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さっさと行動する~痛快に生きる

れんこんnote 014


「天空の城ラピュタ」に登場する女空賊ドーラのセリフ


「40秒で支度しな!」

「ぐぅずぐずしてると、夜が明けっちまうよぉー!!」

「女は度胸だ。お前たち援護しな。」

「泣き言なんか聞きたかないね。なんとかしな。」

「男が簡単に諦めるんじゃないよ」

「甘ったれてんじゃないよ。そういうことは自分の力でやるもんだ。」

 「天空の城ラピュタ」に登場する女空賊ドーラのセリフです。
 どうですか。とても痛快でしょう。

 ドーラのように、さっさと行動し、泣き言を言わず、諦めず、何とかしてしまう生き方は素敵ですね。
 さっさと行動し、風のように去っていく……そんなかっこいい男になりたいと思っていたら、女性であるドーラの方がもっとかっこよく生きていました。

 さっさと行動するのはかっこいいと思うのですが、さっさと行動しない人が多いような気がします。どうしてでしょうか。

人はなぜ、さっさと行動しないのか?

 面倒くさいから、やる気がないから、グズグズしていることが好きだから、などいろいろと理由はありそうです。

 土壇場にならないと力が湧いてこないという人もいます。
 作家など、限界を超えたところで活動している人は、火事場の馬鹿力を必要とするのでしょう。そうした人は、さっさとやってしまうことができないのかもしれません。

 でも、火事場の馬鹿力を意図的に使おうとする人はまれですから、さっさと行動する人が少ない理由にはなりません。

 あるとき、小学生の孫たちを見て、人がさっさと行動しない理由がわかりました。

 さっさと行動せずグズグズするのは、人間の本性なのです。

 孫たちを見ていて思い出しました。
 私も子供の頃、嫌なことや面倒くさいことを後回しにしていました。
 嫌とか面倒とか思う気持ちを自分から切り替えることはとてもエネルギーの要ることで、グズグズしている方が楽なのです。
 グズグズしていると周りの人たちが優しくして機嫌を取ってくれるので、自分から気持ちを切り替えなくて済みます。甘えていました。

 大人は「どうせ後でやらなくてはならないことだから、先にやってしまった方がいい」と言いますが、子供は先のことなどあまり考えません。

 実は、大人も基本的に子供と同じで、嫌なことや面倒くさいことを後回しにする本性を有しているようです。
 だから、さっさと行動しない人が多いのです。「先憂後楽」を実践する大人は少数派なのです。

 でも、大人たちは子供に「さっさとやりなさい」と言います。

さっさと行動して、痛快に生きたい

 孫たちを見ていて、別のことにも気づきました。

 孫たちはかなり濃厚な時間を生きています。彼らの時間は、私の時間の10倍以上の速さで過ぎていきます。
 彼らの行動は速く、ぐずぐずしているときがあっても、すぐに次の楽しいことを見つけて遊んでいます。泣いていたと思ったら、すぐに笑って大騒ぎです。

 それに対して、私たち年寄りは、動作も思考も遅くなり、1日の濃度が薄くなっています。さっさと行動しないままでは、人生が、薄いうえに間延びした、面白みや感動のないものになってしまいます。
 残り時間が少なくなっているのに、何ともったいないことでしょう。

 森信三先生の言葉を思い出しました。
人間はおっくうがる心を刻々に切り捨てねばならぬ。そして、歳をとるほど、それが凄まじくならねばなるまい。

 50歳のドーラがあんなに颯爽と生きているのですから、私にだってできないことはないはずです。(ドーラが「だてに女を50年やってるんじゃないよ」と叫んでいたので、年齢を50歳と推測しました)

 さっさと行動して、痛快な人生を送るように努力します。

追伸

 さっさと行動しようと努力するのは、「残りの人生を謳歌しないともったいない」と思うからです。

 有限の時間しか持ち得ない私たちは、「もったいない」と思います。
 無限の時間を有している神様は、「もったいない」と思うことがあるのでしょうか。

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