理学療法士、実習の心得

こんにちは。理学療法士のイリオです。

ある利用者様のお宅で「デイケアで学生さんがついた。」と言う話を聞いて少し懐かしさを感じました。前の職場で実習担当として遠方までバイザー会議(実習指導者の会議)に行って教員や学生と話をしたのを思い出しました。懐かしい。自分が学生だった時のことも思い出し厳しいバイザー(実習指導者)だったなーと少し涙腺に涙が…。大変だったけど成長を感じれる時間でした。

今回は、理学療法士の実習の心得を記事にしたいと思います。心得と言ってもそんなに大袈裟なものではなく私が経験したこと、考えた事、感じたことを書いていきます。あの時の自分に言ってあげたい。そんなに構えなくていいよ!

バイザー会議にて

バイザー会議でガチガチに緊張した学生にされる定番の質問が何個かあります。①実習で何か準備すること勉強しておいた方がいい事はありますか?②持ち物はありますか?
私の答え。①体調を万全にしておいて下さい。勉強はいつでもできるので必要ないです。緊張しすぎない様に心を落ち着かせておいて下さい^_^
②綺麗な心とちょっぴりの勇気^_^
勿論、真面目に答えてから少しふざけます。決してウケませんが。

やはり、①何事も体調管理、心身ともに健康な状態をキープするのが大事だと思います。またに、実習途中に熱発する学生がいました。緊張とストレスで体調を崩す学生がいました。慣れない環境での実習で大変だと思いますがしっかり食べてよく寝て下さい。
②実習で上手くいかなくなる学生は、殆どがバイザーとの人間関係です。お互いに人間です。合う合わないがあると思いますが、たまに、バイザーを下にみたり、フィードバック中に話を聞かない学生がいます。バイザーに問題がある時もたまにありますがお互いに綺麗な心が試されます。難しいところです。

患者様をみるとき

実際に患者様の評価、治療に入る前に必ず準備をすると思います。教科書、文献的な事より、バイザーは、何を考えているかを重視すると思います。最低限の知識は必要ですが、あなたの考え(思いの時もあります)を知りたいと思います。因みに知識で押してくる学生は嫌われると思います。

また、評価、治療技術は最低限できていればオッケーです。学生に完璧を求めているバイザーがいたらバイザーに問題があると思います。大多数のバイザーはできない前提で指導していると思います。私の場合は、評価、治療の目的を大事にしていました。何のための評価、治療なのかを必ず簡単に書かせたいました。私が実習を受けた時、バイザーから「どこをどうしたいの?何に繋がるの?」と死ぬほど言われたのを今でも鮮明に覚えています。簡単にまとめると評価結果から問題点を抽出して(どこを)アプローチ(どうしたいの?)し活動に繋げる。シンプルな流れだけど重要だと思います。

目配り気配り心配り

どんな職業でも人間関係でも先を読んで「目配り、気配り、心配り」ができる人は、重宝されるし嫌われる事は極端に少ないと思う。理学療法士の実習でも、ポジショニング用の枕やタオルを用意してくれたり、移乗時に車椅子を押さえたり、車椅子を動かしてくれたり、気がきく学生、先を読める学生は職員間でもちょっと話題になったりする。私が一番「おっ!」と思ったのは、ゴミを拾った学生でした。つまり、ちょっとしたことで評価が上がり、ちょっとしたことで評価が下がることがある。実習だけでなく全ての事で言えると思います。

こんなに患者様の事を考えられるのは実習だけ

クリニカル・クラークシップに変わって従来型の実習とは、180度方向性が変化しました。どちらがいいとは言えませんが、純粋に患者様の事を考えられるのは実習だけだと思います。働き始めると雑務も増え変な不平不満も出てきたりして雑念が出てきます^_^本当に純粋に患者様の事を考えられるのは実習だけではないかと思います。楽しんで実習はできないと思いますが、努力や一生懸命さが患者様やバイザー、病院、施設職員に伝わる様な実習ができると最高ですね。理学療法士人生の財産になると思います。

終わりに

私が学生時代にバイザーに言われて、私も実習生によう話していた内容です。今でもよく覚えています。

「緊張感を持つ事は大事だけど不安はだめ!」
「実習初めに0点の学生が実習終わりに80点になれたら最高!60点の学生が60点のままだったら残念!」

不安なまま実習しても何も良いことがありません。そこはちゃんと勉強してバイザーと相談して不安を解消しましょう。たまに、分からないことが分からなかったり、何が分からないのか分からない学生もいます。バイザーとよく相談して下さいください。

二つ目は、ちゃんと成長して欲しいという事です。因みにバイザーも業務+学生で仕事が増えてまたにイライラする事もあります。せっかくなら成長して帰ってもらえると嬉しいです。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

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