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非エンジニアおじさんの仕事と在り方

皆様お疲れ様です。
航空宇宙のエンジニアから米国留学を経てアメリカで起業、その後日本でも起業し、今年14年の会社経営に幕を閉じ、スタートアップに転職して新たな道を歩み始めた鈴木郁斗40歳です。

さて、30代後半くらいになるとやたら目につく転職エージェントの広告、ないですか?
特に、「年収2000万円も可能!」「フルリモート!」みたいな、好条件で理系エンジニアを募る系の宣伝が多いような気がします。

事実、日本においては文系人材よりも理系人材の方が給料が高い傾向があり、理系人材/エンジニア不足でそれらの人材が重宝されていることも事実ではあると思います。
自分も20代の頃のまま、エンジニアの人生を歩み続けていれば、今より安定していたのかな?なんて思うこともあったりします。正直。
(まあ僕の場合、俗に言うITエンジニアではないので対象外かもですが、、)

しかし一方で、国内・国外での様々な仕事や人との出会い、経験、得た知識をもって振り返ると、40歳のおじさんが、輝かしく成長する若きスタートアップに拾っていただけたことは、それなりの経験や実績があったからという自負もあり、決してこれまでの経験が無駄だったとは思っていません。
そしてそれなりに期待されているであろうと思っています。

そこで、これまでの仕事人生を振り返って、様々な"できるおじさん達"を見てきて、自分に限らず40代という大台に乗って今後のキャリアを形成していく、中年期以降の非エンジニア人間の多くに求められるであろう仕事力と在り方について考えてみました。

さて、僕が考える「非エンジニアおじさんに求められる仕事と在り方」
結論から言うと、それは20代、30代の経験で培った能力を活かして、"組織に新たな価値のある創造を導き出す力"にあると僕は考えています。
それらを形成する要素を以下の3つに整理します。

①ネットワーク力と関連づける力
②問い力
③誠実さ

注:一応お伝えしておきますが、これらはエンジニアには不要ということでは全くございません。いろんな方に読んでいただきたいですが、特に理系スキルがない中でこれからどうしていこうと悩んでいるような人に向けて書いています。

①ネットワーク力と関連づける力

ある程度の歳を重ねると、これまでいた環境の影響、それまでの関係人口、それらの人々との関係性の質が、その後のキャリアに大きく影響していくことは間違いないでしょう。
振り返れば僕自身のこれまでのキャリアも、人との出会いや繋がりによって形成されてきたものだったと、強く思います。
そして次のステージに向かうきっかけも、人との出会いがきっかけでした。
(それはあるきっかけで出会った人材エージェントのイケてるコンサルタントさんなんですが。まあその話は置いといて)

人脈が大事とはよく言いますが、交換した名刺の数とか、薄っぺらい話ではなく、本当に価値のある人脈とは"質の高い関係×人数"なのではないかと思います。
その数がいかに多いか、それが本質的なネットワーク力なのだと、僕は考えます。

そしてさらに大事なのは、それらを"関連づける力"です。

「創造とは結びつけることだ。」これは、かのスティーブ・ジョブズが残した有名な言葉です。
価値のある創造を生み出す人々の背景を辿れば、実はゼロからイチを創りだしたわけではなく、多くの物事を洞察したり、様々な人々との関係性をもってして、あるもの(事/人)と別のもの(事/人)を組み合わせることによって新しい価値を生み出しています。

質の高い関係×人数、をもって、「あの人とあの人、あの会社とあの会社を繋げて、自分の能力を加えれば、価値のある何かが生み出せるのではないか?」
みたいなイメージです。
その関連づける人や組織の範囲が広ければ、知識分野、産業、地理を超えた異質同士の意外な結び付きから価値のある創造を生み出す力になるのだと思います。
グローバルやダイバーシティ(多様性)もそのひとつかもしれません。
「イタリアのおっさんと渋谷のギャルを繋げて、カトマンズでイノベーションを起こす」
みたいな感じでしょうか。知らんけど。

つまりまとめると、
・質の高い関係×人数=ネットワーク力
・それらを関連づけて繋げ、新たな価値を創造する力
が求められると、考えられます。

自分のことを理解してくれて、評価してくれて、時に助けてくれる人。
また、自分がそう思える相手。
そんな関係人口、皆さんはどれだけもっているでしょうか?

②問い力

新たな価値を創造する背景には、常に"良質な問い"があります。

・型破りな質問によって現状に異を唱える。
・常に常識を疑い、新たな視点で組織や文化に問いを投げかける。

決して、"文句言いおっさん"になるべしという意味ではありません。
3歳児のように純粋で良質な好奇心を持ったおじさんになろうよ。
と言う話です。

人は歳を重ねれば重ねるほど、バカにされたり、協調性に欠ける人間であると思われることを避けようと保守的になり、挑戦的な質問ができない心理状況を作り出してしまいがちではないでしょうか。

しかし本来、問題の本質を掘り起こす挑戦的な質問こそが、価値のある創造を生み出す重要なファクターのひとつなのです。

企業の組織内においても同じことが言えます。
イノベーティブな企業は、上下の垣根なく議論していくことは、価値ある創造を生み出すために必要であると考えているため、質問が出やすい環境、そこから議論しやすい文化が組織内に浸透しています。

ところが多くの組織の場合、特に調和を重んじる日本の組織の場合、自由に質問や議論が飛び交う文化を形成することは容易なことではないのも事実。特に、おじさんと若い人たちが一緒に組織を形成していく上では、さらに難しいことなのかもしれません。

だからこそ、自由に前向きな質問や議論が飛び交う文化を形成する意識、率先してそれを行うある種の度胸、実行力、それを受け入れてもらえる関係性の構築が必要なのではないでしょうか。

"正しい答えを見つけることではなく、
正しい質問を探すことこそが、重要かつ至難の問題だ。
誤った質問に対する正しい答えほど、無駄なものはない。"

-ピーター・ドラッカー「現代の経営」より-

③誠実さ

当たり前のことですが、結局これに集約されるのかもしれません。
新たな価値を創造する云々以前の話ではありますが・・・。

・約束を守る
・時間を守る
・責任感をもつ
・相手を不安にさせない気遣いができる
・組織の発展のために、前向きに行動する

できる人は、間違いなくこれらの要素を持ち合わせています。

このような意識や行動が、人との信頼関係構築に繋がり、前向きな問いを投げかけ、組織の発展に寄与していくのだろうと思います。
決して、過去の栄光をかざしてあぐらをかく文句言いのおっさんにだけはなりたくないものです。

※すみません、明日早起きで寝ないといけないので、この章は短いですが、今後加筆していきます。

まとめ

ここまでお読みいただき、感謝いたします。

「非エンジニアおじさんに求められる仕事と在り方」
それは"組織に新たな価値のある創造を導き出す力"す。
それらを形成する要素は、

①ネットワーク力と関連づける力
②問い力
③誠実さ

の3つに整理されるという持論を展開させていただきました。
もちろん、これらは非非エンジニア(要するにエンジニア)にも言えることです。

僕に限ったことではなく、今後中年期を迎える方達のためになり、共感いただけたら嬉しいなと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。
おやすみなさい。

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