『さくらさくら』を2〜7歳の子供達と歌った音楽レッスン

画像1 今日からバイリンガル保育園の新年度。進級してひとつ上での学年になった子供達に、今年最初の音楽レッスンがスタートする日でした。レッスンする曲は、「さくらさくら」
画像2 今日の私の音楽レッスンにいたのは、2歳から今月で8歳になる小学生までを含む16人の日本・中国・韓国・アメリカなどをルーツにもつ子供達。難しい古い日本の言葉の歌詞や陰音階を歌えるかな?…と少し心配でした。。
画像3 でも、そんなことは杞憂に過ぎなかった。子供達は音からなにかを感性でキャッチしていたようで、意外とスムーズに古い日本の歌詞や旋律を唄えていたから、びっくりです。
画像4 やよい(弥生)の空とは、古い言葉で3月の空のこと。桜が見渡すかぎり、朝日に霞んで匂いたち、大地をやわらかな桜色にそめる日本の春。そんな情景を子供達と話しました。
画像5 その歌詞を歌う伴奏は、琴の音をピアノで表現した簡素なアレンジにしました。日本の陰音階(ミ・ファ・ラ・シ・ド・ミ)に西洋のコードは日本的な響きを作るから不思議です。
画像6 いかにも大人が言いそうな屁理屈や先入観を一切ふくまず、歌い出す。子供達のダイレクトな感性は素晴らしいと思います。
画像7 レッスンに来てた小学生には、在園中大変手を焼いた卒園生もいましたが、いまやすっかり成長し、小さな後輩達に教えてあげたり助けてあげたりしていた。 子供の成長の可能性には、ほんとに驚かされることばかりで感激します。
画像8 人間ってすごい。いにしえの日本人が作った歌詞や旋律がこうして未来の子供達に歌われ、ドラマが生まれ、文化が引き継がれる。 そういう機会を作っていける感性を持った大人であることは、保育士としての自分の最も重要な役目だと私は思うのです。
画像9 私はお世辞にも立派な保育士とは言えません。だけど文化のルーツや精神を、芸術を通して子供達の魂に刻むことは、他の先生とは優先順位が違うのかも知れないけど、保育士としての私が最も大切にしたいこと。そのためには、私自身がミュージシャンとして本来の土俵でもっともっと成長したい。アーティスト活動を再開した今年は、そのためにやりたかった勉強や行動を我慢せずにしていく。 そう強く思わせてくれた本年度レッスン1日目でした。

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