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2023/08/12:プラネタリウムで寝るキャラクター

ネレン(寝れん)・ケラー


ヘレン・ケラーで思い出したけど、そういえば最近流行りの16タイプ診断、INFJ-T(提唱者)タイプだった。別名はナイチンゲールタイプというそうです。



最近KindleのAudibleに加入した。小説を朗読してくれるやつだ。

普段ランニングを定期的にしているのだが最近暑くなってからは散歩に切り替えるようになった。その散歩1時間半の手持ち無沙汰を解消するのになんか小説でも聴いてみよかしらと思ったのだ。
とりあえず聴き終わったのが、裏世界ピクニック、化物語上、変な家、告白(湊かなえ)だ。
いまは方舟(作者の名前忘れた!最近有名なミステリ)を聴いている。

いまのところの感想としては、とても満足している。散歩中に入ってくる雑念を忘れ、いい感じに小説に集中し結果的にリフレッシュができている気がする。
化物語みたいな言葉遊びの手数が多く、ちょっと聴き逃しても話の展開についていける小説のほうが散歩にあってるのかもしれないと思った。裏世界ピクニックも細かいツッコミ(語り部がオタクっぽい)がちょこちょこ入ってるから似たような感想を抱いた。

変な家や方舟などのミステリ系は集中して聴かないといけないので、何か作業のながら聴きにはあまり向いてないかもなと思った。ミステリ小説で建物の構造図などが描写されるとき、割と何回も読んで頭の中にイメージを構築するのだが、音声ではそれが難しいのがイマイチだった。

告白はざっくりいってしまえば、若さと復讐に関する話だ。
物語のラスト、耳に意識を向けながら物語の展開と女優さんの語り口を聴いていた。最後の1文を聴き終わり、若さ故の過ちや復讐の末路みたいな、どう表現すればいいか分からない読後感を噛み締めていたのだが、唐突に作者インタビューが始まって、そのテンションの違いに笑ってしまった。

いろいろ書いたが総じて面白い。長時間ラジオを最近聴かなくなった代わりとして、通勤電車でもTwitter(今はエックスって言うらしいでヤンスね!)を触りながら聴いたり、ジムでも聴いたりしている。


今度TRPGの「大怪獣サメラ」なるシナリオを遊ぶことになった。初対面どうしで。しょ、初対面どうしで?!?!

応援している活動者がシナリオをプレイしているのを前見たことがあった。配信者仲間で好き勝手暴れまくっててかなり好きだったのを覚えていた。
たまたま、既視聴既通過OKという条件で募集しているのを見つけ、自分も久しぶりにTRPG遊んでみたいよなぁと思い、初対面のなかに飛び込んだのだ(すごい!)

シナリオを遊ぶの自体はまだなのだが、この前キャラシ作成会があった。みんなで話しながらキャラクターの前情報を決めようよという集まりである。これがなかなか楽しかった。

自分はこれで5回目くらい(しかもかなりブランクが空いている)だからぺーぺーの初心者なのだが、同卓する3名は全員歴戦のプレイヤー/キーパーだった。中にはシナリオを書いてる方もいた。

以前、初対面の方と実際に集まってマーダーミステリーを遊ぶ機会があったとき、参加者の1人がいの一番に「ねえ!みんな聞いて!わたし、〇〇を持っていて〇〇をするのが目的なの!だから、これからみんなで話し合いましょうよ!」と芝居がかった演技で自分の秘匿情報を開示し、その後も場をかき乱しまくり、終了後に「今日は楽しかった!みんなで写真撮りましょ!」と参加者にLINEを聞いて回る、まるで嵐のような人物がいた。(後でTwitterのアカウントを見つけたが、けっこうプレイ歴はあるらしかった)

それ以来、野良で遊ぶのが少しトラウマだったのだが、今回ご一緒する方々はかなり優しく、かつ面白い人たちそうだったのですごく安心した。


いろんなところで見るTRPGの配信にも今回の卓の参加者にも思うことが、みんなキャラクターに深みを持たせるのがうまいということだ。
今回の卓はまだ開催前なので以前見た配信を例に出す。

そのシナリオでは刑事のキャラを作るように事前に指定されていた。
そこで作成されてたのが次のようなキャラだった。

27歳巡査部長。絵と字が下手、犬が好き。カップルが多い土日を避けてプラネタリウムに通っているが、ほとんど寝るために行っている。

刑事のキャラを作ると言われて、ほとんど刑事に関係ない部分のディティールを詰めているのがスゴいと思ったのを覚えている。
その後「寝るだけならYouTubeでプラネタリウムの動画流せばいいじゃん」とツッコまれていたとき、「たぶん人が周りにいるほうが寝れるタイプなんじゃないかな」とすぐ返していたことにも感動した。

でも現実ってそうなんだよな。自分がいまどういう仕事をしてるかって、自分を描写するほんの一部分でしかないし、「こういう仕事してるから趣味はこう」なんて自分の描写の一部分が決まったからといって他の部分のかたちが一意に決まるものでもないと思う。

そういう多面性こそが、文字面だけでない人間の深みみたいなものを出す要素なんだろうな。
逆にいえば、結局は文字面や絵でしかないキャラクターでもいろんな角度からの設定によって多面性を獲得できると、まるで実際の人間かのようにいきいきと動くんだろうなと思った。