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3Dプリンターで実印を自作する

諸事情で合同会社を登記した。
そのさい法人実印が必要になったが、調べるとオーダーメイドで五千〜数万円が相場であり、馬鹿らしいので自作することにした。

合法性の確認

出典:https://Sirusi.jp

調べていて驚いたのがこれ。
可読性を捨てた暗号のような図案でも

もちろん登記や金融機関への届け出が可能です。

とのことで、要はユニークで10〜30mm四方に収まれば何でもいいらしい。
とはいえ窓口で揉めるリスクを負ってまで印鑑でしたい表現など無いので、伝統に倣って外周に法人名、中央に「代表者印」「銀行之印」で行くことにする。

印影の作成

まずAffinity Designer(イラレの安い版)で印影を描く。
中央の文字は「直線しか使わない」「端点を作らない」というルールにしたらそれっぽくなった。

同様に外周の文字(“合同会社O24”)を作図し、.svgでblenderにインポート。
Affinity 2のワープ変形がゴミだったため、丸めるのはblenderに移してからSimpleDeformで行った。

立体化

厚みをつけてBooleanで胴と結合する。
直径は20mm、胴の浮きは1mmとし、印の線の最小幅は約0.36mm、溝の最小幅は約0.25mmになった。

胴は3本指でつまんだり下に押したりがしやすそうな形に削った。
非回転対称にすることでサグリも兼ねている。

.stlでCHITUBOXにインポートし、どこのご家庭にもある光造形3Dプリンターで印刷する。
レジンは柔らかいと印影が滲むらしいので、水洗いの普通のやつ。

二次硬化して完成。
写真で印影が掠れているのは家の朱肉が乾いていたからで、役所で押したときはもっと綺麗だった。もちろん受理された。
銀行印はけっきょく使わなかった。法人口座をネット銀行で作ったからだ。

ということで、原価100円未満で実印が用意できた。
なお私は就労困難者のため、制作時間の時給換算は受け付けていない。

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