見出し画像

ずっと好きでいる


れんこんnote 002

「好きになる」と「好きでいる」の違い

 「好きになる」と「好きでいる」とは大違いです。

 「好きになる」には、努力は必要ありません。だって、気が付いたら、好きになってしまっていたのですから。


 「好きでいる」には、努力が必要です。

 人を好きになっても、その人を嫌だなと思うことがありますし、別れたいと思うことだってあるかもしれません。
 教師という職業を好きになっても、嫌だなと思うことがたくさんありますし、辞めたいと思うことだってあります。

 それでも「好きでいる」のは、努力したり、我慢したりしているからです。

かえで通り

努力を始めるときに必要なこと

 「好きでいる」努力を始めるときに、「好きでいる」と「決心する」ことが大事だと私は思っています。
 何となく好きでいるのではなく、決心して好きでいることを、私は選びました。

 妻から「決心して好きでいるの?」と言われました。

 「決心しなければ、好きでいられないの?」という疑いの気持ちが湧いたのでしょう。
 私は、「好きだからこそ、いつまでも好きでいたい。だから、好きでいると決心したんだ」と説明しました。

ずっと好きでいたら、どうなる?

 人でも、ものでも、ことでも、ずっと好きでいたら、どうなるでしょうか?

 結婚したての頃、「妻をずっと好きでいたらどうなるんだろう?」と思い、「40年後、50年後にどんな夫婦になっているだろうか?」と歳を重ねることを楽しみにしていました。


 妻を好きになって48年になります。48年間、ずっと妻を好きでいました。

 その結果、どうなったかと言いますと、「好きでいる」ままです。

 新婚の頃とそう変わらない、あのまんまです。特別なことはありません。

おまけ

 ずっと好きでいて、好きな人がこの世からいなくなったら、どうなるでしょうか?

 きっと、ずっと好きのままでいるでしょう。

 ずっと好きでいて、好きでいた本人がこの世からいなくなったら、どうなるでしょうか?

 きっと、好かれていた人の心のなかで生き続けるでしょう。

 ずっと好きでいて、好かれていた人も好きでいた本人も、この世からいなくなったら、どうなるでしょうか?

 きっと、彼らの子どもや孫たちの心のなかで、仲の良かった夫婦として生きていくでしょう。

 そうして少しの間は、誰かの心のなかで、ずっと好きだった思いのかけらが生き続けますが、いずれ消えていきます。

 だからこそ、好きな人と自分が生きているうちは、精一杯、好きでいようと思っています。


 永遠よりも、この一瞬一瞬に大好きでいることを大事にしたいと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?