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Sazanami おうちに帰ったってよ

子宮外妊娠で緊急手術したSazanami 。退院後は実家で療養することに。帰る予定が1日のびたあの日。スマホの待ち受けに写る娘に

「かわいいねー娘ちゃーん😍 かわいいカワイイねー💕」

とデレデレ。からの〜夫から娘の写真が送られてきたら狂喜乱舞! 娘に会えないさみしさで頭のネジが完全に飛んでしまった……。そんな途方もない1日を過ごし、いよいよ次の朝がきた! おうちに帰るぞー!!



実家からおうちに出発するまでが、とにかく長かった……! 普段は出る時間ギリギリまで準備してるのに、この日に限ってサッサと身支度して、リビングのソファにふんぞり返っていました。

「お母さん、まだー? 娘ちゃん待ってるよ」

まるで好きな人に会いに行くみたいに、胸の鼓動は高鳴ります。そして、いざ出発! 

実家から家まで高速道路を使って車で30分。  距離的にも時間的にも「高速乗るとあっという間だねー!」って感覚なのに、この日は何か、いろいろ引き伸ばされてる感じがしました。    いつもは秒で着く(あくまで感覚です)サービスエリアすら遠い……。

やっとおうちに着きました!         鍵を持っていなかったので、ドキドキしながらインターホンを鳴らしました。

義母に抱っこされた娘は、私を見るやいなや百万ドルの笑顔を向けてきました。

目はキラッキラに輝いて、ほっぺはほんのりつややかなピンク色。まだ産まれて1年だけど、この世に来て今日が、この子にとっていちばん嬉しい日なんだなぁ。と、わかったような気持ちにさせてくれるような笑顔でした。 

娘は一緒に来た母のことも指さして、恥ずかしそうに笑いました。そして小さな両手を精いっぱいのばして、私に抱っこをせがみました。久しぶりの娘の温もり。じんわりと重さが伝わってきます。

娘は私に抱っこされてすぐ、私の服の胸もとをゴソゴソとまさぐりおっぱいを確認して、嬉しそうにニコニコ。そのまま私を部屋に誘導して、ソファを指差しこっちに座ってと合図しました。

そして、おっぱいを飲む前にまた百万ドルの笑顔を私に向けました。

1週間ぶりの授乳を終えたあと、娘はことあるごとにおっぱいをせがむようになりました。そのたびにお腹に娘の体重が乗り、いたずらに傷口を刺激されてズキズキ痛みました。

夜になるとますます甘えん坊になり、私から離れるのを嫌がるようになりました。       ご飯も私以外の誰かからもらうのを嫌がります。絵本を読むのも、夫じゃなく私じゃないとダメみたいです。                 果ては夫が寝かしつけするために抱っこしようもんなら、人さらいにあったかのように大号泣! 

私は授乳だけでその日のエネルギーを使いきって夜はぐったりしていました。

思うように休めないのはしんどかったですが、それでも娘と一緒にいられる嬉しさにはかないません。どんなにお腹が痛くても頭が痛くても、娘に笑いかけられるといっきに疲れが吹きとび、元気になれたのでした。

Sazanami そろそろまとめよう! 次回につづく






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