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I Want,I Can,I Will,I Do
れんこんnote 018
中学生や高校生の時期は、自分のやりたいことやなりたいもの、ありたい姿を見出し、できると信じ、やると決心し、行動し始める時期です。
自分の人生設計を意識し始め、進路を少しずつ狭めていき、自分の進む道を決める時期でもあります。
この時期を苦もなく通り過ぎる人もいれば、うまく通り抜けられずに苦労する人もいます。
人生100年時代を生きる彼女ら彼らは、中学・高校時代に決めた進路を一生一筋に歩むことはまれですから、中学・高校時代以降も何度も「I Want」「I Can」「I Will」「I Do」を繰り返すことになります。
何度も経験すれば、自分なりに通り抜け方を覚えて、上手になっていくでしょう。
教えてもらっても、なかなか身に付きません。
それはわかっているのですが、老婆心で心得みたいなものを綴ってみました。
冷静なときに頭の片隅に記憶しておけば、困ったときに思い出して、切り抜ける方法を見出すヒントになるかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1704250442961-vtXzxI5lRK.jpg?width=1200)
I Want…「やりたい」「なりたい」が始まり
「I Want」は、自分のやりたいことやなりたいものが見えず、探している時期です。
自分の進路を考えようとしても、やりたいことが見つからずに困っている人はいませんか。
自分の中を探しても何の取り柄もないように思えてしまうかもしれません。
そうしたときには、いろんな人やもの、出来事に関わってみることです。
出会った人やもの、ことと関わることで、出会った人やもの、ことに対して自分のできることが見えてきます。
意味や価値というものは、人と人、もの、こととの間に生まれるのです。
人やもの、ことと関わることで自分の中に生まれてくる「I Want」を注意深く観察してみましょう。
I Can…「私はできる」と自信を持つ
「I Can」は、やりたいことはあるけれど、できると思えず、ためらっている時期です。
最初からできる人はいません。
やり始めて少しずつできるようになっていくのです。
早くできるか、ゆっくりとできるようになるかの違いはありますが、どちらが良いとは言えません。
早い遅いはその人の個性ですから、他人と比べるのはやめましょう。
昨日の自分と比べて、少しずつできるようになればいいのです。
「私はできる」と信じて、一歩踏み出すことにしましょう。
I Will…「私はやる」と決心する
「I Will」は、やりたい、できるかもしれないと思いながら、一歩前に踏み出す勇気を持てないでいる時期です。
やらないで後悔するより、やって失敗するほうがいいのです。
失敗は成功の元です。
立ち止まったままでは一歩も進んでいません。
一歩進んで二歩下がっても、人生では三歩進んだことになるのです。
さまざまな経験を積むことで深みのある人になっていきます。
「私はやる」と決心して、一歩踏み出してしまいましょう。
そのほうが愉快なことに出会うチャンスに恵まれます。
I Do…「私はやる」と行動する
「I Do」は、やり始めて、様々な困難に遭遇する時期です。
やりたいことに挑戦すれば、失敗や逆境などに直面します。
失敗や逆境に陥ったときには、意識して顔を上げ、胸を張り、大股で歩くことにしましょう。
そうして前に進んでいけば、景色は変わってきます。
失敗は成功の元になりますし、逆境は消えていきます。
困難に遭遇したら、困難のまわりを歩き回ってみることです。
諦めなければ、解決の糸口が見つかるものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1704250473930-J2cCtZziZ0.jpg?width=1200)
一番重要な時期は「I Want」の時期
あなたは今、「I Want」「I Can」「I Will」「I Do」の4つの時期のどこにいますか。
自分の人生を切り拓いていくとき、必ず4つの時期を乗り越えることになります。
しかも、時代や年代に応じて「I Want」が変化しますので、一生のうちに何度も4つの時期を経験します。
ですから、今のうちに、4つの時期を意識した上で経験を積んでおきましょう。
実は、4つの時期のうち、一番重要な時期は「I Want」の時期です。
やりたいことやなりたいもの、ありたい姿が見えていれば、前に進むことができます。
ですから、絶えず「I Want」を確認してください。
さまざまな人やもの、ことと関わらざるを得ない環境に自分を放り込み、そこで生まれる「I Want」に目を凝らしてください。
世界は広く、愉快な人やもの、ことに溢れています。
勇気を奮って人やもの、ことに出会い、まずは今ここで、愉快な人生を味わうことにしましょう。
体で感じる「I Want」
インターネットが普及した時代に生まれ育った若者たちは膨大な情報に包まれており、「I Want」が明確な人が多いと思われがちですが、そうではありません。
なぜでしょうか。
「I Want」が、人やもの、こととの関わりを体感することで生まれるものだからです。
「I Want」は、情報などから頭が生み出すものではなく、体で感じなければ生まれてこないものだからです。
ですから、人やもの、こととの出会いを、頭ではなく、体で感じる環境や機会を用意することが、今後、学校教育には求められていくでしょう。
追伸
学校教育は、今後、10年、20年でとてつもなく変化していくのではないかと、私は感じています。
国家が衰退する中で、様々な指示や言説が飛び交い、何をよりどころにすればよいか、判断に迷う事態に遭遇するでしょう。
そんなときは、子どもたちや教職員、保護者、地域の方々と一緒に、様々な人やもの、ことと出会い、体で「We Want」を感じてみることだと、私は思っています。
「They Want」ではなく、「We Want」からしか、未来を創ることはできないと思います。
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