見出し画像

ビッグサイト展示会の成功ノウハウ!クリエイターEXPO出展に役立つポイント

こんにちは。常盤クニオです!

ここ5~6年くらい、主にビッグサイトで行われている大規模展示会の企業ブースイラストやデザインなどを手掛けることが多くなってきました。

さすがに5~6年ともなるとかなりノウハウがたまってきましたので、このあたりをまとめたらお役に立てるかな?と思ったので久しぶりに筆を執りました。

ということで、この記事ではブースデザインを制作する中で培った内容で、クリエポにも役立ちそうな内容をまとめてみました。

そんなことを言いつつ、当の私自身はクリエポへの出展経験がなく恐縮ですが…。。。企業ブースの制作だけではなく、「依頼側」としても何度も足を運んでおりますので、そういった依頼者側の観点でもまとめています。

ということで、この記事では以下の内容がよくわかる記事となっています!


※この記事は最後まで無料でお読みいただけます。

展示会場の「人の流れ」を見る

私が企業ブースを制作する時は、まず人の流れが会場全体でどのようになりそうか?を確認しています。

例えば、ビッグサイトの東展示場であれば複数の会場出入口がありますし、西展示場や南展示場であればフロアが上下階に分かれていますので、メインとなる出入口がその時によって変わってきます。

こういった展示会では出展社セミナーなどのセミナーイベントがかなり大きな集客力を担っています。そこに向かう人が会場の入り口からどのようなライン取りで会場を歩いていくか、またセミナー会場から出た人たちがどのような経路を辿りそうか把握しておけば、自分のブースの見え方・どちら側に意識を集中させておくべきかが分かってきます。

そして何時ごろにセミナーで人の入れ替わりがあるのかも重要だと思います。セミナー入れ替わりのタイミングは人が大きく動きますので、もし経路上に自分のブースがありそうであれば、その時間帯はブースに必ず居るようにしておくと良いと思います。

大体の人の流れが見えてきたら、自分のブース位置がそこからどのような場所にあるのかを確認します。(会場出入口やセミナー会場のどちらからも遠い場合ももちろんありますので、人が来づらい年もあると思いますが…。)

また、クリエポブース自体がどんなカテゴリの場所と隣接しているのかも重要です。仮にクリエポブースが目的でないにしても、たまたま立ち寄るような人たちはその付近の業界に興味がある、といえるので、訴求の仕方のヒントにもなってくると思います。


自分のブースがどう見えるか?も見る

さて、ブース位置決定後は自分の意志ではどうにもならない部分だと思いますが、確定後は人の流れに対してどのように自分のブースが目に入るかを計算しておくと良いと思います。出入口やセミナー会場だけではなく、人が多く行き交うであろう大きな通路に合わせて自分自身も歩いてみて、見え方を確認しておくと良いと思います。

ちなみに私の場合ですが、イベント全体の広さにもよりますが基本ビッグサイトのイベントであれば、よほど関連性がないものでない限り、情報収集も含めてほぼすべての会場を回ることが多いです。


ブースづくりは「ニーズ」ある人に届くことが第一

こんなこと当たり前と思われるかもしれないですが、クリエポでは自分のイラストにニーズがある人にしっかり情報が届く、というのが一番大事です。もちろんニーズを「掘り起こす」ことも重要ではありますが、まずはしっかり届けることを意識できると良いと思います。

普段から絵の仕事に携わっているような方は大丈夫ですが、発注が初めてだったり、初めてイラストレーターを探す方の場合、自分が携わっている仕事にどのようなタッチがふさわしいのか?という判断はかなり難しいと思います。自分自身のタッチがどんな業界のエンドユーザーに届きやすいのか、刺さりやすい分野を探ってみましょう!

そんなブースづくりではかなり頭を悩ませることが多いと思いますが、物価が上がっている昨今、企業ブース制作でも同じく過去の費用と比較すると1.2倍くらいの感覚になっているんじゃないかなとは思います。

ただでさえ出展費用も上がっているのに…しんどい。

とはいえ、ブースを見るかどうかの肝はやはりブースデザインです。
多少値は張りますが、大きめサイズのタペストリーやパネル、スタンドバナーや机上に置くアイテムなど、自分が押し出したいイラストと情報をメインに据えたビジュアルは必須です。

あとはイラスト以外の情報として、自分が強い「業界」や「実績」が大きく出ているのも目的をもって探す側としてはかなり助かる情報です。

また、一般企業がどのようにブースデザインを作っているか、情報の出し方もかなり参考になると思います。Pinterest等で検索すれば沢山ヒントが出てきますので、クリエポの個人ブースだけを参考にするのではなく、企業側の出し方も参考にしてみると良いと思います。

そうはいってもブースの「場所」も大事

運営都合でブースの場所がギリギリで変更になることもあります。(案内用に地図付きのチラシを用意してると修正がすごく大変…)
結果的に出展するブースの場所が仮に自分の強みとは違うカテゴリだとしても、自分の強みである業界や実績は気にせず出して良いと思います。

私が携わってきた企業ブース制作でも、振り返ってみるとやはり位置が重要でした。カテゴリはあまり考慮せず、大きな通路に隣接する場所や、出入口近くなどのブース位置を最優先して出展していたこともあります。
そんな状況であっても大盛況で終えられたため、やはり位置が最重要で、正直来場者の多くはそこまでカテゴリを気にしていないことが多いと思います。(私もそうです)

チラシとパンフレット

何部用意すべきか、ここはめっちゃくちゃ難しいと思います。
なるべく在庫は余らせたくないですし、かといって途中で足りなくなるみたいな機会損失も勿体ないので避けたいですよね。
イベントそのものの来場者数も天候で左右されるところがかなり大きいですし、過去雪の日の来場者数はかなり少なかったこともあります。

企業側でもよく取られる施策としては、バラマキ用のチラシを多めに、依頼の確度が高そうな方にはしっかりしたパンフレットを少なめ、2種類用意しておくパターンです。
注意点としては、バラマキ用の紙質はなるべく極端に安い紙にしないこと。片面コピー用紙での印刷物なんかは廃棄されやすいです。これを避けるだけでも廃棄される確率がかなり変わってきます。

より多くの人の目に触れる確率が上がると考えると、コストをかけても良いところかなと思います。

依頼側の視点で感じること

ここからはそれぞれ出展者の方々それぞれの戦略や事情もあるかと思いますので、こういう観点もあるよ、くらいに見ていただければ。

ブース対応について

3日間あるので正直かなり疲れてしまうと思います。事前準備も含めると4日なのでこれは本当に本当によく分かります・・・。

その上で、それでもブースにいるときはなるべく「話しかけやすいオーラ」を出しておく(軽い笑顔・会釈など)、これだけでかなり「頼み方はわからないけど相談したい・話を聞いてみたい」くらいのレベルの企業は話しかけやすくなると思います。

ブース訪問側も同じで、実際「どうやって話しかけたらいいんだろ…」と思ってる人は意外と多いです!!

ただ、そうは言っても一方で「話だけしに来る時間だけを奪う人」が混じっているのも事実で、そういったシーンは確かに数多く見てきたので(企業ブースでも数多くそういった状況は生まれています)対応者が1人しかいないクリエポではなおさら避けたいですよね…。

ブース対応後のお礼メールについて

サンクスメール、すなわち訪問してくれた方へのお礼メールについても一応触れておきたいと思います。
これは企業ブースの訪問で特に感じることですが、お礼メールがめちゃくちゃ遅い企業は訪問側としては本当に記憶に残りません…笑
(遅い企業は訪問後1週間後とか・・・)

展示会の開催日程が水~金曜になることも結構多いですが、お客様の訪問日が金曜の場合、月曜か火曜くらいに先方側でお礼メールが確認できる状態であればよいと思います。金曜はたいてい直帰するので、メールを送っても見るのはまず月曜です。金曜日だもんね。

そうでない場合、つまり水曜や木曜の訪問の場合、展示会開催期間中にでもお礼メールが送れると結構記憶に残ります。とはいえ全てに対応するのはまず難しいと思いますので、自分にとっての優先順位を付けた上でそれぞれ対応していけば大丈夫でしょう。
(企業ブースでも開催期間中にメールを送ってくる企業はほとんどいません。)

優先順位がつくこと自体も決して珍しい話ではないですし、あくまでもそこはビジネスですので…ただ1週間やそれ以上は本当に記憶に残っていないので、なるべく早く送れると良い!というお話でした!

「なんでもできる」は「ほんとに?」

冒頭の話にも繋がってきますが、幅の広さを表現するために営業トークで割と垣根なく「なんでもできる」感じで話してしまうこと、結構あると思います。

初めての方からすると「そういう器用な方もいるんだ!」となるかもしれませんが、依頼慣れしている方からすると「本当に何でもできるの・・・?」という不安に繋がりやすいです。

例えば自分の強みは「児童向けのイラスト」で、「児童向けのデザイン、さらには入稿作業も数年経験がある」ので、児童向けの印刷物はイラストからデザインまで「なんでもできます」であれば、納得感ありますよね。

このあたりをすっ飛ばしてしまうと、いざ依頼が来た際に「なんでもできますって言うからあなたに頼んだのに、入稿作業はこっちでお願いなんて話と違うじゃないか!」とか、逆に「確かになんでもできるってお客さんに言ったけど、ここは想定してなかった…」など、あらゆるトラブルのもとになります。

何ができて、何ができないのか、これはクリエポに限らず普段から意識して言語化しておくようにしましょう!(私も過去に色々失敗しました…)

最後に

随分と長くなってしまいましたが、記事はここまでになります。
少しずつ今後も追記を続けていくと思いますのでたまに覗いてみてください!

ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。

皆さんのクリエポ出展の際はぜひこちらの記事をお役立ていただければと思います。シェアもしていただけると嬉しいです。
皆さんの成功をお祈りしています!

サポート頂けるととても嬉しいです…次の記事執筆への大きな励みになります><