序
たとえ隣町でも、日常行動圏を外れていると、実はソコのコトを驚くほど知らない。むしろ思いっきり遠い海外、例えばハワイとかグアムとかの方が、メディアによる情報が溢れ「よく知って」いたりする。情報メディアと交通機関が発展した現代の皮肉な気がする。
行ったことがない国に行く。もちろん面白い。異文化に目が醒めるおもいをする。しかし足を踏み入れたことのないミュージアムを覗く、歩いたことのない隣町をぶらつく、ただそれだけでも、世界はけっこう楽しい。行ったことがないとこだから、一度行ってみる。それだけで立派な目的(目的という言葉が息苦しければ、「知的行為」とでも)であり、そこに距離の遠近は実のところ関係ない。ただ、「おおきな段差」と「ちいさな段差」という面白さの種類がちがうだけである。
今回、「『メディア』が伝えたこと」展という展覧会のチラシを見て、中野区立歴史民俗資料館(長いので以降「歴民館」と略す)を観覧してきた。動機を言語化するというなら、関心高いテーマの展覧会だったことと、まだ行ったことのないミュージアムだったため。もしどちらか一方だけだったら、他を優先しここを訪れることはなかっただろう。
事前のHP確認。必要最低限を軽く。フロアマップを見たところ、どうやらここは小面積/小振りな施設の模様。なら、周辺のミュージアムと抱き合わせという算段になる。Google Mapを突っつき、結構歩くことになるが、東に2Kmほどにトキワ荘ミュージアムがあった。ということで、歴民館のあとはそこを目指すことにする。以上で行動計画完了。特記事項は、今回の歴民館は無料。地域の公立博物館の場合、安くても100円200円程度はとられる(お城などは500円以上だったりする)ものだというのが今までの経験則なので、無料なのは珍しい気がした。
※付記
トキワ荘ミュージアムが意識に引っかかったのは、つい最近以下本を読んだ影響は間違いなく大きい。水野英子のトキワ荘時代の部屋と思い出など、そのものズバリだし。
***以降、時系列に写真とコメントで記述***
***むすびに代えて***
今回トキワ荘通りで見たもの、知ったこと、収穫の
まとめ写真を作ってみた。
マンガ好きな方、マンガと関わってる方、マンガから何かヒントを得たい方、昭和の光景に浸りたい方、近所だけとじつはまだ行ったことの無い方は、一度行かれることをオススメする。
以 上