見出し画像

アイデア創出とは? | IDEATION

いつもイノベーション・ラボラトリ(i.lab)の「ビジネスに使える動画シリーズFRAMING」をご覧いただき、ありがとうございます。

この記事では、「FRAMING」を文字でご紹介しています。「FRAMING」とは、クリエイティブな業務を進める際の枠組みを考える企画です。
イノベーションデザイン・ファームi.labのメンバーが、様々なプロジェクトで蓄積した経験を元に、視聴者のみなさまが今日から実践できる知見を共有します。

今回は、「アイデア創出」について、i.labシニアビジネスデザイナーの鈴木と、i.labマネージャーの島田が対談形式で解説した動画を書き起こしています。

文字で簡潔に読みたい方はこのまま下にスクロールください。解説のフルバージョンは、以下の動画をぜひご覧ください。

動画のポイント

  1. 社会と業界の変化に注目: イノベーティブなアイデアを生み出すためには、社会や業界の変化に注目することが重要です。これにより、以前は見えなかった新しいチャンスを見つけることができます。

  2. アイデア創出の3つの要素: アイデアは、目的、手段、ターゲットの3つの要素の結合と捉えられます。これらの要素に関する情報を集めて組み合わせることが、アイデア創出において重要です。

  3. アイデア創出の構造化されたプロセス: アイデアを生み出すプロセスは、単なる点ではなく、時間をかけてつながりを持つ線として捉えられます。情報を体系的に整理し、組み合わせることで、意味のあるアイデアを作り出します。

  4. 抽象的と具体的な情報のバランス: 抽象的な情報と具体的な情報のバランスを取ることが非常に重要です。このバランスにより、効果的にアイデアを創出し、実現可能なアイデアを確保します。

  5. ターゲットを絞った意識によるイノベーション: ランダムにアイデアを出すのではなく、変化する領域や新たな常識に注目することが効果的です。このようなターゲットを絞ったアプローチにより、革新的で実行可能なアイデアを発見する確率が高まります。

動画概要

アイデアの創出は、様々な考察が世の中に溢れており、難しいと感じることが多いです。私たちが新規事業のコンサルティングを行う中で、アイデア創出に対するフレームを意識し、考えています。私たちの普段の仕事は、新規事業のアイデアを出すことで、単なる雑貨のアイデアを考えるよりも、事業として成立し、独創的な何かを生み出すことが多いです。

まず1つ目のフレームとして、社会や業界の状況変化に注目することが重要です。イノベーティブなアイデアを生み出すためには、社会や業界の変化に目を向けることが大切です。社会が変化すると、これまで当たり前だったものが当たり前でなくなり、逆に当たり前でなかったものが当たり前になることがあります。私たちは、社会の変化で当たり前になる領域に注目し、そこにチャンスを見出す意識を持つことが重要だと考えています。


次に、アイデアを出す際のフレームとして、アイデアを3つの情報の結合と捉えることが大切です。アイデアの3つの要素、目的、手段、ターゲットについて情報を集め、それらを組み合わせることが重要です。社会の変化に着目することで、新しいアイデアの2つの要素を埋めることができるかもしれません。

3つ目のポイントは、アイデアを点ではなく線として捉えることです。私たちの仕事では、情報をどう揃えて組み合わせるかというプロセスが重要です。このフレームでは、縦軸が情報の抽象度、横軸が時間となり、情報の抽象度と具体度をコントロールすることが大切です。具体的な情報から始まり、抽象的な何かにたどり着き、そこから具体的なアイデアを生み出すというモデルを採用しています。

情報の抽象度と具体度のバランスを取ることが重要で、インサイトと呼ばれる発見的な要素は抽象的な議論から生まれることが多いです。具体的な情報だけでなく、抽象的な視点で議論するタイミングも必要です。私たちのモデルでは、具体的な情報から抽象的なアイデアを見つけ出し、再び具体化するプロセスを踏んでいます。

さらに、重要な概念として「機会領域」があります。これはアイデアを生み出す中間地点として設定し、抽象的な機会を示す言葉です。例えば、任天堂のWiiのように、体を動かして家族全員で遊べるゲームというアイデアがあるとします。具体的なゲームのアイデアの前に、「お母さんに嫌われないゲーム」という機会領域が設定されることがあります。このような抽象的な機会領域が、その後の具体的なアイデアの方向性を示すのです。

このように、いいアイデアは対象とするユーザーのインサイトから生まれます。技術やターゲット、課題意識から考え始め、機会領域からアイデアに進む過程でユーザーのニーズをフレームに取り入れることが重要です。

本日のフレームについて興味のある方は、以下から資料をダウンロードいただけます。
https://ilab-inc.jp/wp/wp-content/uploads/2024/06/Framing_03_Ideation.pdf

また、i.labとこのような雑談をしたい方も、以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。
https://docs.google.com/forms/d/1amSY8I_cG8rhao407qKvOvo-qaANkrtqJF7mmn0wV2o/edit