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熊本県立大学 都市計画研究室の紹介

 本来であれば、自ら研究テーマがあり、ぶれず深堀りするのが研究室らしい姿でしょう。しかし、本研究室では、それぞれ地域の特徴や既存の資源(人、空間、経験値あど)に基づき、再編集することに取り組んでいる。ので、これが研究室の特徴ですということはないが、あえてあげてみると、以下の3つがあると思う。

(1)社会実験に基づく環境改善
 ・例:県大と周辺で実施中の「県大マルシェ」とそれによる環境改善に向けた実践型研究。県大マルシェにてより多くのプレイヤーが出店してもらい、つなぎあわせること。県大マルシェの主になりたい人?
 ・例:月出長嶺地区における生活行動に関する研究(tカードなど、オープンデータによる調査分析)。の非日常の主になりたい人?
 ・例:店主企業×学生×住民の話し合いの場づくり。ローカルダイアログというWSゲームを活用したい。西門通りの日常の主になりたい人?
 ・例:県大通りでは駐車場を半日くらいお借りし、地域イベントを開催し、最終的に環境改善を図るパークレットを適用したい。

(2)空き家再生などリノベーションまちづくり(エリアリノベーション)

 ・例:熊本市、玉名市、大牟田などで活躍されているビルオーナー(家主)さん、不動産、建築家などと組みながらの、空き家再生かつ地域づくりに向けた実践型研究
 ・例:家主、借主、不動産、まちづくり会社、ディレクター、建築家などの間での役割分担
 ・例:空き家再生時の大家と借主の投資割合
 ・例:古材をレスキューし、リノベーションなどにアップサイクルしている国内のリビルディングセンターの現況(長野県諏訪市のリビルディングセンター、埼玉県川口市のsenkiyaATONIMO、)

(3)寂れた地域を盛り上げることを図りつつ、実験場・遊び場に変えていく取り組み
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例:玉名エキマチにおける店舗や企業、まちづくり会社などによるまちづくりの発足と継続に向けた実践型研究。
 ・例:投資の割合(初期投資、最終責任、サービス担当)
 ・例:合志市のまちづくり会社、(株)umari、長浜のまちづくり会社、三島のウィスキープロジェクトなど。

(4)仕事場・買い物の場・銀行・行政などの都市拠点(都市機能誘導区域)
 ・例:都市拠点での活性化に向けた実践型研究
 ・例:長嶺地区や子飼商店街、健軍商店街、ひいては熊本市立地適正化計画の都市誘導区域。例えば、長嶺地区の場合、県大と日赤が拠点の中心になっていますが、周辺の大型ショッピングセンターなども大事な都市機能であり、お互いをつなぎあわせながらの役割分担づくりがポイント。
 ・例:他自治体の都市拠点における機能の役割分担とつあぎあわせ方
   

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