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必然よりも偶然が好き

れんこんnote 004


宇宙を創ったのは、偶然と必然

 長~い長~い時間があったら、あり得ない偶然でも起こることがあります。
 その偶然をきっかけとして、必然が変化を促し、それを繰り返して、現在の宇宙ができあがりました。

 生命もまた、長~い長~い気が遠くなるように長い時間の中で、偶然に生まれ、偶然と必然から進化し、現在の生命世界が創られました。


 私は、宇宙や生命の歴史をそのように理解しています。

人生もまた、偶然と必然で創られる

 人もまた、偶然に出会った人や、もの、ことと関わる中で成長し、自分が創られていきます。

 自分のことを振り返ってみると、私の人生を大きく変えた人が少なくとも9人、出来事が少なくとも5つはあります。

 様々な偶然に導かれ、必然的に成長させられ、現在に至っていることは有り難いことだと思っています。

なぜ必然よりも偶然が好きか

 なぜか、偶然に心惹かれます。
 偶然は数々のワクワクドキドキを与えてくれました。

 あのとき、コンパに行かなかったら、妻と出会うことはなかったし、妻の友だちが戯れに偽の電話をかけなかったら、妻とつき合うことはありませんでした。
 指導課訪問と夏期研修での私の発表に感激した指導主事さんが推してくれなかったら、異動はなかったし、私の人生を変える先輩に出会うこともありませんでした。

 私の人生を創ってきた数々の偶然に感謝しています。

 宇宙を創り、人生を左右する偶然の有り難さと恐ろしさを感じています。
 偶然がもたらす結果の大きさに驚き、畏れるとともに、好きにならずにいられない自分がいます。

 必然よりも偶然が好きな理由はわかります。

 必然は先が見えてしまって面白くありません。
 偶然は先が見えなくてワクワクします。
 だから、必然よりも偶然が好きなのです。

 心惹かれ、好きになったのですから、偶然のことを大切にしたいと思っています。

偶然の扱い方

 偶然を大切に扱わない人が多いように感じています。

 偶然は、人の意思や行動に左右されません。
 左右されたら、偶然ではなくなりますから当然のことです。
 ですから、偶然の発生には、人は関与できません。

 しかし、偶然が発生した後のことには、人は関与できるのです。

 「幸運の女神には前髪しかない」という話があります。
 幸運の女神には前髪しかないので、幸運が向かってくるときに素早く掴むのですよという教訓です。
 通り過ぎてから慌てて捕まえようとしても、後ろ髪がないので幸運を掴むことができません。

 幸運の前髪を掴む人とは、どんな人でしょうか。

 目の前の偶然が幸運か不運かを見極めていたら、幸運の女神は通り過ぎてしまい、前髪を掴むことができません。
 ですから、偶然に出会ったら、すぐに前髪を掴んでしまうのです。

 不運を掴んでもいいのです。
 「ピンチはチャンス」ですから、不運を幸運に変えてしまうのです。

 そう考えて、すべての偶然の前髪を掴む人が、幸運の前髪を掴む人なのではないかと、私は思っています。

偶然に気づき、活かし、感謝する

 偶然を上手に扱うことは難しいかもしれません。
 難しいかもしれませんが、できたら、偶然に気づき、偶然を活かし、偶然に感謝する人でありたいと思っています。


おまけ

 この世界は偶然に満ち溢れています。
 でも、偶然を手にする人はわずかです。

 それは、偶然に出会ったことに気づかないからです。


 では、偶然を感じる感受性は、どうしたら身につけることができるでしょうか。


 偶然を感じる感受性を育てる秘訣は、よくわかりません。

 ただ、偶然をもたらす人と出会うには、その人と同レベルまで自分を成長させておかなくてはならないことは、わかります。
 そうしないと、すれ違うことはあっても、出会うことはありませんから。
 相手と響き合うことができないなら、出会うことはありません。


 自分に囚われ、自分にこだわっていても、偶然に出会うことは少ない気がします。
 偶然は、今の自分を別の世界に連れて行ってくれますので、いつでも今の自分から卒業できるようにしておいた方が良いでしょう。


 偶然に満ち溢れている世界に生きていることを、誰に感謝すればよいでしょうか。


 出会ったすべての人に感謝します。

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