おむつなし育児で排泄をゲーミフィケーション

1、導入;おむつなし育児は思ったのと違った。

「おむつなし育児」というものに出会いました。図書館でそういう本を読んだのです。初めにタイトルから受けた印象は、
・意識高そう
・紙オムツをすごいディスってそう
・なんなら、布おむつを強要されそう
といったものでしたが、全て違いました。

おむつなし育児を一言で言うと、
「おむつの外で排泄させる」
これだけでした。
本当にこれだけでした。
ただ、これがゲーム感覚でとても楽しいのです。

2、私について;双子が産まれて育休1年取りました

双子が生まれました。一卵性双生児(MD双胎)の男子男子です。
双子とわかったので流石に育児休暇を取得することにしました。1年申請したら職場に受け入れてもらえました。

育児休暇
・子供とずっと居れて最高
・雇用保険の給付金けっこうもらえる

育休を取ったおかげで、子供たちの排泄に向き合う時間の余裕が生まれました。
逆に、ワンオペで兄弟を育てているお母さんなど、時間に余裕のない方は難しいかもしれません。おむつなし育児をやるのは月に1度とかでも良いらしいので、ご興味あれば以下ご覧ください。

3、おむつなし育児実践;兆候を掴む→排泄させる

やることは
1、排泄の兆候を掴む
2、おむつを外して排泄させる
これだけです。

まず排泄の兆候をつかみます。
子供の様子や仕草から掴むパターンと、タイミングで掴むパターンがあり、併用をお勧めします。
うちの子たちは、大体食後すぐ〜5分後くらいの間に、わかりやすく「うーん」と唸ることが多いです。それ以外にも、お腹や足に力が入ったり、こちらをじっと見つめてきたりします。この兆候を掴んだらトイレにGOです。

<脱糞したい子供の様子>
・唸る「うーん」「うぐぐぐ」「うヒュー」等
・足がモゾモゾする・膝が伸びる
・お腹に力が入る
・無表情で見つめてくる

<脱糞したいタイミング>
・食後すぐ(食事中のこともあり)
・寝起き
・抱っこ紐・チャイルドシートから下ろした時
NEW 座る姿勢になった時

兆候は成長とともに変わります。たった1週間の間でも、どんどん変わります。1周して戻ったりもします。
5ヶ月を超えて、座るとウンコするというパターンが出てきました。これに関しては、なかなかトイレに連れて行くタイミングが掴めません。

兆候を掴んだら、おむつを外します。
うちの子は、
2〜3ヶ月:おまる
3ヶ月から:トイレ
で排泄させてました。
それ以外に、時すでに遅く既におむつが汚れている時は、外したおむつの上で抱えて、おむつの上に排泄させることもあります。

抱え方は人それぞれで良いと思うのですが、うちはいわゆる「おしっこさせるスタイル」で抱えてます。両太腿を持って、M字開脚状態でパカーって感じです。

おまるはホーローの22cmのものを使っていました。冬の時期はおまるカバーも使うと良いと思います。メルカリで手作りのものを安く譲ってくださる方がいらっしゃいます。

トイレでは、便器の手前の床に膝をついて、子供の背中を便座の手前側に少し当てて体重を逃しつつ抱えています。

ここで重要なのは、脱糞ルーチーンを決めることです。
我が子には「ウンウンシーシー」と呼びかけながら排泄させてます。これはなんでも良いらしいです。「脱糞!脱糞!」でも「いたせ!いたせ!!」でもいいですが、人の家でも恥ずかしくないものにしておくと応用が効くと思います。

男の子はおしっこの向きがチン先のコンディションによって様々なので、出始めを捉えたら指先でチョンチョンっと下に向けてあげることも必要です。

4、これは育児のゲーミフィケーションだ

何事も、ゲーム化するとモチベーションが上がるというのは、幼い頃から皆さま実感していることだと思います。「この石、家まで蹴っていけたら勝ち」「白いとこ以外踏んじゃダメ」この延長線上に、「子供にうまくウンコさせられたら勝ち」がありました。

兆候をとらえ → 脱糞
この流れがうまくいったときには、達成感があります。と言うのも、排泄の兆候はわかりづらいことも多く、失敗率が高いのです。
逆におむつの中にウンコされてお尻を拭いているときには、敗北感を味わいます。
おしっこに関しては30分から1時間に1回くらい出るので、これを全てキャッチするのは至難の技です。かなり難易度高いです。

おむつなし育児をやり始めた頃は、ウンコ3割、おしっこ1割程度の成功率でした。だからこそ成功した時の喜びもひとしおで、気持ちよさそうに脱糞する我が子を見ると、二人のチームワークが高まったような気持ちにさえなります。
「よく教えてくれたな!」「おかげで気持ちいいな!」「お前天才か!」と声をかけてました。

5ヶ月ごろになると、ウンコ7割、おしっこ3割くらいの確率に上がってきます。
(正直、全てのおしっこをキャッチするのはかなりキツいので、気づかないフリをしてオムツの中に出させていたりもします。)
子供のほうも、もしかしたらサインの出し方を工夫し始めているかもしれません。
最近では、まずオナラをして親に気づかせて、おむつが外れてから実を出すという、高度な肛門技を身につけてきました。乳児の肛門レベルが上がっています。

おむつなし育児をゲームとするなら、この難易度設定はとても良いゲームバランスなんじゃないかと感じています。クリア報酬としてのアドレナリンもいい感じに分泌されます。生活が少し楽しくなります。
少なくとも、ウンコまみれのお尻を拭くよりは、トイレでうんこ出るのを見る方が気持ちいいのです。

5、例え月に1回でも、できるときにやればいい

おむつなし育児は、月に1回だけでもいいそうです。後述するように子供にとっても気持ちの良いことなので、やればやるだけいい。やらないよりは少しでもやったらいい。そんな程度のものです。
ただ、排泄の兆候を掴む能力の向上、子供のサイン出しの熟練を考えるのであれば、ある程度継続的にやった方が良さそうです。

子供に強制してしまってはあまりいい結果にならなそうなので、親も子供も気持ちいいバランスを崩さないようにしたいと思っています。

というわけで、今日も我が家では満面の笑みで排泄を見守る両親と、褒められて喜ぶ下半身丸出しの息子が、1日に何度も出現します。

6、おむつなし育児は子供にとっても気持ちいい?

親がゲーミフィケーションして面白がっているだけで子供が迷惑していたのではあまりお勧めできないのですが、読んだ書籍によると、おむつなし育児は子供にもメリットがあるとのことです。真偽の程は定かではありません。

気持ちいい。
お尻が汚れないので気持ちいい。排泄中親が抱っこしてくれるので気持ちいい。排泄の兆候をつかもうと様子を伺ってくれる時間が長くて気持ちいい。
個人差あるとは思いますが、これらは確かに気持ちよさそうです。

本能を尊重している?
ここから先の話は根拠も無く眉唾なので、そんなこともあるかなー程度に捉えてください。

赤ちゃんというのは本来、排泄をコントロールする力が少しだけあるようです。
野生の動物はニオイが天敵に気づかれると命に関わるため、巣の中では排泄しないとか、そういう本能があります。鳥は巣の外にお尻を出して排泄しますし、チンパンジーは抱かれている時は排泄しないそうです。
人間は未熟で産まれてくる上に排泄本能も退化しているので、基本的に漏れ放題ですが、実はちょっとだけ本能は残っていて、体から離れたところに出したいのだそうです。そのために、新生児でも少しの間排泄を我慢することもできるんだとか。

おむつを使う国では、赤ちゃんはおむつの中で排泄することを学習します。本能的には体から離れたところに出したいのですが、我慢できないところまできたら、おむつの中に出すしかない。そんな日々を過ごしていたら、トイレトレーニングで、また逆の学習をすることになる。これは大変だと。

そんな中で、おむつなし育児をすると、排泄コントロールの本能を失うことなく育つので、トイレトレーニングも子供にとって精神的負担が少ないのだそうです。

本当か妄想かはわかりませんが、少なくともうちの子たちはニコニコしているので、嫌ではなさそうだなーと思ってやっています。

7、質問お気軽にどうぞ

育休で時間があるので、質問や相談もお気軽にどうぞ。

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