ミレーナを入れることにした話。(後編)

前編で、ミレーナを入れるに至った経緯を書いた。後編では実際の施術の記録を残しておく。

ミレーナは、基本的に生理の後半の日程で入れる。出血が始まった日から4日目~7日目がいいらしい。

これは、現時点で妊娠していないことが証明できるかららしい。当たり前だが、今妊娠している人はミレーナを挿入することができない。妊娠に気づかずにミレーナをいれてしまうと、流産を引き起こし、奪う意図のなかった小さな命を奪ってしまうからである。

8月14日、私の生理は予定通りに来た。きっちり28日周期。二十年以上、私の生理はほぼ狂わない。このことがどれほど自分を安心させてくれたか、そしてスムーズな妊娠に導いてくれたか。生理はわずらわしいが、やはり大事なものだったし、お別れするとなると多少寂しい。

とはいえ、私は前に進むのだ。さっそく婦人科を予約する。人気のあるクリニックなので、生理4日目~6日目まではまったく予約できる隙がなく、ギリギリ7日目にあたる8月20日に予約をいれた。(7日目で良かったように思う。正直、まだはっきりと出血のある4日目とかに内診台に乗って足を広げるのには相当な抵抗がある……。)

予約当日。診察室にいた私は、やはり次の妊娠のことでヒヨっていた。そして医師に「あの、もしまた妊娠したいと思ったら、ミレーナを外しにきて、1ヶ月くらい経ったら妊娠してもいいんでしたよね!?」と確認する。「1ヶ月というか、まぁとにかく外してから最初の生理来るまでまずは待たないといけないけど、っていうか妊娠したいと強く希望していてミレーナつけても1、2年で外す予定ならつけないほうが・・・」「いや、妊娠考えてません!しないかもしれないですし!あくまで可能性!ミレーナつけたい!」「あ、そう・・・」みたいなやりとりがありました。ふー。

で、いざ装着である。実際にどのようなことが内診台でおこなわれるのか。順を追って書いてみよう。

①膣まわりの消毒(10秒)

②子宮内の状態をエコーで診る(30秒)

③「子宮口ひろげます。痛いですよ」と言われた直後に何らかの器具がつっこまれ、強烈な痛み。そこから看護師さんとの何らかの連携プレーがおこなわれている(ミレーナ本体の受け渡しと思われ)。装着。(2分)

④最後にもう一度子宮内の状態を診る(30秒)

たったこれだけ、時間にして3分強だったと思う。が、この③がやはりむちゃくちゃ痛い。看護師さんが「深~く息してくださいね~」と言ってくれたので、出産を思い出して「フ~ッ、フ~ッ」と息を出して叫ばないように我慢したが、内心は絶叫だ。子宮口を広げているのでまさに出産と同じ痛みなのだ。第3子についてちょっとでも検討していた自分はこの痛みを忘れていたのだと思うと自分を愚かに思った。ま、忘れるのはいいことだけどね。

ということで無事に挿入完了。このあと医師に言われたのは、

・感染症が怖いので2日間だけ抗生剤飲んでね(処方)

・このあと1、2カ月くらいダラダラと出血が続くよ、そんなに大量に出るわけじゃなくてトイレのティッシュで拭いたらついてくる程度の量だよ

・1か月後にまた来てね、ちゃんと正しい位置に入っているか確認するから

・通常の生理予定日にはやっぱり多少の出血はあると思っててね

でした。

実際、挿入当日は血が出た。「ティッシュで拭いたらつく程度」ではなく、生理3日目くらいのまとまった量だったが、経血とは異なり粘度の高い血というか、たとえるならイチゴジャムみたいな半透明の血である。しかし翌日からは医師の言った通りの量しか出血せず(パンティライナーで対応できるレベル)、私の場合は4日目にはもうほぼ出血なし。まだまだ出血すると思っていたのでこれはラッキー。

体調の変化としては、挿入3日目にこれまでに経験したことのないような腹痛を起こしたけれど、ミレーナに起因するものかどうかは不明。腹痛って、生理痛みたいな子宮の痛みではなく、腸のほうだったし、単なる食べすぎかもしれない。だからたぶん関係ない。

「体内にミレーナがある感覚」などは、もちろんない。NO違和感。これで生理がラクになるなら本当に凄いもんである。もっと多くの人に知ってほしい。

以上が私のミレーナ体験記である。また1か月後くらいに書こうと思います。

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