見出し画像

お題:運動(운동)

郁(요한)「今度マラソン大会があるんすよ」

翼(무경)「へぇ~、練習でも始めるのか?」

郁「ちょっと体を慣らしておこうと思って、河原でも走ろうかなって・・・」

翼「そっか。じゃ俺も付き合おうか?」

郁「まじっすか! ありがたいです!」

翼「じゃ、土曜日、朝7時集合な」

郁「早いっすね~」

─ 先輩、優しいな。これってあれかな? 「好きな人に少しでも何かしてあげたいんだ」ってやつ? 俺、愛されてんの? くぅ~!

(土曜日)

チャリンチャリン!

─ え? 自転車?

翼「きたぞ~」

郁「先輩、なんで自転車?」

翼「俺、一緒に走るっていったか? 付き合うって言ったぞ。俺はチャリ、お前はランニング」

郁「ズルい~」

翼「ほら、行くぞ!」

俺は、いつも先輩を追っかけてる。走っても走っても追いつけない。前に俺のこと「スーパーカー」なんて言ってたけど、とんでもない。

─ かないっこないでしょ。

頬をすぎる風は冷たいけど、陽射しが温かい。
何より、目の前に、ごきげんでチャリを漕ぎながら鼻歌なんか歌ってる先輩がいる。

先輩はめちゃくちゃ努力家なのに、それを自慢することもなく、当たり前にこなす。勉強もできなくて、恋にも興味なかった俺を、ここまで変えてくれた。先輩にふさわしい自分になることが、今の一番の俺のモチベーションなんだから。

郁「先輩、早いっすよ!」

─ ずっと追っかけるから、先輩、覚悟してといてよ。
       You are my everthing~♪

fin



サポートいただければ、大変励みになります。いろんな資料の購入やレベルアップに役立てたいと思います。 何より、読んでくださってありがとうございます!