【コラム】サイドレーンのプッシュの話

「うわー、相手がサイドレーンプッシュしてた俺を捕まえに複数人きたわー。でも味方何もやってねー。使えねー。」
「相手がこんなところに潜んでいるだなんて誰にもわからねーだろ!運ゲー乙!」
っていう経験、低レート帯TOPレーナーあるあるかもしれません。
うんうん、確かに相手がサイドレーンに人数を寄せているっていう事は他のレーンは手薄になりますもんね。
自分たちが見えている視界よりも見えていない視界のほうが多いですもんね。そりゃ予想できないですよね。
しかしそれはお前が悪い可能性がほとんどだぞと言っておきたい。
今回はソロQでサイドレーンを任される、主にTOP/MIDレーナー向けのコラム記事を書いていきます。低レート帯(ここではブロシルゴル辺りをさす)は特に覚えておいてください。あなたよりも上のレートも知らない人も多い情報です。

1 サイドレーンを任されたTOP/MIDの悪い例

ここでは味方に来たMIDレーナーへサイドレーンを任せ、その失敗例を挙げます。

​この時の視界情報はこのようになっています。

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大体こんな感じです。
アニビアは安全に食えるカエルを狩らずに前に進み・・・

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視界が取れていないブッシュに潜んでいたガングプランクによってソロキル(一応アニビアのパッシブがあった為生存はした)されてしまいました。
こういったあるあるが皆さんにもあると思います。
しかし、こういうのはサイドレーンを任されたプレイヤーに責任があるといいたいです。

2 じゃあどうすればよかったの?

「じゃあどうすりゃいいんだよ!」という方がいるかもしれません。
たぶんダイアモンド帯のこのアニビアもわかっていないでしょう。
この時自分(トランドル)はこのように考えてました。
「アニビアがボットレーンに行ってる。でもあのウェーブを食った後に前に出るのは危ないな。よし、グロンプをアニビアに渡して安全にファームさせつつ、俺はトップサイドのジャングルを狩ろう」
こう考え、「カエルを食っていい」とチャットしました。

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こう考えたのはなぜか?
ある程度このゲームをプレイしているプレイヤーならわかるのですが「現在の自分達が立ち入っても可能な領域」と「現在の自分たちが立ち入ったら死ぬリスクが高い領域」というのがわかるようになります。
先ほどのマップだと、個人的にはこのように見えています。

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この緑色の領域が「基本的に安全な領域」、黄色の領域が「危ないかもしれない領域」、赤色の領域が「死を覚悟したほうが良い領域」と考えています※1
基本的には緑色、黄色までの範囲でファームやジャングリングを行ったり、ミニオンのプッシュやワーディングによって少しずつ広がったりする領域です。
そして赤色の領域は視界が無く、相手がいつ侵入していてもおかしくはない領域となっています。
この自身の経験測での領域である赤色に出ずにアニビアがファームをする為にはどうしたら良いのでしょうか。
そうです。グロンプ(中立モンスター)を食う事です。
もちろんその際にはジャングラーの経験値を奪う行為な為、ジャングラーは経験値・ゴールドを得ることができません。
しかしそれよりも、自分(ジャングラー)よりキャリー性能があるADCやMIDレーナーに経験値・ゴールドを渡した方がこのゲームは勝てるだろう。そう考えて「カエルを食っていい」とわざわざ言いました。
しかし結果はMIDレーナーが前に出すぎてしまった為、キルされてしまいました。
私としては、グロンプを狩り、さらにはミニオンウェーブがこちらに来るまで待機してほしかったです。

3 サイドレーンを任されたTOP/MIDの良い例

つい最近の国内リーグで似たシーンがあったので紹介します。

SG vs DFM|LJL 2020 Spring Split Finals Game 3
ゲーム時間15:22辺りから視聴してください。

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15:22 大体先ほどの例と状況が似ているような視界状況です。
前に出ずに味方のグロンプを狩るapaMEN選手。
でもこのグロンプを食った後はどうするでしょうか?前に出てミニオンを食うでしょうか?

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15:37付近 全然前に出ずにウェーブが押されるのを待っている!
これを目の前にミニオンウェーブが来る約15秒間も待ち続けます!サイドレーンを任されたTOPレーナーの鏡のようです!
でもこのウェーブを食った後は前に出てファームするんじゃないでしょうか?

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16:04付近 前に出ずにリコールモーションに入りました!
私の中でプロシーンを見る時「ソロQのゲームと全然違うなぁ」と感動する細かな点の一つです!

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16:09 視界に相手MID・ADC/SUPが見え、さらにはJGも見えたタイミングです。この瞬間であれば人数差がある仕掛けを相手からされる心配もなく、またブリンクスキルもあるエイトロックスであればミニナーから逃げれると考え、前に出てウェーブを処理するシーンです。
もちろんこれはプロシーンでの話ですが、私はサイドレーンを任されたプレイヤーはこのように考えて行動してほしいと考えています。

4 総評

プロシーンってやっぱしソロQと違って面白いや^^

※1これは現在の視界情報、相手・味方の構成・レベル・ビルド、またプレイヤーによって個人差別れる領域です。必ずしも絶対ではありません。


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