文京区民センターになりますので、ご注意下さい。
【講師】高山正之(たかやままさゆき)先生はジャーナリスト、コラムニスト。
略歴は元産経新聞ロサンゼルス支局長、元帝京大学教授。「週刊新潮」に連載中コラム「変見自在」は熱狂的ファンも多く、名物辛口コラムとして高い人気を集めています。
      記
【日時】7月10日(土)14時30分〜16時30分(開場:14時)
【会場】文京区民センター2F 2-A会議室(文京シビックセンター向かい側)
交通:都営三田線・大江戸線「春日駅」A2出口から徒歩10秒
東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」5番出口から徒歩3分
【参加費】事前申込:2000円、当日申込:2500円、事前申込の大学生:1000円、高校生以下は無料
【懇親会】17時〜19時頃 参加費:事前申込4000円、当日申込4500円
【申込先】7月9日21時迄にメール又はFAXで受付(当日受付も可)
(懇親会は7月8日21時迄)
E-mail:morale_meeting@yahoo.co.jp
FAX:0866-92-3551

★混雑が予想される為 事前申込の無い方の入場は講演10分前とさせて頂きます★
【主催】千田会 https://sendakai.wixsite.com/home

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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)7月2日(金曜日)弐   通巻第6971号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~(速報)
 中国共産党百年の「記念日」に起きた「香港の来島恒喜」事件
  警官を刺し、その場で自決。ネットは「人民の英雄」と讃えた
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 7月1日、北京では天安門前広場に七万の群衆を集め、習近平は「偉大なる中華民族」「共産党なくして中国人民の栄光と繁栄はなかった」「貧困問題を解決した」「共産党の使命は台湾統一である」「中国共産党バンザイ」と壱時間かけての無内容な長演説。強制動員された「聴衆」の多くが居眠りをしていた。

 一点だけ注目したのは毛沢東、トウ小平、江沢民、胡錦涛を並べたなかに、周恩来、劉少奇、朱徳、陳雲の名前を挙げて評価したことだ。いずれも毛沢東の政敵である。

 同じく、7月1日の香港。この日の香港は町が死んだように静かで目立ったのは警備の警官隊ばかり。集会が不許可となったヴィクトリア公園は封鎖され、あたかも戒厳令下の風景だった。香港返還22年を祝う行事は、隅っこでそそくさと行われた。
 同日夜10時過ぎだった。
 銅鐸湾SOGO百貨店前で警備に当たっていた香港警察員が、とつじょ刺された。容疑者はただちに持っていた刀で壮烈に自決した。写真をみると屈強な体格に運動靴、黒い半袖姿の若者である。氏名や背景は、現時点(7月2日午前五時)で不明。

 咄嗟に連想した。
 明治二十二年十月十八日のことだった。
 大隈重信(当時の外務卿)が外務省から帰宅しようと門を出たとき、馬車に爆弾を投げ込んだのは来島恒喜(29歳)だった。
爆破の現場を見て、その場で喉を衝き、自決した。
 
大隈は重症を負ったが、生きのび、しかも犯人を憎むことはなく、あっぱれと激賛した。
 勝海舟は、来島の墓を建てる運動を主導した。そして、来島恒喜の狙い通り、条約改正は見送りとなり、黒田内閣は総辞職した。
彼は烈士として祀られた。

 来島恒喜は福岡藩士の子、中江兆民にフランス語をならい、玄洋社に参加した。
大隈卿暗殺を計画し、累が及ばぬようにと玄洋社を退社し、同志とも離れ、ひとりで決行に及んだのだった。

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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム 
@@@@@@@@   【知道中国 2248回】        
 ──英国殖民地だった頃・・・香港での日々(香港130)

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かりに「愛国商人」にルビを振るなら「えちごや」であり、だから中南海の住人がオ殿サマやらオ代官サマになるわけだ。

オ殿サマの大親分であった当時、江沢民は「子飼い」の董建華を初代行政長官に据えたわけだが、董建華の下で特区政府の重要ポストを占め、短期だが長官代行を務め、2012年の長官選挙では多くの有力企業家の後押しを受けて立候補した唐英年こそ、唐翔千の長男である。
「愛国商人」の息子は、やはり「愛国」というカラクリだろうか。

1952年に香港で生まれた唐英年は中学からアメリカ留学。ミシガン、エールの両大学を卒業後に香港に戻って家業の香港半島針織の経営に当り、多くの公職を務める一方、1971年には立法局(議会)議員に就任し、殖民地行政の一角に参画している。

 いわばオ殿サマが殖民地政府(香港政庁)から共産党政府へと変化しようが、香港における唐一家は一貫して越後屋として振る舞っていたことになる。
「二君に仕えず」などという『ヤワな信条』は唐家のみならず、おそらく圧倒的多数の企業家にとってボロ雑巾と同じではなかったか。役に立たなくなったら捨てるだけ。まさに越後屋は旧いオ殿サマの権力に陰りが感じられたら、巧妙に新しいオ殿サマに乗り換える。
これを「支配されながら支配する」と言うのだろう。
 
 国共内戦前後に上海から香港に拠点を移した企業家の典型をあと数人、人名辞典風に紹介しておきたい。
 先ずは「海運王」で知られたY・K・パオこと包玉剛である。上海の銀行家出身で、1949年に香港に移り中国物産貿易から海運業に転じた。67年に大小のタンカーを爆買いし、環球航運集団を創立。80年には200隻超で総トン数2000万余を抱える海運王に。
?小平とは肝胆相照らす仲であり、対外開放政策の私的アドバイザー役を務めたとも言われる。

 1985年に香港基本法起草委員会副主任委員に選ばれた前後を機に、中国市場への投資に積極姿勢を見せる他、教育・慈善事業などにも乗り出す。ならば?小平がオ殿サマで、包玉剛は越後屋に違ない。
 包玉剛は1991年に亡くなったが、その後を引き継いで二代目越後屋を演じているのが娘婿の呉正光である。

 もう1人の「海運王」の董浩雲は、いまや習近平政権の「パシリ」と言った役回りを演じている董建華・全国政協副主席(初代・二代の香港行政長官)の父親。1920年代末から天津で海運業に従事。46年には上海に中国航運を創業し、翌年にはフランス、アメリカへの海運路線を開拓するなど、中国における遠洋海運の先駆者でもある。

 50年に香港に拠点を移した後、コンテナー海運に着目し1973年に東方海外集装箱航業を創設。その後、傘下企業を董氏航運集団に集約。72年に炎上したクイーンエリザベス号は、「海洋大学」の創立を目指しアメリカのコロラド大学と共同購入したもの。

 家業を引き継いだ董建華が経営危機に陥った際、救いの手を差し伸べたのが政権を掌握していた時代の趙紫陽だったとの話も聞かれる。あるいは共産党政権は、初代行政長官候補として董建華に白羽の矢を立てていたのかもしれない。

 もう1人、日本では無名に近いが越後屋にピッタリの企業家がいる。上海生まれの安子介だ。1949年に香港へ。50年に華南漂染廠を、69年に香港南聯実業を創業。立法局議員(70~74年)の後に74年に行政局(殖民地政府)入りするなど、長年、殖民地行政の中枢で働く。
85年には返還以後を危惧する香港の有力企業家を束ね北京入りし、?小平から返還後の香港に「一国両制」を行い、「50年不変」「繁栄の維持」の『言質』を引き出す。
以来、香港の企業家は雪崩を打って北京主導の返還作業に合流していったのだ。
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●読者の声 どくしゃのこえ 読者之声 READERS‘ OPINIONS●
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(読者の声1)小池都知事への悪評ばかりですが、仮病入院ではないかとも囁かれています。4日投票日の都議会選挙。おそらく都民ファーストは惨敗でしょう。壊滅かも知れません。 自民・公明で過半数回復を、どのメディアも予測していますね。     (DD生、千葉)

(宮崎正弘のコメント)政治は一寸先が闇。
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)7月2日(金曜日)   通巻第6970号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~フランスが「ユニクロ」をウィグル綿製品使用隠蔽で捜査開始
   ユニクロは倒産したGAPの二の舞になるのか?
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 小泉政権時代、靖国神社参拝を繰り返した首相に「われわれの商売に差し支えるから参拝をやめろ」と言った財界人がいた。ユニクロのCEOだった。
 
 米国は人道にそむき少数民族を弾圧する中国を制裁する一環としてウィグル綿を使った繊維製品を販売している企業にも制裁が及ぶとし、2021年月にはユニクロの製品を税関で保留していたが、5月に「押収」した。
 米国の議会、メディアは中国を独裁政権と規定し、強烈な規制ならびに制裁を行っている。この基本姿勢はバイデン政権になっても変わらない。

 米国の国土安全保障省税関(CBP)は、「違反商品保留命令」という権限をもち、人道に違反した中国に協力する企業への取り締まりを強めた。ユニクロの輸入差し止めは、その制裁発動の嚆矢となった。
 この事実は5月19日にメディアが一斉に伝え、同月21日にユニクロ製品が税関で押収されていたことが判明した。

 つぎがフランスである。人権に五月蝿いフランス当局は7月1日の中国共産党創立百年の記念日にあわせるかのように、在仏のユニクロ,ZARAなどを捜索した。これはフランスの人権団体などが訴えていたため、捜査に踏み切ったもので、ウィグル綿を使ったことをユニクロが隠蔽したという容疑である。

 業界世界四位だったGAPは、倒産した。アパレル企業の苦境はブルックスブラザーズの倒産、8万人の従業員解雇。250店閉鎖という不況実態からはじまり、2020年5月にはニーマンマーカスが倒産(12万人)、そして同年7月にGAPが倒産した。

GAPはコロナ災禍による需要急減のためバングラデシュに発注した製品生産をキャンセルし、バングラデシュのアパレル企業も連鎖倒産した。

 欧米ではいずれユニクロ不買運動がはじまるだろう。ユニクロはGAPの二の舞を演じることになるのか?
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  書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~かくもフェイクだらけが「現代史の『真実』」だ
  諜報工作とは攪乱、陽動、恐喝、誇大宣伝、偽情報が氾濫するプロの世界

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有馬哲夫『一次資料で正す現代史のフェイク』(扶桑社新書)
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 嘘を信じ込まされてきた。現代史は嘘に満ちているのだ。
 例えばチャーチルは真珠湾攻撃を事前に知っていた。戦後、世界史シリーズや、大森実らの所謂「偉人伝」を読んでも、こうした真実は出てこない。これまでの通説では、ルーズベルトから真珠湾攻撃を知らされ、狂喜したチャーチルが「これでわれわれは同じ穴の狢(むじな」だ」と言ったとされた。
大東亜戦争を長引かせたのはアメリカの無条件降伏という原則だったのであり、日本軍の頑迷さの所為ではなかった。日本の決断ののろさを指摘する史家が多いが、そうした分析もGHQの洗脳の結果かも知れない。
 目から鱗が落ちる現代史の真実を、著者は欧米のアーカイブを訪問し、資料を精査して、多くの裏付けを取った。
じつに時間とエネルギーのかかる作業である。
 その結果、ヤルタ協定の内容はヤルタで決められたのではなかったこと、小野寺信は英国諜報部の欺瞞工作のカモだったことなどが分かった。
 通説では日本の真珠湾攻撃を米軍は事前に暗号解読で掴んでいたが、海軍の暗号が察知できなかったことになっていた。ところが、これも米国はちゃんと知っていたことが、公文書館の文献やその他の証言から分かった。

 小野寺信がヤルタ至急電を大本営参謀次長に打電していたというのは「神話」であり、史実ではなく、英国情報機関の欺瞞工作にひっかかったというのが欧米の共通認識であるという。
 フェイク情報は「日本軍およびドイツ軍を攪乱するための偽情報だった」(中略)「背後で繰っていたのは、イギリス諜報部IM6」だった。諜報活動というのは、一種インテリジェンス戦争であり、敵の裏の裏をかく、その裏の裏をかくというのがゲームの鉄則である。
そして著者はこういう。
「事実として、小野寺が打電したというヤルタ会議に関する暗合電報は、イギリス国立公文書館からもアメリカ国立第二公文書館からも出てこない」(66p) 
 以下、本書はフェイクの羅列があって、「日本はソ連の参戦を知らなかったという嘘」、「アメリカが原爆投下を事前警告したという嘘」、「ソ連が原爆投下と無関係というのも嘘」、「中国の尖閣諸島に関する主張はフェイクだらけ」となる。
 最後に「クマラスワミ報告書は最悪のフェイク文書」ということなる。
 こうした騙し合いは、孫子の昔から戦争の鉄則だったと言っても良いが、お人好し日本人はその発想が希薄なのである。
かくて本書を読みながら評者(宮崎)の論理的推理の結果は、「やっぱり『魏志倭人伝』はフェイクだ」。
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  書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~コロナウィルスの起源を撤退的に追求したら
  倫理観なく突進する学者の実態、学術界の悪の正体に辿り着いた

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掛谷英紀『学者の暴走』(扶桑社新書)
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 日本の学者、文化人を名乗る人々の知的劣化は目を蔽うばかりの惨状だが、その現実に気がつかないユウシキシャが多いのは日本的特徴といえるだろう。
 「有識者」の「会議」って、何の意味があるのか。不思議な人選で、政府が世論を誘導する装置に成り下がっているのが実態だろう。だから評者(宮崎)は、カタカナで書く。
 本書はコロナウィルの奥に潜む真実を追究したものだが、全編を貫くのは真実とは何かを追求する方法論にあるといえる。著者は、従来の保守系論客と論理の組み立てが異なるので、どういう方面で活躍されているのかと略歴を見ると、筑波大学システム情報系準教授である。
 合理的思考とはいかなるプロセスを経て、成り立つのかを事例を挙げながら、その裏に潜む「科学的な物の見方」を追求している。
 日本の論壇を支配する左翼勢力の論理的構築力の脆弱性を鋭く衝く一言がある。
 「先に結論が決まっていて、その結論に有利な証拠だけを集めて議論をする人が非常の多い。だから、予測が全く当たらないである」
 保守系の論客らは伝統的な日本文化を尊重するゆえに言霊思想に影響を受けるが、「伝統的日本文化を否定する立場であるはずの日本の革新的左翼勢力にも、言霊思想の影響は見られる」とし、その典型例をハンチントンへの評価にあるとする。
 「東西冷戦に代わる異文明衝突の時代を」ハンチントンは予見したが、「左派系文系知識人の中には、ハンチントンがこの本を書いたために同時多発テロが起きたという意見が少なくなかった」(137p)
 つまり「不吉なことを口にしたから、それが起きてしまった」というのが言霊信仰で、これは「戦争放棄」「安保法制反対」「軍事力を放棄すれば戦争は起きない」等々の運動に共通する非論理だ。
ついで言えば「原発反対」「差別反対」など非科学的信仰となるのだ。
著者の掛谷氏は、ここで左翼を三つのカテゴリィに分類し「左翼中核層」、「左翼利権層」、そして「左翼浮動層」の三層を区別して、その特徴を挙げるのだが、小誌の読者には説明は不要だろう。
 ただし左翼中核層は「敗戦革命」を目指している人たちであり、日本の政財界、メディアそして学界に深く浸透している現実がある。
 深刻な問題はアメリカの左翼傾向の深まり、白人原罪論の登場である。
アメリカの若者が贖罪意識を抱き、反戦、ヒッピーという過去の左翼とは異なって、BLM、LGBTなど奇妙な現象の真ん中にいる。
 ──嗚呼、アメリカ人もこれほど馬鹿だったのか。
 戦前・戦中にもアメリカの中枢部には「多くの共産主義スパイが入り込んでいた。現在の米国の左傾化は、冷戦終結がきっかけになっている。ソ連の崩壊により、米国人は油断した」。
そのうっかりが左翼の格好の活躍を許してしまった(190p)。
 アメリカの若者がメディアと教師の左翼思想の洗脳を受けて、「極端に左寄りの政治家を熱狂的に支持する」のはサンダース現象が象徴する。サンダースは自ら社会主義者と言っているにもかかわらずに、だ。

 これこそ日本の後追いである。
日本はGHQの洗脳工作、メディア並びに教育現場における左傾化によって、まっとうな思考が出来ない若者を量産してしまったように、いままさにアメリカの若者が左翼思想に染まって、もはや取り返しのつかない惨状となった。
 「左翼とグローバル資本主義者は互いに批判しつつも、その価値観には重なる部分が多い。自分の利益だけの最大化を目指すという意味で、メタレベルの価値観を共有しているのである。最も注目すべきは、両者ともにエリート選民思想の持ち主であるという点である。いずれも、一般市民に対する強烈な見下しがある」(227p)。
 この爛れた関係の典型が、保守系といわれながら中国投資を煽ってきた日本経済新聞であると、著者は喝破する(226p)。
 ならば、世界は今後どうなるのか?
 「伝統的価値観を破壊すれば、行き着く先は時の支配者による独裁的なルールの押しつけか、倫理が消滅したカオスのいずれかである。中国は前者に向かい、欧米は後者に向かっている。その両方が衝突したとき、独裁とカオスのどちらが強いかと言えば、間違いなく前者である」(233p)。
 新思考の保守系論客の登場である。そして黙示録的な世界がやってくる。

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●読者の声 どくしゃのこえ 読者之声 READERS‘ OPINIONS●
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(読者の声1)貴紙米国「学生ローン」地獄が再浮上の記事ですが、米国で学生ローン残高だけが右肩上がりとなっている原因は民主党クリントン政権が「自動車ローン、カードローン等の自己破産を認めたのに対して、『返済期間が長期だからこそ返済できる』という根拠で学生ローンだけは自己破産を認めなかったからです。
もちろん、ロビイストの抗弁を受け入れたにすぎません。
   (中島孝志)

(宮崎正弘のコメント)懐かしきクリントン。オバマの出生スキャンダルと同様に学生時代にロシアに招待旅行に出かけていますが、この履歴をクリントンは大統領選挙中もホワイトハウスの主人となってからも隠しました。夫婦揃ってカネに眼光鋭く、政策を変える政治家でした。

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(読者の声2)中国共産党創立100周年で習近平は人民服姿。北京も上海も高層ビルは真っ赤に彩られた。
本来は創立101年ですが、歴史は支配者がつくるものを実践している。
 カナダの熱波は49℃とイラク並み。中東の工事現場では50℃を超えると作業中止の黒旗だとか。アバダンでは52℃を記録。UAEはまだマシで40℃前後、ただしホテル内は20℃と寒いので風邪をひくかも。
 近年の気象変動を見るのには最適なサイトがある。Windy.com というサイトですが雨、風、雲、気温、波、大気質と知りたい項目はほぼ網羅。なにより風や海流を粒子アニメーションで表示するすぐれもの。
 地球温暖化詐欺といえばCO2(二酸化炭素)ですが日々の変動はないので Windy.com でも表示なし。最近読んだマンガ、月刊コミックゼノン7月号「アンサングシンデレラ」では病院薬剤師の主人公が小学校で環境測定をする話。
工場では定期的に騒音・照度・水質・空気検査をするのは当たり前。学校でも学校保健安全法23条により大学を除く学校には学区薬剤師をおくことが義務付けられている。
常駐ではなく担当になった薬剤師が普段の業務の合間に学校環境の調査を行っているという。
 業務内容は飲料水・プールの設備調査及び水質検査、理科室薬品調査、給食室設備調査、保健室の布団やカーペット敷の教室のダニ検査、教室内の照度や空気検査などなど。日本の学校がこれほどきちんと管理されているとは知らなかった。
照度検査は教室内9箇所、黒板面9箇所の明るさを測定。ついで空気検査の結果をもとに児童に説明する。
 教室での空気中の二酸化炭素の濃度は1500ppm以下が理想、授業が始まって30分後に教室の二酸化炭素を測ったら2800ppmありました、でもそのあと窓を5分くらい開けてもう一度測ったら 900ppmに下がりました。
ちなみに建築基準法では建物内の二酸化炭素濃度は1000ppm以下となっている。
会議中に眠くなるのは誰でも経験があると思いますが、二酸化炭素が原因だったのかも。国会の議場で眠りこける議員も多いですが、議事堂の換気が不十分だったとしたら設備更新すべきでしょう。二酸化炭素の濃度計は簡易なものは一万円以下で買える。
Amazonのコメントを読んでいたら意外にも外食店の人が多かった。コロナ禍で空気の清浄度を測る指標となっているのかもしれない。
コメントで笑ったのが二酸化炭素濃度が400ppm以下にならないのは不良品だというもの。日本では三箇所で測定していますが、いずれも現在は415ppmほど。400ppm以下を表示したならそれこそ不良品。科学知識のない人間が騒ぎ立てる典型で、まるでマスゴミのようですね。
  (PB生、千葉)
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)7月1日(木曜日)弐   通巻第6969号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~米国「学生ローン」地獄が再浮上
  民主党左派「1・5兆ドルを無償とせよ」。モラルハザードの声も
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 トランプ前政権は累積する学生ローンの返済猶予を延長し、2020年前期に期限の来た分の返済を10月までとしたが、それも無理とわかり、2021年1月に返済期限の再延長措置を取った。

バイデンは、学生ローン債務者の負担軽減を狙って、2021年10月までの再再延長を決めた。各々1万ドル免除案も議会で議論されている。

 いったい学生ローンの残高は幾らあるのか?
 アメリカ人の4400万人が学生ローンを借りており、既に返済された額を含めてのトータルは1・56兆ドル。残高は2020年4月統計で1・2兆ドルとされた。返済期間の平均は19年という。

 デフォルト率は33%、卒業しても満足な収入がないことが主因で、アメリカ経済の深刻な問題となっている。
 というのも、学生ローンの債務残高はクレジットカードのそれが1・2兆ドル、自動車ローンの残高が1・1兆ドルだから、アメリカ経済にとっては、この学生ローンが最悪の債務問題なのである。

 2021年10月に返済期限が来る学生ローン残高は30億ドル。或るアンケートに拠ると90%が返済は困難だと回答し、65%が「もう払えない」と悲鳴を挙げている実態が浮かんだ。
 借金で授業料を払って、ようやく大学を出ても、よい就職口がなければ、ローン返済はママならず、ましてやマイホームも結婚も遠い目標となってしまう。

 左派のリズ・ウォーレン議員などは「連邦政府は、1・5兆ドルの予算を組んで、全額を無償とせよ」と訴え、若者の支持を拡げている。

社会主義を標榜するサンダース議員も同じで学生ローンの免除、大学授業料の無償化が民主党左派の言い分となった。
ウォーレン、サンダース両議員は民主党内左派の有力議員でバイデン政権派の影響力が強い。
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●読者の声 どくしゃのこえ 読者之声 READERS‘ OPINIONS●
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(読者の声1)本日、百周年をむかえる中国共産党に対して西側のメディアは批判的な目を向けていますが、にもかかわらずNY市場に中国の適適が上場し、予測株価より10%も高い資金が集まりました。
 米国メディアの中国批判とウォール街の動きは全く矛盾しています。これがアメリカなのでしょうね。
   (DF生、川崎)

(宮崎正弘のコメント)適適はいまや配車アプリの会社とは言えず、EVにも進出する世界企業。筆頭株主が孫正義のソフトバンクですから、アメリカ人投資家も、中国企業というリスクを勘案していないのでしょう。

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(読者の声2)報道に拠りますと、北朝鮮労働党政治局が拡大会議を招集し、金正恩総書記はコロナウイルスの防疫対策に関連し、「国家の重大事を任された責任幹部の怠慢により、国家と人民の安全に大きな危機を生む重大事件を発生させた」と強く叱責したと言います。
国家の危機と言っているのですが、具体的内容は不明です。何か衝撃的なことがおこるのでは?
(HF生、横浜)

(宮崎正弘のコメント)公式的に北朝鮮ではコロナ感染はないと言い張ってきたのですから、感染者、死者を認め、誰か幹部に責任を押しつけるのでは?

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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)7月1日(木曜日) 通巻第6968号 <前日発行>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜天安門事件から32年。中国共産党は創立百周年「記念」(?)
  あの人は今、番外編。趙紫陽の家族は何処で何を?
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 中国共産党の百年史は勝者の歴史、博物館をこしらえ、偽歴史展示に前夜祭。6月29日にはジャッキー・チェンら共産党翼賛芸能人がかけつけ、北京で祭典があった。

 しかし中国共産党のそもそもの創設者、陳独秀はどこへ消えた?
 陳独秀は安徽省で育った秀才、日本へ留学し、清朝打倒運動で五四運動に関与し、日本へ亡命。帰国後は「新青年」を創刊し、ジャーナリストとしての筆名があったが、政治路線的にはコミンテルン、過激派、穏健派、蒋介石との間をうろつき、果ては中国のトロッキストを自称したが、相手にされなくなり、晩年は静かに過ごした。
1943年に死んだ。粗末な墓が故郷にあったが、党創立百周年を迎え、陳独秀墓園造成の話があるとか。

 毛沢東の血なまぐさい虐殺と党史の塗り替えはいまさら語るまでもなく、トウ小平への再評価もなんだか胡散臭い。
 天安門事件で学生に理解を示したため失脚したのが趙紫陽だった。16年間、自宅に監禁され、秘密テープが世界各国語に翻訳されたが、家族のその後に関しては音沙汰がなかった。

 趙紫陽は梁伯棋との間に五人の子どもがいる。男四名、女ひとり。
 男は趙大軍、二軍、四軍、五軍と軍人の順番の名前の付け方は、いかにも無造作だが、いずれも外国へ出たので消息は不明である。

 娘の趙亮は、父の失脚後解、王雁南と改名した。女婿の王志華の戸籍に入れたためである。

彼女は広州外国語学院で語学を学び、国防部外事?で翻訳の仕事をしていたが、運に恵まれ長城飯店副社長。そして嘉徳公司の董事長に納まってフォーブスの女婿経営者ランクで44位になったこともある。
嘉徳は骨董品売買オークションの大手、とくに日本で骨董品を見つけ出し、中国の富豪に高価で販売する。

かつて「紅色公主」と言われたのは李鵬首相の娘・李小琳が父親の威光で大出世したが、習近平によって田舎の発電所所長に格下げとなった。
 いま、趙紫陽の娘を「紅色公主」という向きもある。

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●読者の声 どくしゃのこえ 読者之声 READERS‘ OPINIONS●
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(読者の声1)7月1日の1630から90分の生討論番組「いわんかな」は、司会=高山正之、ゲスト=川口マーン惠美。パネル=福島香織、馬渕睦夫、宮崎正弘ほかでお送りします(敬称略)。
未来ネット(旧林原チャンネル)です。
https://www.youtube.com/watch?v=79WykcbuVfY

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(読者の声2)貴誌前号書評に関連してですが、出光が会社でつくった映画があります。
YouTubeにアップされています。
海賊と呼ばれた男 出光佐三 「映画 日本人」1/2 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=IBCtIrYtguI       (松長生)

(👆まだ見てないのに削除されてしまった‼️ 誰が消したんだ⁉️ Google か‼️)

(宮崎正弘のコメント)木村功主演で、ほかに山形勲、松原智恵子ら錚々たる往年の俳優がでていますね。この映画、知りませんでした。有り難う御座います。

 【遠くの声を探して】日米の勝負は未だつかず、出光佐三の示した民族の気概[桜H26/12/10]  👆が消されてしまったので、こちらをとりあえず追加👇

百田尚樹氏の小説『海賊と呼ばれた男』のモデルとなった、出光興産の創業者・出光佐三氏。彼は敗戦の僅か2日後に、原爆投下によるアメリカの精神的自殺と、戦争終結後の「勝負」に賭ける意気込みを語っている。戦後レジームに呑まれなかった「民族の気概」を持った先人の話を、国の行く末を左右する投票の前にさせていただきます。


永遠の0 百田尚樹氏講演会 - ニコニコ動画


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(読者の声3)」「日本と台湾は兄弟」と発言した中山防衛副大臣に感謝と激励のメッセージを!
 中山泰秀副防衛大臣が日本時間6月29日(米国時間6月28日)、米シンクタンク「ハドソン研究所」のオンライン講演会に参加し、「全ての民主主義国家は台湾を同盟国として守らなければならない」「日本と台湾は友人ではない。日本は台湾の兄弟であり家族だ」と発言しました。
さらに「一つの中国」政策は正しかったのかと疑問を呈しました。この非常に重大で意義ある中山副大臣の正義の発言に対し、中国外務省は同日、中山発言について日本政府に抗議を申し入れ、圧力をかけています。
おそらく世界で初めて、台湾問題の本質に切り込み、要職として公の場で勇気ある発言を行った中山副大臣に賛同と感謝の気持ちを伝え、激励しましょう!
 【中山副大臣への激励メッセージ送付先】
 中山泰秀事務所 530-0055 大阪市北区野崎町6-7 大阪北野ビル8F
TEL : 06-6363-0781 FAX : 06-6365-9330
【各種報道引用】
6/28中央社日本語版台湾フォーカス
中山副防衛相「台湾は兄弟で家族」=米シンクタンクの討論で言及
(ワシントン中央社)中山泰秀防衛副大臣は28日、米シンクタンク、ハドソン研究所のリモート討論で、日台関係について、「台湾は友人ではない。兄弟であり、家族だ」と述べた。
 中山氏は「民主主義国家としてわれわれは台湾を守らなければならない」と強調。米国や世界各国が1970年代からとってきた「一つの中国」政策について、あれから50年経った現在から見て、当時の決定は「正しかったのか」と疑問を呈し、「それは分からない」と話した。
 中山氏は、台湾の安全保障上の脅威を日本は自国への脅威だと考えているのかとの問いに対し、日本と台湾は地理的に近いと言及した上で、台湾を友達よりもより親密な「家族」だと形容し、「台湾に何か起これば、それは沖縄県に直接的に影響を与える」と指摘。沖縄に米軍基地や施設があり、軍人の家族らもいることに触れ、「現在、中国軍からの脅威を受けている台湾問題に焦点を当てる必要がある」と述べた。
 また、中国の戦闘機開発や核保有などに言及した上で、中国の力が強まってきていると指摘し「われわれは目を覚ますべきだ」と訴えた。

6/30ロイター
中国、中山防衛副大臣の台湾巡る発言に反発
[北京 29日 ロイター]
- 中国外務省は29日、中山泰秀防衛副大臣が台湾を「国」と表現したことは誤りで、深刻な違反だと指摘した。
 中山副大臣は28日、米シンクタンクで講演し、日米など多くの国々が1970年代以降、「一つの中国政策」に従ってきたが、それが正しい判断であったか「分からない」と表明。中国による台湾への圧力に対し「目を覚まし」、民主主義国家として台湾を守る必要があるとの見解を示した。
 中国外務省は、この発言を巡り厳重抗議したと表明。日本政府としての立場を明確にすることを求め、二度と起こらないよう要請するとした。
   (台湾の声)

(宮崎正弘のコメント)青嵐会の主要メンバーだった中山正輝氏の息子さんですね。さすがに親の血を引いておられます。

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(読者声4)7月2日(金)午前11時からの生番組「Front Japan 桜」はホスト佐波優子さん、ゲスト宮崎正弘さんでお送りします。
  (日本文化チャンネル桜)

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(読者の声5)8月の三島由紀夫研究会「公開講座」は神立尚紀氏が講演します。
 8月27日の公開講座にはカメラマン・ノンフィクション作家である神立尚紀先生による「私の会った零戦パイロットたち」(第2回)と題する講演が行われます。神立尚紀先生には先に5月27日開催の公開講座において同名の演題でご講演をいただき大好評でありましたが、是非神立先生に続編を期待したいとの声が会員から寄せられ、その声に応えて今般開催するものです。
          記
日時   8月27日(金) 18時より
会場   アルカディア市ヶ谷(私学会館)JR/地下鉄「市ヶ谷」下車2分
講師   神立 尚紀氏(こうだち なおき;カメラマン、ノンフィクション作家)
演題   「私の会った零戦パイロットたちの素顔」(第2回)
参加費  一般2千円 (会員・学生は1千円)
  (講師略歴:昭和38年生れ。大阪府出身。日本大学芸術学部写真学科卒。カメラマンとして様々な取材報道に従事する一方、戦史取材に力を注ぐ。東京工芸大学非常勤講師、「零戦の会」会長。著書に『祖父たちの零戦』他多数)
(三島由紀夫研究会事務局)
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宮崎正弘 v 室谷克実 『米朝急転で始まる中国・韓国の悪夢』(徳間書店)他三冊。
宮崎正弘 v 福島香織 『世界の中国化をくい止めろ』(ビジネス社)他三冊。
宮崎正弘 v 馬渕睦夫 『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社)
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