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あなたにとっての「幸せ」とは?

任地205日目。土曜日。

今日は朝から友達と待ち合わせして市営スタジアムへ。こんなのあるんだ~と感心するのですが、今回初めて行ってきた。サッカーグラウンドがあって大会を行ったりする場所。今日はキッズチームが試合をしていた。

そのあとお昼を家で食べ、午後はペルー同期による他己分析。

これは事前に各自が各自に対する分析をワードに書いておいて、実際に話しながら自分の思うその人の印象だったり、聞きたい質問を聞いて他己理解、自己理解を深めるというもの。

ペルーの同期は私入れて4人。遠慮めにいっても結構仲が良い。べたべたする感じではなく、お互い自立はしているのにいざとなったら相談しあったり一緒に旅行したり励ましあったりする。みんな血液型が違うという何とも奇妙なこの組み合わせ、何かとこういう議論や性格診断を誰かが提案するとみんな乗り気になるところも楽しい。笑

訓練所で初めましてで出会って、今日までペルー生活を共有し、もうじき1年になる。訓練所では見えてこなかった一面や、思い出に残る事件、その人ならではの「あるある」はやはり聞いていて面白いし、そんな風に見られているんだなと参考になる。

質問コーナーでは、今までに一番影響受けた人、普段意識していること、好きな本や音楽、子供のころの夢など、パーソナルな質問も目立つ。その人の人となりが見えて、私はとてもたのしい時間だった。

そのあとは友人宅にお招きされていたので浴衣を着て登場。ご飯を食べて日本とペルーの違いを話したりして彼女たちに浴衣も着付けて、今日は終了。楽しい一日だった。

ペルーと日本の違い、いろいろあって面白かったのだけれど、

家族と離れて暮らす息子や娘は1年に1度や2度しか実家に帰らないことも珍しくない、みたいな話になったときの彼らの驚きは半端ではなかった。

こちらでは2日会ってないと「なんで来ないの!?」「なんで電話しないの?!」になる。そしてその次の日には会いに行くらしい。

クリスマスは家族と過ごすこの町は、「クリスマス問題」が生じる。(らしい)

夫は自分の家族と、自分のパパ、ママ、甥、姪、伯父、伯母、いとこと過ごしたいし、

妻は自分の家族と、自分のパパ、ママ、甥、姪、伯父、伯母、いとこと過ごしたい。

だから毎年、どっちの実家に帰るか問題になるらしい!なんともかわいい。

今年は父方、来年は母方…としてやっているらしいけれどかわいいなあ。

日本も里帰りはあるにしても、孫や自分の顔を見せに行くみたいな要素が強くて家族が大好きだからというよりも休みだしいい機会だし、今のうちに帰っておこうみたいな感じが強い気がする。

でも今日の話は、もう会いたくて会いたくて、孫の顔を見せたいとかではなく、年に数回は会っておこうでもなく、もう自分がただママとパパに会いたいから帰りたい!みたいな感じだった。

本当に家族第一のこの国。大変興味深い。

私に対しても、最初の方は毎日聞かれた。家族と連絡とってる?電話してる?今日は電話した?最近いつ電話した?どうやって連絡とっているの?って。

私は家族のこと好きだし大切だけれど、結構ドライな家族なのでそんな毎日連絡なんて取らない。業務連絡くらい。ましてや電話なんて半年に一回とか。私が連絡してもみんな既読スルーも全然あるある。

びっくりしちゃうから最初の方は、WhatsAppで連絡とってるよ~って答えていたけれど仲良くなってきた今は

連絡してもドライだからそんな頻繁に連絡返ってこないんだよね。と一歩踏み入った事実を伝えている。笑 やはりびっくりされるのだけれど。

「家族、いつも一緒♡」

みたいな文化は私のところにはなくて、テレビ見たい人は見る、お出かけしたい人はする、寝たい人は寝る、友達と遊びたい人は遊ぶ。そうやって過ごしてきた。それが普通の家族の形と思っていたけれど、ここに来て彼らと私の家族の違いはなんだ?と思ってみたり。私は私で家族を愛しているし、それぞれなんだけどね。


他己分析をペルーの同期でやっていた時、「幸せ」とは?という質問に答えた。

ぱっと浮かばなかったけれど今の私にとっての幸せは「自分が主体的に人生を選択して思うように行きたいように過ごせること」と答えた。

でもこの幸せは人によってもちろん違う。

きっとペルー人家族にとっての幸せは、話を聞く限り「家族と一緒に過ごすこと」なのだろう。

私も家族と一緒に過ごすのはめちゃ大事だと思うし、そういう時間は意識しても取りたいと思うけれど、たぶん家族と一緒にいても自分が何かを我慢する環境下だったら幸せに感じないと思う。

でも彼らは家族と一緒にいることで何かをがまんしたりするのだろうか、そしてそのうえでも家族といることが幸せなのだろうか。


自分が持っている価値観を問うタイミング。

あなたにとっての幸せとは何ですか?

人の幸せの基準は違って当たり前だから何が正解かなんてもちろんない。

でもたとえば誰かにとっての「幸せ」も参考程度に聞いてみて、どうして自分は自分のそれを自分が幸せだと思うのか、それを考えてみるのはきっと自分を知るいいきっかけになると思う。


今日はそんな話を聞いたり他己分析をしたのでそういう風に頭の中で2つの事案がつながった日でした。

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