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悩んだらまず、やる。

「なやんでるヒマにひとつでもやりなよ。」
かの有名なドラ○もん先生の名言。
僕は何かに悩んだ時、この言葉を思い出すようにしています。

何か新しいこと、やったことがないことにチャレンジする時、少なからず不安に悩むことは当然あります。
特に"石橋を叩いて渡る気質"が多い我々日本人には、その傾向が強いです。10数年、アメリカ/シリコンバレーと関わってきて、日本の起業家/社内起業家とシリコンバレーのそれを比較して思うことです。

慎重な気質ゆえにかつてJapan as No.1とも言われた経済大国になったことは
いわずもがなではありますが、何か新しいことを始めるときに、その"石橋を叩いて渡る気質"を打破せねばならない局面に出くわすことが必ずあります。

そこで今日の本題。

Think big, Start small

シリコンバレー流の起業メソッドのひとつに、「リーンスタートアップ」という起業のサイエンス/方法論があります。
端的に説明すると、新規事業は小さく始めて失敗と学習、実験を繰り返しながら育てていく、完璧主義とは真逆の思考です。

例えば、自分が起業するとき、
 ・起業には大きな資金が必要
 ・失敗したら恥ずかしい、、、
 ・事業計画を万全にしないと不安😞
そんな思考が先行して、石橋を叩いて「壊す」になってしまう。

かつて僕が関わってきた企業内新規事業においてもそう。
 ・事業計画を作り込むばかりで結局Goできない。
 ・熱意はあるのに上司や決済者に合理性の説明を求められて進まない。
 ・挑戦/失敗に寛容な心理的安全性の欠如
などなど、、、

起業にしても新しいプロジェクトへの挑戦にしても、共通しているのはリスクヘッジ思考が先行して、「失敗が許されない完璧主義」が道を阻んでいるという事実。

そもそも、新たなチャレンジに合理性なんかありません。
むしろ、合理的に考えれば考えるほど、「やらない方が無難」という選択肢に辿り着きます。
 ・他人の家に泊まるサービス(Airbnb)
 ・他人の車をタクシーとして利用するサービス(UBER)
 ・インターネット空間でデータを保管管理するサービス(AWS)
10数年前のその時点で、こんなサービスが世界的に大普及することをどれだけの人が予想したでしょう?
当時の常識的で、そこに合理性があったかと言えば、なかったでしょう。

ただし、上記3つの成功企業には共通点があります。
それが"Think big, Start small"(大きな志を持ち、小さく始める) です。

ここで問いたいのが、前述のドラえ○ん先生の名言「なやんでるヒマにひとつでもやりなよ」の是非です。

失敗は負けではない

先日、九州の某高校で、高校生に自分のキャリアをお話させていただく機会がありました。そのセッションの後の感想、決意表明で、
『「色々やって失敗はしたけど後悔はない」という鈴木さんの言葉を聞いて、自分もやりたいことに挑戦したいと思いました。』
という感想をくれた子がいました。
何の気なしに話したことだったのですが、自分自身で、「やっぱりそうだよな」と腑に落ちた感じです。

僕は起業から廃業まで全てを経験して会社員になりました。
発動した事業が破綻する経験は何度もしてきました。
もちろん、反省は多々ありますが、ゼロイチをたくさん経験したことは貴重な経験だったと思うし、そこから得た学びは本当に多かった。
その経験を今、企業という組織体の中で活かすことを使命として頑張っています。

「失敗を恐れるな」というのは簡単ではありますが、失敗を恐れて学びの機会を得られないリスクと、失敗の経験から学びを得られるメリットを比べた時、皆さんはどちらを選ぶでしょうか?

まずは、小さな一歩から

「失敗したらどうしよう、恥ずかしい」と思う人へ。
大丈夫、あなたの失敗なんか誰も気にしていません。
皆自分の事で精一杯だし、失敗をネガティブに責めてくる人はヒマな人。ガン無視でOKです。
(ただし、失敗にフィードバックしてくれる人は大事なのでそこは注意!)

そんな心配よりも、まずは行動にうつしてみませんか?
 ・SNSでやりたいことを発信する
 ・やりたいことに精通している人に話を聞きにいく
 ・アイデアコンテストに出てみる
僕は、思いついたらとりあえずLP(ランディングページ=簡易なWebページ)を作って出して人々のフィードバックを得ることから始めます。
反応薄ければ、それはそれなりの学習ができる。
反応よければ、次のステージに進めてみる。
どちらにも得るものがあります。

人生は学習の連続。
学ばなくなった時、成長は止まり、衰退していきます。
だから僕は明日からも、小さな挑戦を続けていきます。

どうせ壊す石橋なら、渡ってみた方がいいと思うから。

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