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生きるとは、反骨である

れんこんnote 001


生きるってどういうこと?

 「生きるってどういうこと?」という問いに取り憑かれると、結構大変です。
 答えのない問いに答えようとするのですから、無謀です。

 最近は、答えのない問いに挑むのが流行ですから、慣れている方が多いかもしれませんが、私は慣れておらず、呻吟しました。

なぜ取り憑かれてしまったのか

 私はまず、なぜ「生きるってどういうこと?」という問いに取り憑かれてしまったのか、と考えました。
 こういう難解な問いに取り憑かれるには、原因があるはずです。

 今の生活がつまらなかったり、夢中になることがなかったり、暇だったりすることが原因ではないかと考えました。

 確かにその通りで、今の生活が楽しかったり、何かに夢中になっていたり、忙しかったりするときには、この問いが浮かんでくることはありませんでした。

 難解な問いに取り憑かれる原因をなくしてしまう方法は効果的なのですが、問いの答えが見つかったわけではありません。

宇宙の歴史を辿って考える

 この問いの主語は「人」のはずです。そこで私は、人が誕生するまでの宇宙の歴史を辿りながら「生きるってどういうこと?」という問いに挑んでみることにしました。

 ビッグバン以前のことはよくわかりませんが、ビッグバン以降、様々な銀河や恒星や惑星などが生まれ、現在の宇宙ができ上がっていきます。
 少なくともビッグバン以降、宇宙はエントロピー増大の法則にしたがって変化してきました。

 ところが、生命体はエントロピー増大の法則に抗って生きるのです。
 不思議です。
 最終的にはエントロピー増大の法則に負けて死んでいきますが、死ぬまでエントロピー増大の法則に抗い続けます。

私なりの答え

 私たち生命体は、宇宙の法則に抗い続ける反骨を体内に宿しているのです。

 宇宙の法則に抗い続ける生命体に感動しました。
 同時に、宇宙の法則に抗い続ける生命体として生まれたことを有り難いことだと思いました。

 こうした経緯から、「生きるってどういうこと?」という問いに対する答えとして、「生きるとは、反骨である」と考えるようになったのです。

 あくまで、私なりの答えです。

おまけ

 「反骨」には、元々は、意味も価値もありません。
 「生命体は、宇宙の法則に抗い続ける」という現象があるだけです。
 意識を持つ生命体が生まれて初めて意味や価値が生まれたのですから、生命体が生まれた時点ではまだ意味も価値も存在していませんでした。

 世界は、諸行無常で、常に変化し続けます。
 意味や価値が存在する世界で、人間は、反骨心を発揮して、新たな価値を創造するようになりました。

 人間は、理想を夢見ます。
 しかし、世界は変化し続けるので、理想の世界はとどまることができず、変化します。
 そうした変化する世界で、「反骨」は新たな価値を生み出し続けます。

 「反骨」自体には意味も価値もないのに、「反骨」は意味や価値を生み出し続けます。
 「反骨」とは、不思議です。

 というようなことを、私はときどき考えてしまいます。

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