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【開催報告】白百合女子大学での問いづくりワークショップ
ゴールデンウィーク明けの5月6日に白百合女子大学で問いづくりの対面ワークショップを開催しました。
受講生は「基礎演習(日本語)」を受講する白百合女子大学の学生48名(3限目27名+4限目21名)でした。
問いづくりワークショップの概要
このワークショップは2019年から複数の大学で繰り返し実施させてもらって練り上げたプログラムです。
以下の2冊の書籍がプログラムのベースとなっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1653964719825-IoMRuXe6lf.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1653964735146-dtIEESHHV6.jpg?width=1200)
以上の2冊の内容を基にして、大学での講義用にアレンジしています。
今回は90分のプログラムで、以下の4つの「問いづくり」のステップを体験してもらいました。
1 問いの発散:テーマに対する問いを量産する
事前の打ち合わせで、今回はオノマトペを問いづくりのテーマとすることを決めていました。
その後、問いづくりをより効果的に促すために、テーマを「日本語にはオノマトペが欠かせない」としました。
なお、このフレーズは『オノマトペの謎』(岩波科学ライブラリー)の序言のタイトルから拝借しました。
2 問いの分類:開いた問いと閉じた問いに分ける
開いた問い・閉じた問いの定義と分類する際のポイントを伝え、ステップ1で作った問いを一つずつ検討してもらいます。
分類してもらった後には、開いた問い・閉じた問いそれぞれの長所と短所を話し合ってもらいました。
3 問いの転換:開いた問いと閉じた問いを言い換える
ステップ2の分類に基づいて、開いた問いは閉じた問いに、閉じた問いは開いた問いに言い換えてもらいます。
4 問いの選択:問いに優先順位をつける
ここまでのステップで出た問いのすべてを見返し、グループで話し合って3つを選び出します。
選ぶときの基準として、今回は「探究するのにふさわしいと思うもの」としました。
単に3つを選ぶだけでなく、なぜその3つを選んだのかという理由も考えてもらいました。
グループ分け
問いづくりのステップ1〜4はグループワークで取り組んでもらいました。
今回はグループ分けをするのに「イロトカタチ」というカードゲームを使いました。
「イロトカタチ」は、色カードを10枚組み合わせてお題を表現する、というのが本来の遊び方です。
(詳しい遊び方はこちらのサイトをご覧ください。)
色カードの色は10色7枚ずつあるので、少人数のグループを作るのに利用できそうだと思い、今回やってみました。
1グループ3〜4人になるようにカードを選び出し、裏返して並べておき、それを1枚ずつ引いてもらってグループを作りました。
![](https://assets.st-note.com/img/1652150386249-SYg3qCkxEX.jpg?width=1200)
グループに分かれたら、まずは簡単な自己紹介。
今回は問いづくりのテーマがオノマトペだったので、「自分を表すオノマトペ」をその場で考えてもらって、紹介しあってもらいました。
アンケートから
受講した学生からのアンケートから、いくつか感想・コメントをご紹介します。
問いを転換したり、開いているか閉じているかを分類することで、新たな見方ができることが学べ、これからのレポートに役立ちそうです。
開いた問いと閉じた問いの区別をした事がなく初めてしたが、とても楽しく出来てこれから使って行けると思いました。
普段なかなか考える機会のないお題について、グループワークの形で様々な方面から考えることができて、とても面白い時間でした。
グループの全員で意見を出しあいまとめていく作業はとても楽しかったです。自分では考えつかなかった意見や成る程と思える様な意見も出るので会話していて面白かったです。
![](https://assets.st-note.com/img/1653295606869-E8URKVydnV.jpg?width=1200)
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