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TRIANGLE STRATEGY感想・レビュー

2022年発売、トライアングルストラテジー(TRIANGLE STRATEGY)のプレイ感想・レビューです。


レビューするひと

rsec

人生で一番プレイしたゲームはタクティクスオウガ。ラーメンはしょうゆ派。

幾村

人生で一番プレイしたゲームはデビルサバイバー2。ラーメンはしお派。

■ゲーム基本情報


  • [タイトル]TRIANGLE STRATEGY(トライアングルストラテジー)

  • [ジャンル]タクティクスRPG

  • [ハード]Nintendo Switch、steam

  • [開発]スクエア・エニックス、アートディンク

  • [販売]スクエア・エニックス、任天堂

  • [発売日]2022.3.4

  • [CERO]C

  • [公式サイト]https://www.jp.square-enix.com/trianglestrategy/


■簡単なストーリー・世界観

舞台は塩と鉄の利権をめぐり三国が争い続けてきたノゼリア大陸。

雪と氷に閉ざされたエスフロスト公国。
塩湖を有する砂漠の国ハイサンド大教国。
緑と大河の国グリンブルグ王国。
三国が繰り広げた「塩鉄大戦」は、グリンブルグ王国の一領主のウォルホート家の働きによって終戦を迎える。

それから30年後。
三国による新たな共同事業を進める中、ウォルホート家の次期当主セレノアとエスフロスト公国の公女フレデリカの政略結婚が進められていた。

めちゃざっくり関係図

それぞれの思惑はあれど、平和の象徴として進められた三国共同の採掘事業。
しかしその最中に起きたとある出来事により、ノゼリアは再び戦乱の時代を迎えてしまう。

■さっくりレビュー

5点満点で4項目、20点満点のさっくりレビュー。


rsec編[総合点:15点]

クリアタイム
50時間

設定・ストーリー[4 点]
土地・宗教・民族など、人類の根幹的な争いの種がテーマになっていて、定番ではあるけど重厚なストーリーを期待させるのはタクティクスオウガ好き故かもしれないけど嬉しい。

主人公が実直すぎるのがちょっと好き嫌いが分かれるかもしれないのと、もっと全キャラ掘り下げられるような場面が欲しかったなど、全体的にもっと細かく作り込んでほしい!という物足りなさもある。
これは多分どうしてもタクティクスオウガと比較してしまうから。

システム・操作感[4点]
これもタクティクスオウガ経験者には何の違和感もなく受け入れられるんじゃないだろうかという作り。と言ってしまうほど似ている。決して説明を省くわけじゃ無いけど。
というか、ほぼそこを目指して+αの新たなシリーズを作りたかったのだろうなと思う。

やりたいことはすごく良いし新たなことにも取り組んでいるので、全て及第点は得られているけど、ちょっと惜しい、と思うことが多かった。
もっとこうできるんじゃないか?みたいなことが端々に感じられたので、初見者には難しく、でもシミュレーションRPG経験者にはちょっと不満、という感じ。

グラフィック[4点]
個人的にHD-2Dのこのテイストはとても好きだしシミュレーションRPGにはめちゃくちゃ合っていると思うので、なんならもっとグラフィックを全面に押し出せるステージがあっても良いのかも。
思いっきり海とか森とか、洞窟ステージで地形をもっともっと活かした戦略が取れるとか(一部そういうキャラもいるし) その上で、章の間の解説時ももっとイメージ画像を入れられたりしてくれると嬉しい。開発費めっちゃあがりそうだけど。

サウンド・BGM[3点]
わるくないと思う。でもどれがよいかと言われたら何も出てこない。
やり込み要素もある程度あるので、ずっと繰り返し聴いても飽きないぐらいインパクトあるバトルシーンとか合ったら良かったのだろうか。
邪魔してないけど、なかなか思い出せない。

良かった点
・特徴的なストーリー選択システム
・考えられた世界観と設定
・結構シビアなゲームバランス(好みは分かれる?)

悪かった点
・サイドストーリーなどもっと細かく作り込んでほしい
・キャラによって戦術がほぼ固まってしまう
・隠しキャラがそこそこいるけど唐突すぎ
・続編ありきなのか?と思うぐらい消化不良なところが多い

その他
いろいろ期待が大きかった分なのか、かなり「惜しい」と思うことが多かった。
もし続編出たらもっと細かくいろいろなところが改善されるのではないか?という期待が持てるけど、タクティスオウガリボーンが出てしまうのでどうしてもこれと比較されるのは覚悟の上で特徴を出していかないといけないのではないか。


幾村編[総合点:15点]

クリアタイム
約40時間

設定・ストーリー[5点]
塩と鉄とを中心に三国で争っている、という設定が意見や立場の違う登場人物たちが登場することの説得力につながっていると思う。

システム・操作感[3点]
プレイヤーの選択でストーリーが分岐するので、途中で信念がブレるとストーリーもブレるのが面白い。

操作性でいうと、自分が3Dマップに不慣れだったのもあって、全体的にカメラ操作が難しかった。
戦闘パートは目的マスになかなか合わせられなかったり、探索パートでは見落としが心配で街中を何度もグルグルしたり……。
全体的に操作感には少しストレスがあった。

グラフィック[4点]
HD-2Dのゲームはあまりやってこなかったけど、シンプルに綺麗だと思った。
特に水の表現が良くて、光が反射してキラキラ光るところとか、水が流れているところとかがしばらく眺めるくらい良かった。

反面、ストーリーパートが続いたときにどうしても単調な印象になってしまって、好みが分かれそうだなと感じた。

サウンド・BGM[3点]
正直、あまりこれが今作の代表曲だ!という感じで印象に残った曲がない。
綺麗な曲、壮大な曲が場面に合わせてかかっていたなぁというくらいの印象。
癖のない上品なBGMだったからかも?

良かった点
とにかく世界設定が良かった。
今起きていること、それぞれが持つ価値観、信念、目的の違い、それが生み出す結果。プレイヤーの選択でストーリーが分岐していくというのもこの重たい設定にマッチしていると思う。
人生は選択の連続で、そのどれもが間違いではなくて、でも望んだ結果が得られないこともあって。
歴史にドラマを感じる人はきっと楽しめるはず。

登場キャラクターも多いし、スキルも平均的なキャラから一癖あるキャラまで幅広いので、自分で育成方針や編成を考えて最強ユニットを作るのが好きなタイプの人はそこそこ楽しめると思う。

悪かった点
練られすぎた世界設定が、テキストが多いのが苦痛なタイプの人にはまったく受け付けない量にしてしまったと思う。
特に最初は状況説明のためのストーリーパートが続いたりするので、ここで脱落する人がいそう。
歴史物にあまり興味がないひと、ストーリーよりゲーム性重視なひとにはちょっとおすすめできない。

その他
個人的にはシナリオが良いので概ね満足。
ただ戦闘システムや各パートの操作性・ボリューム感を考えると「ハマる人にはハマる」に落ち着く感じ。




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