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イルミナ創刊号

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ストリップと社会と私を考えるZINE『イルミナ』創刊号(装画:ひな🐰、表紙デザイン:中本那由子)
『イルミナ』創刊号電子版です。スマホで読みたい方、家にストリップ関係の本を置けない方に。
¥1,200
運営しているクリエイター

記事一覧

イルミナ創刊号 まえがき

ストリップと社会と私を考えるZINE『イルミナ』創刊号のまえがきです。 同人誌即売会、BOOTH、委託書店等で11月より販売予定。noteでの有料マガジンもあります。詳しくはこちらをご覧ください。 まえがき――ストリップ♥上演中 元旦から大晦日まで、多くのストリップ劇場は一年中ほとんど休みなく営業しています。ところが2020年4月、新型コロナウイルス感染症とそれにともなう緊急事態宣言を受け、全国の劇場は一斉に休館しました。宣言の解除とともに各劇場は営業を再開し、徐々に賑わい

祝刊行! 菜央こりん 『女の子のための ストリップ劇場入門』

 ストリップの現在を描く漫画家・菜央こりんさんの、『イブニング』(講談社)での連載が単行本になりました。  初めて劇場へ足を踏み入れたときの緊張から、舞台で見える身体の美しさ、ステージを作り上げる踊り子さんやスタッフの努力、「リボンさん」など常連さんたちの作る温かい雰囲気、ストリップとの出会いによる心の変化まで、ストリップの魅力がたくさん詰まっています。  携帯電話の取り出し禁止や写真撮影タイム、「外出券」のシステムなど、まず知っておきたい劇場のルールやお役立ち情報も満載で、

菜央こりん同人誌レビュー

 キュートな絵柄とわかりやすい解説でストリップを伝える『女の子のためのストリップ劇場入門』。『イブニング』連載の前に同人誌がいくつも発行されていたのを知っていますか?  このページでは菜央こりんさんが過去に発行した同人誌を駆け足でレビュー! 興味を惹かれたあなた、ぜひ手にとってさらに深くストリップの世界にダイブしてください!! 女の子のためのストリップ劇場入門  記念すべきコミックエッセイ第一弾。初めてストリップ劇場に訪れた菜央こりんさんがストレートにその衝撃を語ります。

インタビュー メイキング・オブ・ノーナレ「裸に泣く」

ストリップを取材した近年のテレビ番組のなかでも出色のドキュメンタリー、ノーナレ「裸に泣く」(N‌H‌K総合 2‌0‌1‌8年10月2日放送)。番組の制作や、その過程で出会った踊り子さん・お客さんについて、ディレクターのSさんにお話をうかがいました。 S:N‌H‌Kディレクター。31才女性。過去には、「クローズアップ現代」「ファミリーヒストリー」などの番組を担当。 ―最初に、Sさん自身がストリップに興味を持ったきっかけを教えてください。 別の番組で知り合った大学生の女の子

ストリップ初体験記

踊り子へのラブレター to 黒井ひとみ①

 「女性に人気の踊り子と言えば?」という質問があったら、必ず登場するであろう踊り子・黒井ひとみさん。お客さんを巻き込んだ参加型演目から、まるで一人芝居を観ているような濃厚な作りこみの演目まで。さまざまな表現を私たちの前に差し出してくれる演者の一人です。  また、ポラロイド撮影の時のこまやかな心遣いや、オープンショーでの心を裸にしてくれるような明るい笑顔も、多くの人の心をとらえています。  優しくて、温かくて、親しみやすい。でも、寂しそうに見えることも、遠い人のように感じること

踊り子へのラブレター to 黒井ひとみ②

多面的であるがゆえ、なかなか一言では語り尽くせない魅力を持つ踊り子・黒井ひとみさん。座談会では、そんな黒井さんの魅力について4人のファンの方々にワイワイ語っていただきました! 観たことある人なら誰もが知る黒井さんの魅力はもちろん、ディープなファンの皆さんが語る意外な側面も。これを読めば、時にキュートで時にディープ。ファニーでもセクシーでも、インテリジェントでもある黒井さんに対する理解が深まること間違い無し! あ 司会のあいだ(あ)です。まずは自己紹介と、黒井さんとの出会いに

16分間のアイドル

本エッセイは『イルミナ』創刊号の一部です。 創刊号についてはこちらをご覧ください。  赤いシースルーの衣装に透ける細い身体。ラメでキラキラと光る胸元と瞼。目尻まで引かれた長めのアイライン。涙ぼくろ。頬より少し高い位置に咲くオレンジ色のチーク。あどけない少女のようなコーラルピンクの唇。寝転ぶとステージに広がる栗色のストレートヘア。しなやかに伸びた白い手足。手を伸ばせば届きそうな距離で舞う無防備な身体。目が合ったときの挑発的な視線。控えめな笑み。――これらは、私が初めてストリッ

踊り子へのラブレター to 武藤つぐみ

星の銀貨

踊り子へのラブレター to 友坂麗

座談会 友坂麗とは何者なのかゲスト:半田なか子 ストリップ劇場も芝居小屋もボロければボロいほど好き う 今日は友坂麗さんについてはもちろん、彼女について語ることを通して、ストリップ独自といえるような深み、一回行っただけではわからないかもしれない世界を語っていきたいと思います。 な そのテーマに麗さんを選んだのはどういう理由だったんですか? う いきなりですが、それが難しいんですよ。ひとくちに踊り子といっても本当にいろいろな人がいて。演目の作り方に限っても、みんなで盛

熱海銀座劇場へ行こう♨

ストリップの知られざる(?)一面、温泉地劇場。関東からもすぐの熱海へ行ってきました!  ストリップを愛する女2人で、初めての熱海銀座劇場へ!  劇場すぐ近くの旅館で温泉に入って浴衣を着、夕食とビールですでに気分は上々。開演時刻めがけて劇場へ向かうと商店街のネオンが光っていました。  この日出演する踊り子は牧瀬茜さん。ラジカセのボタンを牧瀬さん自ら押して、ステージが始まります。小部屋のような舞台に点きっぱなしの照明のなかで、牧瀬さんの身体はとても大きく見え、背中で語られる物

ストリップに行ったらドキドキとキラキラが大洪水な件

 あいださんの「ストリップ行きたい人いませんか?」という呼びかけにどんなもんじゃろと興味を持ち、わたしは初めてストリップに行きました。  気軽に観に行ったのに終わる頃には美しさに打ちのめされていました。

公正でない社会の公正でない犯罪 映画『ハスラーズ』

 舞台はニューヨークのストリップクラブ。ステージフロアから離れた個室のソファで、ストリッパーをまたがらせ腰を振らせながら、客の男は彼女に耳打ちをする。 君のトラウマは? 父親に傷つけられたんだろう? (Who hurt you? What happened with Daddy?)

劇場は今――コロナ禍で浮き彫りになる性風俗差別

 四月上旬、横浜ロック座の前に設置された看板には「臨時休館のお知らせ」と書かれた貼り紙だけがありました。いつもなら出演中の踊り子の顔写真が貼られている看板を眺めていると、中から掃除機の音が聞こえます。劇場の従業員の方々の顔を思い浮かべ、先々への恐怖心がより鮮明になったように感じました。ちょっと不愛想だけど、しっかりと劇場を運営してくれる横浜ロック座の人たち。このまま再開できなかったら、ここで働いている人たちはどうなるのだろうか……。  二〇二〇年、新型コロナウィルスの到来によ