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「ダンガンロンパ1・2 Reload」感想・レビュー

つい最近制作チームが新作を発売して話題のダンガンロンパ1・2、無事クリアしたのでレビューさせていただきます!



レビューするひと

幾村

最近わかめご飯にどハマりした。PS Vitaはいいぞキャンペーン中。

■ゲーム基本情報


  • [タイトル]ダンガンロンパ1・2 Reload

  • [ジャンル]ハイスピード推理アクション

  • [ハード]PlayStation Vita

  • [開発]スパイク

  • [販売]スパイク・チュンソフト

  • [発売日]2013.10.10

  • [CERO]D

  • [公式サイト]https://www.danganronpa.com/reload/index.html


■ストーリー・世界観

本ソフトはシリーズ第1作の「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」および第2作「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」のカップリング移植作。

「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」
あらゆる分野の超一流高校生を集め、未来の”希望”を育て上げるべく設立された「私立 希望ヶ峰学園」。
希望に満ちた学園生活が始まると思われた矢先に、主人公・苗木誠を含めた超高校級の生徒15人は学園に閉じ込められてしまう。

自らを学園長と称する「モノクマ」は、「学園から卒業したければ、仲間を殺さなくてはならない」と彼らに告げる。
「モノクマ」とは?そしてその真の目論見とは?
真実の先にあるのは”希望”か”絶望”か。

今、コロシアイ学園生活の幕が上がる……

公式サイトより

「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」
青い空、白い雲……煌めく海、広がる砂浜。
リゾート地として有名な南の島・ジャバウォック島に修学旅行で訪れた希望ヶ峰学園の生徒達だったが、学園長の悪だくみによって島に閉じ込められてしまう、
島の脱出を条件に、生徒達はコロシアイ、そして犯人を探し出す学級裁判を強いられる。

渦巻く疑心。見えない狂気。
極限状態のなか、ふたたび学級裁判が始まる。

公式サイトより

■さっくりレビュー

5点満点で4項目、20点満点のさっくりレビュー。


レビュー[総合点:16点]

クリアタイム
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生(以下1と表記):16時間
スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園(以下2と表記):22時間

設定・ストーリー[5点]

全体としてグロ・エロ・シュール・ナンセンス・悪ノリ・パロディと要素てんこ盛りで、題材的にも人の生き死にを割と軽々しく扱うので、あえて言葉を選ばず言えば悪趣味な作品ではある。
こういうのを無邪気に楽しめる年頃にやりたかったような、悪影響を受けそうなような。

そして設定、ストーリー、キャラクター設定、テキストなど全ての癖がめちゃくちゃ強いし相当ぶっ飛んでる。
ただでさえ状況が分からないストレスを抱えているところに、何を言ってるのかさっぱり分からん人が出てくる。
実際、キャラによってはセリフが全く頭に入ってこないので読み飛ばした。
そしてそのせいで推理パートで困らされた。クソが!

正直に言えば矛盾点とか、説明不足な点とか、投げっぱなしに感じるところとか、かなりある。
けどそういうこと言うと、多分「あのさぁ、なにゲームごときに整合性なんて求めちゃってるわけ?」って詰められる。
い、要らないよね、所詮ゲームだもん!

ぶっちゃけかなりの力業でまとめあげている感があるので、サスペンス劇場のように犯行の動機が納得のいくものだったり、色々と明瞭な説明が無いとモヤモヤしてしまう人にはおすすめしない。

ただ、そんなマイナス要素を全部銃弾に変えて撃ち込まれるみたいな、どうしようもない面白さがある。

システム・操作感[3点]

ゲームの流れとしては日常パート→捜査パート→裁判パートの繰り返し。
推理系のゲームによくある構成だけど、今作最大の特徴は裁判パートのアクション要素。

裁判の進展に沿っていくつかのミニゲームをこなしていくのだけど、これがそれぞれゲーム性が違ううえに時間制限があるので結構あっぷあっぷする。
チュートリアルがかなり丁寧なのだけど、それだけやることが多いってことの表れかと。

特にやばいのが2のロジカルダイブで、これにかなり泣かされた。
なぜか裁判の途中で主人公の日向くんがスケートボードに乗って障害物を避けたり大ジャンプしたりしながらクイズに答えることで推理を深めるという謎のミニゲームで、クイズ自体が難しいということはないんだけど、何しろ操作が難しい。
推理ゲーなのにスケボーが下手で詰むかと思った。

グラフィック[4点]

1のテーマは「サイコポップ」、2のテーマが「サイコトロピカル」ということで、どちらもデザイン周りはポップな要素を全面に押し出しているのと同時に、それを打ち消すほどにブラックな雰囲気やグロテスクな描写がしっかりあるので、苦手な人にはかなりキツいと思う。

グラフィックに関してかなり良いと思ったのは、マップが切り替わったときに背景が飛び出す絵本のように組み上がる感じのアニメーションで出てくるところ。
これが超オシャレだし、オモチャっぽい雰囲気が登場人物たちの「弄ばれてる感」をうまく演出していると思う。

サウンド・BGM[4点]

1・2ともに場面場面に沿った曲を細かく当てている印象。
特に2の最終盤でのBGMの変化演出がかなりよかった。
無音の使い方も上手。

そして声優陣が超豪華!
声を聞いたらその人だと分かるタイプの実力派・個性派の声優が揃っているので、あまりに癖の強すぎる設定のキャラクターたちでも見事にマッチしている。
特に1・2で別のキャラクターを担当している緒方恵美さんの演じ分けがすごすぎて鳥肌モノ。

良かった点

さすが発売以降、繰り返し各ハードに移植されてきた超人気シリーズだけあって唯一無二の作品だと思う。
ぐいぐい引き込んでいくだけのパワーと魅力が詰まっている。
作風さえ受け入れられれば、ゲームとしてはかなり楽しめるはず。

悪かった点

レビュー点数の高さの通り、ゲーム作品としては高く評価する。
けれど、設定上人の生き死にや露悪的な描写が必須とはいえ、やはりその扱い方があまり趣味が良いとは言えず、個人的には好ましいとは思えなかったしメンタル的に消耗が激しかった。

とにかく今作は「人を選ぶ」の一言に尽きる。

その他

個人的には1の方が綺麗にまとまっていて、クローズド×デスゲームという要素から設定や演出等にも違和感が無く、ボリューム的にも推理難易度的にも好きだった。
ただし、ファン的にはボリューム不足や難易度の低さを指摘する声が多いらしい。

ついでにキャラクターたちも1の方が好きだったのだけど、こちらもどうやら少数派らしいので、シリーズのファンたちとはちょっと好みがズレているのかも。




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