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まるつけ

れんこんnote 058


赤鉛筆の○が好きでした
あの朱色がとても暖かくて
まるく包んでもらっているようでした

赤鉛筆の×は覚えていません
×もたくさんもらったはずです
でも 忘れてしまいました



入試の採点をするとき
○は付けません
赤のボールペンで点数を書きます
0点のときには ×を付けます


×を付けないまるつけはあるでしょうか
評価しないなら ×は必要ありません

評価って 本当に必要なのでしょうか



大学での授業では 毎時間 振り返りシートを提出してもらいました
朱色の水性ペンでコメントを書いて シートを返しました
○も×も付けません
学生たちが何かを受け取ってくれればと願いました



観点別評価が嫌いです

「知識・技能」
「思考・判断・表現」
「主体的に学習に取り組む姿勢」
の3観点から評価します

3観点を正確に評価できる人がいるでしょうか

もし 正確に評価されたら
私なら やる気をなくしてしまうでしょう

3観点を正確に評価されて やる気に火がつく人は 強い人です

弱い私は いじけてしまうに違いありません
誰も私のことをわかってくれない
誰も私をみとめてくれない
と思って 心を閉ざしてしまうでしょう



孫たちの夏休みの宿題のまるつけをしています
×は付けません
本人が直して正解だったら ○を付けます
だから いつも100点です


赤えんぴつの朱色が好きです
赤えんぴつには ○が似合います


赤えんぴつで○だけを付ける学校があったらいいなあと思っています


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