磨り減った靴底働く証なり 一人前になる日めざしまた明日 寝台は心のガソリンスタンド 創作者言葉使いの修行僧 苦手でも自分を愛し抱き締める
小学校枯れた朝顔のプランター 花壇のプレート子どもの手書き文字 日曜日校庭開放駆ける子ら
秋バテの姉反比例の妹 転職し労基法知る八年目 働きて足らざるを知る八年目 半袖を未だ着ている十一月 葉の色の変わる時待つ晩秋よ 手を繋ぐ親子見守り投票へ 側の小学校選挙で初訪 変えられる一票の力実感 変わらないこともゆっくり少しずつ 心身のために重要休むこと
横断歩道紅葉のような 小さき手挙げる子と母よ 洗濯かごにどんぐりころり ため息をつく顔に笑み 野花を指して微笑む彼女 萩よりおはぎ望む僕 山のふもとの小学校で 歌う「もみじ」と化粧う山
それぞれの宝抱きしめ今日もいく 人は人別の人だし同じヒト 難しいけれど決めたの割りきると めざすのは反発でなく歩み寄り 焦らずに急がば回れ深呼吸 見極める言わない勇気言う勇気 遠回り必要だったと気づく今 失敗は今より好きな私生む 新しい私おはようさあいこう
空っぽにすれば注げる清水を 削ぎ落とすそこに残る自分らしさ 表裏どちらも私愛したい
小学校の同級生に「アイラ」さんと「イクミ」さんがいました。二人は双子の女の子でした。 何かの機会に、彼女たちの名前の由来を知りました。「I like me.」からきているというのです。自分のことを愛してほしいという願いが込められていました。私の母が、驚きながら感嘆の声を漏らしていたのを覚えています。そのときは、よくわかりませんでした。 大きくなって、その凄さを痛感しました。 なんて素敵な理由なんだろうと。 彼女たちは双子です。きっと普通の姉妹より、比べられる機会が多かった
上向かせ目の色染める空の青 ブランコを漕がずに一人空見上ぐ 幻か黄昏時の君の背な
白鳥の羽を休める池の縁 理由なく電線上で烏鳴く 青のなか横切る白い鳥一羽
自他に厳しいあだ名はジャスティス仕事しているだけなのに がんばる人が報われるよう祈る真横にずるい人 損をするのは"いい"人ばかりそれは都合が"いい"からよ 下支えするあなたのことを見てくれる人きっといる
金色に塗られし像の剥げたるを見ればほんとうあらわれるかな
秋晴れや真剣勝負後の涙
夕焼けは世情の鏡明日は晴れ
清水に悪意一滴汚染水 思っても言わない勇気品位なり 未熟者筆を折らずに置く勇気 言葉は諸刃の剣いつも胸に 一休み元気補給し昇華する
風の色昼は光りて夜は暗し朝日の昇る今日は何色
フォロワーシップ学ぶ平社員 ドキュメンタリー創作の種苗 スキゼロの俳句撫で下ろす胸
