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踊り子へのラブレター to 友坂麗

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座談会 友坂麗とは何者なのか

ゲスト:半田なか子
ストリップ劇場も芝居小屋もボロければボロいほど好き

 今日は友坂麗さんについてはもちろん、彼女について語ることを通して、ストリップ独自といえるような深み、一回行っただけではわからないかもしれない世界を語っていきたいと思います。

 そのテーマに麗さんを選んだのはどういう理由だったんですか?

 いきなりですが、それが難しいんですよ。ひとくちに踊り子といっても本当にいろいろな人がいて。演目の作り方に限っても、みんなで盛り上がれるものを作る人もいれば、アーティスト気質の人もいるし、すべてを精巧に作り上げる職人みたいな人もいる。そのなかで麗さんは……なんというか、「踊り子」ですよね。それ以外に言いようがない。
私は麗さんを見て、今まで知っていたのと違うストリップの一面を知ったんです。それまで私の惹かれていたストリップは、強くてかっこいい、バキバキ踊って自分の好きなことをやっていく世界。それが麗さんを知って、「そうか、こういうのもありなんだ、むしろすごくいい!」って。

 私は人生2回目、まだストリップに慣れていない時に見たのが友坂さんでした。ストリップならではのカッコよさを感じる人ですね。あと、ちょっと今の人っぽくないというか、木原敏江のマンガに出てくる旅芸人とか風流人みたいな感じがあります。優しいけれど、どこか神秘的で。

 私はそこまで多くの踊り子さんを知らないんですが、数回麗さんを観て、単純に「好き!」だなって。すごく感覚的な。顔が好きで、体が好きで、声が好き、というただのミーハーなファンです(笑)。

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