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『カラフル透明人間』-長編制作話-

こんばんは₊⁺ 
秋月美咲(あきづきみさき)です。

YouTubeに私が作詞作曲をしたオリジナル楽曲『カラフル透明人間』を公開して一夜を超え、
小さくも200回の再生を超えました。
ありがとうございます。

たくさんの感想やXでのコメント等、反応をいただけて、すごく嬉しいです。本当にいつもありがとう〜!

noteに登録してからなかなか投稿を始められなかったので、これを機に、制作の記録でも公開しようかとも思います。
次回は短編の収録話を投稿するつもりです。

長いけど、暇つぶしにでも、のんびりおうち時間にでも、「へえ〜」って思って気が向いたらゆるゆる読んでくださいな。

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高校ではほとんど窓際の席だった。

と言ったばかりだけれどもそれは過去に遡る。
中学生の頃、死ぬほど勉強をしていた。
昔から絵を描くのも歌うのも物語を描くのも好きだったけど、やることもやりたいこともそんなになくて、
今じゃ考えられないくらいの極端に内向的な性格で、今よりもしっかり太ってて。

毎日毎日親に隠れてインターネットにこもって、
何かすると言っても、勉強するかぴあのを弾くかしかしてなかった。

そもそも、中学の時から。
1人で勉強するのは得意でも、学校や塾で複数人で勉強することや、
誰かに教わることがすごく苦手だった。

自分で考えて自分で読み解いて自分でコツを掴んで、自分でできるようにする。
わからないことがあると聞くけれど、
人の言葉で伝えられたものの理解がうまくできなくて、
ふーんと思いながら聞いて、後から自分で見つけたものと言われたことの意味をようやく繋げられて本物になる。

人目も苦手だった。

みんなみたいにちゃんと正しい普通の生活やストレートな努力、方法で何かを習得できない。
だから人に教わって言われたことの意味を、すぐにその場でやろうとしてるように見えないできない罪悪感に苛まれやすかったりしていた。
誰かに見られて何かをするのが苦手なのは、今でも本気で笑えないくらい変わらないほど強く根付いてる。
笑って怖さを誤魔化してしまうけど。

だから最近では、
税理士の学校もダンスのレッスンも、
めちゃくちゃ好きなのにその反面本当に苦手だったりもするし、
過去ボイトレなんて1〜3回行ったら辞めるばかりで
どこにもちゃんと通ったことがない。

でもそれらのおかげで曲が書けるようになった。
それでもかなりのコンプレックスで、
誰かと関わる時に心の中で謝り続けてしまう、
最大の長所で短所です。

高校の時は窓側の席だった。

あんなに頑張った勉強も、
高校入学してすぐに心が折れてしまった。
時には1週間100時間を超えて勉強していたのに、
なんのためだったのかもわからない。面白いね。

授業中に窓の外を見つめてた。
ノートに絵を描いてるか、謎ポエムを書いてるか、
考え事をしてるか、寝ているか。
人と交わりたくても、交わるって難しい。
仲良くなるって難しい。

今と違ってあの頃はあんまり笑わなくって、いや、ほとんど笑わなくって、
憂鬱なことばかり浮かべていたら、
私がいない方がスムーズに進むことが多いような、
もはや、私じゃなくてもいいんだな、
って思ってしまった日があった。

その日の授業中の窓の外は、
本当に本当に雲が一つもなくて、
ただただ風が吹いてうっすらしている雲を見つけてもすぐに流れていってしまった。

部活は軽音部だった。
入学前から絶対に吹奏楽と決めていたし、吹奏楽に入るためにその高校を選んだと言っても過言ではなかったのに、軽音部に入った。
親不孝者かもしれない。
歌が上手い子が入った、と先輩たちの中でも噂してもらった。
一年生の中で1番期待してるバンドと言われていた。
だけど温度感や音楽に対する感覚がなんとなく噛み合わなくて、一年でバンドを辞めた。
ちょうどそれをきっかけに、何故かアカギを始めようと思った。確か二年生で弾き語りを始めた。


体育。運動はとことんできなかった。
体育祭の選択種目、
できる人たちや、守りに出る人たちばかり
どんどん先に種目を埋めていく。

できない自分はどこに行っても邪魔になるし、
結局余り物に入ったが、本当に無理すぎて
当日までどうしようかと永遠と悩み、結局やっぱり当日は休んだ。中学の時からわりとそうだった。
もはや今一瞬、あれ、これって中学生の記憶じゃないよね?高校だよね?と思うくらい、
高校の体育祭の記憶がない。
(違ったらごめん)

笑いもせず、ただただ家にいても学校にいても憂鬱で、そんな毎日を繰り返していくとどんどん自分が透明なように感じてきた。

喋りたくない自分はずっと、いろんな感情をピアノに当ててきたが、
アコギに触れ始め、興味のあった作詞作曲をできるようになりたいと思った。
歌詞自体は実は昔から書いたりしていた。
(※とはいえ一曲もいまだに曲になっていない)

だけどメロディは考えたことなかったので、
ピアノに手任せに弾いて考えてみたり、色々と試した。
(実はそれで1番初めに手が弾いた曲は、
後の『泡沫少女、君の記憶』だったりする。)

全然できなかった。

ちゃんと書けた日を、正直今はもう覚えてない。
書けなかったという記憶しかない。
いや、書いても作り物みたいだったんだ。
他人が聴いたらなんとも思わないかもしれないけど、歌詞とメロディがなんか合わなかったんだ。

そしてこの曲が知らぬ間にできた。
高校2年生だと思う、アコギを始めて半年くらいで初めて作った作品だ。
曲は家でできたのかなあ。本当に覚えてないんだ。
今もそうだけど、当時も、メロディが降りてきたらトイレにでも行って携帯出して録音してたからそのながれだったかもしれないし。

歌詞は完全に授業中だった。

特別な意味はなかったけど、
絵をかくにも色塗りが下手くそで、まぁちゃんとやらないからもあるんだけど、
癖なのかモノクロでばかりイラストを描く。

カラフル透明人間に出てくる色の話は、
重ねようとしたわけではないが、
今思えば全て自然と重なっていた。

友達がゼロなわけではなかった。

だけど私の存在って、
人にとってとかはわからないけど、
私にとっての私は、

いてもいなくても同じ、いるのにいない感じ、
もはや自分自身でさえ消し去っていく感じ、
消してしまえばいいとすらおもってる感じ。

自分がないわけじゃないし、
自分の思うことを言えないってわけでもないのに、
誰かの気持ちばかり聞いていたし、
他人に委ねていたような。

だけどそれを時折ふと悲しく思い、
何度もわけもなく泣き始めるような、不思議な毎日。

自分で願って、自分で遠ざけて避けて、
向き合っているのに向き合えていなくて、
1人になってきたくせに
「ねぇ、僕のそばにいて」なんて図々しいにも程があるよな。


当時、正直、
「どうして君には僕が見えるの」
は現実との融合で物語として書いていた。

途中に書いてきた通り、物語を書くこと、
昔好きだったんだ。
漫画家や小説家になりたいと思ってた時期もあった。文才も絵の才能もなかったけど。笑

だから書いてるうちに、ちょっとした物語と、
自分の現実を混ぜて書いた。
物語といっても完全空想ではなく、自分の心のうちだけどね。

私は20歳くらいまでずっと、
死にたいと思う日々はこの後も変わらなかったけど、
今でも覚えてる大切な記憶が一つある。

高校の時、バイトもしてたんだ。
中学校が一緒だった女の子と。

すごく失礼な話だからここで謝りたいけど、
私がこんな様子だから、
中学の時から仲良くしたいと思ってるのは自分だけだと思って付き合っていたし、
私よりもっと仲良い人がいるから私が関わるのは躊躇うな、と思っていた。

彼女、当時からすごくしっかりしてて、
仕事丁寧でちゃんとしてたの。
私は大学生と一緒に喋ったり怠けてたから、
怒られそう〜とか、嫌われそう〜とか、
もはやすでにそうかもとか。勝手にそう思ってた。笑

そしたら、ある日仕事でなんかミスしたんだよね、私。
当時そのバイト先のオーナーがものすごくいい加減な人で、可愛い女の子にセクハラするし、嫌いな奴のシフトは抜いたり、怒鳴り合いで大喧嘩したりもしてたし、食品販売業で異物混入のクレームを上に報告しないってどういうこと?って感じだったり、
とりあえず不良店で様々荒れまくってたの。

ほとんどの人はぶつかられた派で、
私もそうだったんだけど、
そのミスした時にもうものすごくメンタル沈んで。

普段人にはネガティブも口にしなかったのに、
その時はなんか急に爆発しちゃって、その子にそういうネガティブな気持ちをめっちゃ話しちゃったんだよね。止まらなかった。

そしたら彼女は
『◯◯さん(私の苗字のあだ名で呼ばれてた)が自分のこと嫌いとか、ゴミとかいうのすごく悲しい』
『自分のこともっと認めてあげなきゃ』
って言う。

いや、こんな短く収まるようなものじゃなくて、
正式にはめっちゃ長文で送ってくれてたんだけど、私は失礼なことばかり考えてたのに、
ってその時めちゃくちゃいい意味でどうしようもない気持ちになった。びっくりした。

本当に繰り返すけど、
20歳くらいまでほとんど笑わなかったし、
毎日死にたかった。

だから正直、「ずっとこの世界を生きたい」なんて
その時すぐに本気で思えてやしなかった、
だけど、こんなに心の中では1人でいるのに、
自分なんて消えてしまえと心を殴り続けたのに、
彼女の優しさが身にしみたそんな時は、
泣きながらすごく何かを強く祈れるような、
光るような心の叫びみたいなものがあった。


高校では窓際の席だった。
日差しが温かくて、すごく心地が良かったから好きだった。

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 ・・・

まとまりのない長文をお読みいただき、
ありがとうございました。

ちなみに去年あたりに、ちょうどこの話を最後に出てきた彼女とすることがあったんだけど、本人も送ったこと覚えてました。笑
去年コロナ後に小さくやったワンマンも、
2019年のワンマンも、コロナ前に路上した時も見に来てくれた。
いつかまたワンマンやったら、あなたと同じ会場に彼女がいるかもね。

ふふふ。

まとめ方とかわからないから、
いろんなことにモヤモヤする方もいるかもしれませんが、長年の楽曲はまたこんなこと投稿できたらいいなと思ってます。

次回は冒頭に記載の通り、
短編収録話をサラッと投稿します。
お楽しみに。

秋月美咲

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楽曲はこちら
『カラフル透明人間』(オリジナル楽曲)

Sing - 秋月美咲
Words & Music - 秋月美咲

MIX - zarame
MV - Arai

【Tsukihi / 秋月美咲】
音楽ユニット『iLLu』のボーカルTsukihi、およびシンガーソングライター秋月美咲の公式YouTubeチャンネル。
X : https://twitter.com/Misaki_1217sing
Insta : https://www.instagram.com/illu_tsukihi/
Mail:Misaki1217singuitar@gmail.com

【iLLu】
2023年12月より活動開始。ボーカルのTsukihi、トラックメイカーのzarame、プロデューサーのAraiによる「シンガーソングライター」×「ボカロP」×「バンドマン」の3人組DTMユニット。2024年4月には1st EP『Palette』を発売し、収録曲の『橙』はiTunes Store (アメリカ) の "J-Pop トップソング" にランクイン。

The iLLu are a Japanese DTM group formed in Tokyo in December 2023, comprising vocalist Tsukihi, composer zarame, and produser Arai. The three are also singer-songwriters, vocaloid producers, and rock band players, respectively. In April 2024, they released their first EP “Palette”, and the song “Daidai” was ranked in the “Top J-Pop Songs” on the iTunes Store (U.S.)

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