3年間の絵と活動を振り返る
お久しぶりです。
かなりの年月(1年半くらい…)放置していたnoteを、重い腰をあげて動かします。
現在コルクスタジオという漫画家と編集者のコミュニティにお世話になっており、そこで開催される「コルクスタジオフェス」というイベントで
「3年前・1年前・今の絵を参照して自分が、どのように変わってきたのか、それはどんな経験からかを振り返る」
という企画があるので、私もこの機会に3年間を振り返ってみようと思います。
●3年前(2019年)
2016年頃から百合のジャンルでCOMITIAという創作系のイベントに参加して自作の本を頒布しており、現在も主にそのイベントに向けて作品を描いています。
2019年は2回ほどイベント参加しました。
そこで発行した本↓
線画はアナログで仕上げはデジタルです。
「今回は背景を頑張ろう」という目標を掲げて、それに合わせて話を作った記憶があります。
この頃も今もそうですが、アナログのペン画がきれいな作品に強く惹かれる傾向があり、
背景描写は特に「よつばと!」に強い憧れを持っていたので、単行本と睨めっこしながら見よう見まねでひたすら紙にペンで書き込みをしていました。
その後この作品を見てくださった編集さんから縦コミの連載をしないかとお誘いがあり、連載会議まで漕ぎ着けたのですが、残念ながらお見送りという結果でした。
この経験もあり、縦コミ制作に少々苦手意識を感じるように…。
(やっぱりモノクロ作品が好きなのと、カラー作画が自分的に割に合わないのと、作品を本にするのが大好きなので縦コミだとそれができないのが悲しい…という気持ち)
●2年前(2020年)
コロナ禍に入り参加予定だったイベントが次々と中止になってしまい、
イベントに参加することをモチベーションにしていた私は作品を描く気力がなくなり本当に何もしていなかった……(おい)
かろうじて年末にイベントが開催され、ここで何もしなければ私はダメになる!!と気力を振り絞ってなんとか1本描きました。(コピー本の準備号でしたが)
●1年前(2021年)
コロナは落ち着かないものの徐々にイベントも開催されるようになり、
この年は年始と夏の2回参加し、2冊本を出しました。
1冊目↓ (年末に出した本の清書製本版)
この作品は色々試したくなり最初から最後までデジタル作画にしていました。
筆圧感知がかなり低い板タブで描いたのもあるけど、線が思い通りに引けて
なくて今見返すと歯痒い。
フルデジタル便利ではあるけど、目指すところのアナログっぽさが出なくてなんか嫌だなと思うに至りました。
・2冊目↓
前回のフルデジタルの作画が微妙だったので、線画までアナログ・仕上げはデジタルの方法に戻しました。
今見ても楽しくてノリノリで描いているのが伺える。
つけペンでガリガリとツヤベタを塗り始めた時に、ワイが求めていたものはこれや!と強く思ったのを覚えています。やっぱりアナログめっちゃ楽しい。
でもこの方法だと物量として紙が増えるのと、スキャンしたりデータで切り貼りしたりなどの工程が増えるので、すごく時間がかかって効率が悪いという懸念点を感じる。
●コルクラボマンガ専科に参加
2度目のイベントが終わった頃、コルクラボマンガ専科というオンラインの漫画学校に参加しました。
「そういやフォロワーさんがよくつぶやいてるコルクラボマンガ専科ってなんだろ?」と思って調べたのがオンライン説明会の前日で、これはきっと運命だな…と思ったりしました
月4回ほどの講義に参加しつつ、課題の漫画などを制作しました。
あれだけアナログが好きと言っていたのに、締め切りまでの時間が短い都合上でフルデジタルに戻る
でもどうにかこうにかアナログ感を出せないかと影線などの描きこみを頑張ってました。
それまではひたすら孤独に海の底にいるような感覚でひとりで創作を続けていたのですが、
マンガ専科に参加してから、自分の作品を見ていてくれる人は少なからずいるし、自分はこれからも創作を続けていてもいいんだなと強く思うようになりました。
同じ目線で漫画を描いている仲間ができたのが一番の成果でした。
●現在(2022年)
マンガ専科の講義終了後、卒業課題として描いていた作品をTwitter連載としてスタートさせました。
9月頃にイベントに参加して新しい本を1冊出しました。
かなり自分好みのアナログっぽく見えるペンツールを見つけたので、現在はフルデジタルだったり下書きまでアナログ・ペン入れからデジタルという方法を取っています。
デジタルでアナログっぽく見せるという自分の理想の作画に近づいている気がしています。
イベント後は私生活が忙しいこともありしばらく停滞してしまっていますが、コルクスタジオさんにお世話になりつつ読み切りやTwitter連載などの準備を進めています。
やっていること自体は特に変わらないし自分自身にも大きな変化はないのですが、
創作意欲と「創作をこれからも続けていこう」と想う気持ちが大きく膨らんだ、そんな3年間だったように思います。
一体誰に届いてるのか、面白いのか面白くないのか自分でもわからないまま孤独に描き続けていたので、
創作を支えてくださる編集者さんや漫画家仲間、作品に感想をくださる読者の方がいてくださる今の状況に本当に感謝しかないです。
これからもいろんなことを模索しながら創作を続けますので、見守っていただけたら嬉しいです。