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「ペルー人」の性格

って検索すると、いろんな感想がでてくる。笑

県民性とかよくいうけど、私はあんまりひとくくりにするのは好きじゃない。
ただこうやってとある国にきてぽつりと住んでいると、どうしても日本との比較になるし、国ごとである一定の共通性はやはりあるのだと思う。

北部と南部、首都と地方、先住民文化が色濃く残る土地、アマゾン、海側、山側でもちろん性格は異なるし、同じ地域とて一括りには語れない。それを前提としてちょっとくすりとした話をしよう。

こちらにいる人の適当加減とか、おおらかさとか、細かいこと気にしないところとか、気分屋加減とか、約束が約束でないところととか、日本と大きく違うなと思ってた。

それがどこからくるのかは考えてこなかったけど、今ならなんとなくわかる。

インフラが整っていないところ、政府の汚職が多いところ、デモが多かったり、人々の時間が正確でないところ。

それはペルー全土として共通であって、いわば上で述べた彼らの印象は、こういうペルーの現実に馴染んだものなんだろうなと。

来るはずの車が来ない
デモで食料がはいってこない
人が時間に来ない
治安が悪い

そういう状況になったとき、きっと日本人の多くの人はいらいらするだろう。しかし、彼らにとってはそれは日常であって、何かに期待したり何かに依存したり、もちろんするけど、そこまであてにもしていない。

私からしたらある意味それは頼もしくて、整いすぎた日本では備わりにくい国民性なのかもしれない。

小さいことを気にしない心の広さは見習いたいし、私もここにきて幾分かは物事の不正確さに慣れた。

3分に一本くる山手線や、少しでも遅延したら謝る車掌さん、始業時間ぴったりに始まる会社の朝礼やストライキやデモの少ない社会。
日本はそれが、当たり前になってるんだけどね。

そういうのはちっとも恋しくないやあ。笑

十数ヶ月後、日本に帰って3分に一本くる山手線に乗りながら、遠いペルーの国のみんなを思い出し、私は何を思うのだろうか。

2019年12月21日の土曜日。
州都行きのコレクティーボが来なくてできる、長蛇の列に並びながら。

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