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息子


ある日「先生に眠かったら授業中でも寝ていい、って言われた」と息子から、報告を受けた。
疲れている時もあるだろうから、そういう時は静かに寝ていて、と先生が言ったという。

本当か??
何故そんな話になったのか?と
ずっと不思議に思っていた。

今週、担任の先生とお話する機会があり、
確認してみた。
息子の言うことは本当だった。

知らなかったのだが息子は朝の健康観察の時に「頭がボーッとします」「怠いです」と答えることがあるのだと言う。
「そうだよね、そういうこともあるよね。先生も花粉の時期は頭がボーッとするよ。そういう時は無理せず寝ていていいよ、と答えてます」と。

「でも本当に寝ていることは一度もなかったですし、授業を見学させてくれと息子さんから言われたことないです。息子さん良く頑張ってますよ」と。
息子の体調を不安に思った私の心境も察知したのか、担任の先生は明るい声で教えてくれた。

新学期に「所信表明」と書いた紙が配られた。

その紙には…

卒業式を迎えた日には
「自分の長所を知り、それを伸ばせている」状態になっていてほしいという担任の先生の願いが記されていた。

生徒が新しいチャレンジをすると
それが素晴らしいチャレンジだと褒めた一文を小さな紙に書いて渡してくれる。

また良いところを見つけるとそれを本人に伝えてもくれるようだ。

息子は小学生になってから、キツイ状況が続いた。
地元の小学校に通わせたのは間違いだったのかと悩んだこともある。
昨年はクラスも荒れており、最もキツイ一年だった。
耐えられず突如泣き出したこともあった。

だからこそ余計に、小さなことでも良いところに目を向け認めてくれる、この先生が担任となってくれて有難い、その一言に尽きる。

息子にとって小学校生活最後の年。
卒業式に、「楽しかったよ、小学校」という言葉がきけるといいなと願うばかり。

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