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バイリンガル保育園の面接では最初から音楽アーティストだと伝えたら音楽担当で採用されました。

先週、久々にリハーサルスタジオに入った。
地下への階段を下り、二重扉を押して楽器や機材の独特な匂いのする中に入った瞬間、久々なのに「おかえり!」と言われた気がして、ただいまと思った。

私は現在都内のバイリンガル保育園の保育士で、音楽やリトミックのレッスンを担当してるけど、元々は長い間ピアノ弾き語りシンガーソングライターで都内・横浜・千葉などのライブハウスやカフェで歌っていた。
プロになる機会があったときは、あっさり私生活をとって結婚したりもしてる。(のちに離婚し、のちのち新しい配偶者込みの友人になった)

今のバイリンガル保育園は、私を採用して下さった前々園長先生に最初から
「アーティスト活動で身に付けたものを保育に生かし、子供達のもつ長所や可能性を伸ばして育てる保育をやります」と伝え、音楽担当に採用された。
(その園長先生は、私の過去ブログや発信を全部読んでくださっていたそう)

2004年からの14年間くらいは、何があってもほぼ毎日ブログを更新し、毎日楽器や歌の練習や曲作りを欠かさず、身体作りのために持ってる栄養の知識を駆使して毎日3食料理。
自分のシンガーソングライターのソロ活動や他の男性シンガーソングライターとのユニット活動、舞台音楽の作曲や演奏、他のアーティストのライブのピアノサポートや、女性シンガー数名でラジオ番組のレギュラーなどをやっていた。
活動中に離婚もしたが、実の娘とは離婚後に音楽ユニットを結成して2回か3回ぐらい断続的にBossaや私の曲中心のライブをやってた。

上記のうち2~3年は保育士の仕事とアーティスト活動を並行してやってたので、どちらもガッツリやろうとすると、毎日睡眠時間2~3時間という状態だったため、安全な保育が出来ないと判断して1度保育士を辞めている。
(結局は保育が好きすぎて、2年ぐらいで保育業界に戻ってきたけど…)

2018年頃から私生活で思わぬ事態がいろいろ起こり、転居や経済活動を優先させないといけないことが出てきて、アーティストとしてのライブ活動をいったん休止してるうちに、すぐにコロナ騒ぎがやって来た。
2~3年ぐらいは今後に必要なスキルをつけて生き延びるために、保育士と医療関係者の方々のベビーシッターなど、ダブルとかトリプルワークをやって、週7日勤務みたいなすさまじい状態だった。(その状態で恋愛とかも普通にして仕事オンリーではなかったから、私バケモノだな…)
さておき、そのダブルワークは後々身を助け、大変だったけどやってよかったことになる。

認可園の保育補助とベビーシッターを兼業してるうち、音楽教育をはじめ、日本の保育現場のおかしいと思う点がいろいろ気になり出した。
それはシッターをしてるご家庭で、他園の保護者さまから伺ってたお子さんの保育園の先生への疑念や不信感のご相談ともつながり、今のままでは何も変わらないと思った。

自分の持ってるものを生かせて鍛えられる所に行って、もっと成長して実力をつけようと決心。前から考えていたバイリンガル保育園に転職。

これまでは、他のミュージシャン仲間から
「いくよさんみたいな生粋のアーティストタイプは、保育園のピアノが苦手な先生達の前で素の自分を出したら絶対にいじめられるから、ミュージシャンだということは隠した方がいいよ。ピアノも弾く機会があったときは、少しレベルを落として他の先生みたいに簡単な伴奏を弾いて。目立たないように!」
と心配されてたのを尊重し、どちらかというと本当の自分を抑え、隠して普通ぶっていたのだけど、それではまったく誰の得にもならないことを認可園の4年間で痛感した。

なので、バイリンガル保育園の面接では、最初から音楽アーティストだということを伝えたら、自分が本当にやりたかった音楽の仕事を任された。
そして結果的に、子供達にも園にも私にもWin winとなった。 
なぁんだ!最初からこうすれば良かったんだ!

そして、好きなことが仕事になってからの方が大変で、次々と課題が出てくる。
自分が学んで成長し続けてないとできない。

仕事になってないと、永遠に自分ではないもののふりをしてるだけで、スタートラインにすら立ってなかったんだな…
と、自分を殺して目立たないようにすることの無意味さどころか有害さを、声を大にして言いたい。

意味わからん後輩いびりとかパワハラや園の子供の虐待も、結局はその人たちが、
「好きなことは仕事にはならない。我慢して嫌なことをやるのが仕事」
とか、あくまで管理したいからそう洗脳している上に言われたのを真に受けて、我慢した結果ストレスを溜め込んで、人を妬む人・出る杭を打つ人になったんだと思う。

自分のやりたいことを我慢した大人が、子供の才能や可能性まで傷つけて潰したり、足を引っ張りあってどうするよ!?!
(実は私も子供時代からいろんな人にいろんなことを言われたけど、途中からは成長に必要なものを除いた9割は無視して自分のやりたいことをやったら、その方が人に喜ばれたし、いろいろ好転した)

こんなアホらしいことがあってたまるかと思うし、それが世の中の常なら、私は心をぺしゃんこにされかけた子供達がそういう大人に対抗して自分の持ってる芽をのばせる方法を教え、サポートしていく大人でいよう。

まぁ、こんな性格だからミュージシャンの友人達が心配して「保育園では自分を隠して!」と言ったんでしょうね。 ごめん、やっぱり無理でした。
でも、心配してくれてありがとう。

20年近く慣れ親しんだスタジオに入った瞬間、私が考えたことでした。

      Ikuyo  Matsubara 

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