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ツール・ド・おきなわオープン140km 57位

ツール・ド・おきなわ2023 オープン140kmに参加し57位でした。レースの出来事(長いわ)

目標50位以内シード権獲得
ホイール:bontrager rsl37
タイヤ:ミシュランパワーカップ TLR28c
空気圧:F3.4bar.R3.5bar

ウェア:グラフェンワンピ+ジレ+アームカバー
反省点:シューズカバー忘れ。レインジェル忘れ。キャップかぶってた方がよかった。など雨対策が壊滅的。大反省。

整列ミスって最後尾。
200km通過後暫くして急に号砲。
リアルスタート開始5分、なんてことのないストレートで早速10m前方くらいで落車発生。怖っ。上手いこと回避。

その後スルスルーっと先頭が見える位置までポジションを上げる。フンガワ一発目。

フンガワ1本目は分不相応な前方が見える位置をキープして登る。心拍はいきなり170へ突入。その後最高心拍を叩き出す。ペースは想定よりだいぶ早い。距離もあるし雨も降って寒いのでアップしていないツケが直撃する。

これではオールアウトしてしまう(実際データ的には既にしてた)と感じ、番手を下げてKOMを通過。この最初のフンガワでwbalは枯渇し心拍更新しeftp更新する始末。おい終わっとるやないか。

弱すぎた

下りでは試走の嫌なイメージが拭えず速度を出せないまま自然とちぎれてしまう。集団に1人で追いつくのには無理があった。

下ると後ろから数名きて6名ほどに。それぞれが同じくらいの脚っぽいのでローテーションして奥の登り方面をクリア。

アップダウンを繰り返しているとさらに追走集団が合流し10名ほどに。ここで先頭から赤エスワの方が合流し2分差と伝えられる。内心もっと離れていると思っていたので朗報だった。まぁ2分も大概。

この赤エスワの人が元先頭集団メンバーということもあり脚がある。色々取りまとめてくれて集団は20名ほどに膨れ上がる。ファッキンスラムでドロップした海外の方も合流。この人が強い。集団は海岸線をかなりハイペースでローテ回す。気づいたらうしろは大名行列。海岸線も暴風雨だったが追い風だったのでかなり良い速度感。

2回目フンガワ。
21:23 263w
赤エスワの方の声かけで意識的にペースを落として集団が登れるギリギリで走る。この先少しでも前方を早く捉えるのなら集団効果は必要不可欠。

KOMを無事にクリアしてペーシングも完璧。この時、奥の登りの方で自分の下りの感触がかなり戻っていた。さっきこの感覚戻せたら千切れなかったのになーと思いつつ快調にダウンヒル。

前に200kmの千切れ組2名が左車線にいる。速度が遅い。右から行くよーと声をかけるが1名がもう1名を追い抜かそうとするのか並走になる下がるを繰り返している。声をかけているが反応なし。私は左車線で赤路面走行。カーブ差し掛かる前に2名をパス。赤路面に入りグリップ効かせて右カーブ。

と思った次の瞬間私の右斜め後ろにいた赤エスワの方が右斜線の通常路面からカットインする。そこは焦るところじゃないのに。「それは」と思った瞬間右前方でスリップ落車。左側に車体が流れてくる。走行ラインが塞がれる。急ブレーキをかけようにも後続10名以上いる複合カーブの下り真っ只中。急ブレーキかけたところでこちらのタイヤがロックしてスリップ確定→道路封鎖して全員落車コース。どうするかを考えた。

止まりたい気持ちとは裏腹に軽めにブレーキを当てて左ガードレール付近の少しの隙間をめがけて遠回りして避ける算段。うまく行きそうだと思ったが下りの速度が速くて距離が足りなかった。目の前にガードレールが迫りこれ以上のブレーキはロックする。終わった。

ガードレールに左腕から突っ込んでハンドルが引っかかりそこを支点に空中一回転。

綺麗に地面に打ち付けられて顔を上げると後続は赤エスワの人を上手く回避している。幸い同カテで転けたのは赤エスワの方と俺だけで皆んな上手く避けて行った。

とりあえず身体は痛いけど鎖骨は折れてない。指も動く。脚も動く。血は流れているが見た目は軽症。バイクはどこも折れてない。多分大丈夫。気力はまだある。(実際の怪我は左腕打撲と腫れ。左足擦過傷と打撲。右腕擦過傷。バイクは恐らく無傷?ヘルメットも外傷はなし。)

どちらかと言えば集団が行ってしまうことへの焦りが強かった。早く戻らねばと。すぐに走り出そうにもFディレイラー外にチェーンが落ちてうまくハマらない。赤エスワの方が謝罪しつつ手伝ってくれた。無理やりハマった。落ちたボトルを持ってきてもらいサングラスと補給を回収。

乗ろうと思い後ろを確認すると続々と選手が下りてくる。ブラインド明けに私ともう1人がいるので落車を誘発しかねないし、速度もあるし危ないので不用意に乗り出せない。ソワソワしながら乗るタイミングを測っていた次の瞬間、同じ場所で後続の別の人がスリップ落車。そして後続が次々に突っ込む大惨事。これが140マスターズの先頭だったようで被害が大きい。嫌な音が鳴り響く。

勾配のきつい区間ということもあり、落車した方が吹っ飛んだりしてこちらに雪崩のように車体ごと降ってくる。これはマジでやばいことになった。巻き込まれそうなのでバイクを持ってすぐに走って逃げる。

後からTwitterをみたらどうやら優勝候補の方がこの落車でドクターヘリで搬送されたようだった。命に別状がないようで安心しました。

すり抜けてきたマスターズの方々を見送り、落ち着いてからようやく乗車。前を追うことを決めていたが落車ストップで10分くらい止まっていた。単独で追いつくのは絶望的か。それでも諦めきれない。

差はかなりあるだろうけど、目標は50位以内。赤エスワの方は早々に自分はリタイアしますと告げられていたので、もう行くしかない。本当は脚力的に一緒に来て欲しかったが一度スリップしたらまともには下れないだろう。

フンガワ補給地点でボトルを1本補給してスポドリを貰う。前から追いつくのは当然脚力が合わないからこそ追いついてしまう人たちばかり。まだ踏めてそうな方に声をかけてグループを作りたいが上手くはいかない。そんなことを繰り返して単独で学校坂へ。

学校坂


学校坂に入り何人抜いたが覚えてない。しかし一向に同カテゴリーの黄色ゼッケンが見えない。焦ってペースを上げても持たないのでペーシングでパワーを維持して登る。途中千切れた黄色ゼッケンを発見。さっきまで一緒に集団にいた人たちだ。苦しそうだ。声をかけて先頭がだいぶ先であることを認識する。多分ペース的には一緒に行けなさそうなのでそのまま進む。

学校坂後のアップダウンをこなして海外の方?に声をかけてみたらついてきてくれる。しばらく一緒に走ることが出来て二人でローテ。あの集団に追いつきたい!と一瞬見える背中を指差す(結果的に違った)

二人の意思疎通が出来て登り返しが終わるとローテを交代して〜と慣れてる様子。暫く2人で耐えるがダウンヒルの区間で先行してしまう。追いつく様子がないのでそのままの勢いで登ると前方に狙っていた集団を発見。ようやく捉えた。

ダンシングを混ぜながら合流して声をかけてローテに入る。しかし人数が半分くらいに減っている。どうやら例の落車でマスターズ140kmが追い越してきた際にそれにジョイントした半数が先行して集団が崩壊したと。

とりあえず目標はその先行した集団なので声をかけて皆んなでローテを回す。まいぺーすhoriさんが集団にいたので登りのペースメイクをしていただき全員でローテを回す。この集団が中々良くて全員が役割をサボらずにしっかりとローテするので即席なのにかなり速い。

慶佐次

登りはave.270w


集団はほぼ全員脚力が同じ。この辺りでドロップしてきた黄色ゼッケンの人を2名捕まえ合流。落車前に見た人だと思った。なるほど落ちてきたか。聞いてみるともう10分くらいは1人で走ってたという。ということは集団かなり前。ここでマランゴーニもパスする。

慶佐次はペーシングして全員でローテ。素晴らしい。登りはストーンズさん、HORIさん、私がメインで下りや平坦は他の方に任せる割合。ただところどころちょっと強度を高くして選別に入る。登りでペースメイクの主導権が握れていることが分かっていたのできつそうなところでシレッと上げていく。

有銘の登り


慶佐次の次は有銘。この坂この終盤でパンチありすぎて笑うしかない。この時かなり疲弊してきて腰が爆発しそうになっていた。いつ動けなくなってもおかしくない腰の痛みで姿勢を変えながら誤魔化していく。

あとは周囲に声をかけてペーシングをなるべく自分の好きなように持っていく。「今のペースいいですね」や、「沢山先頭引いてもらってるから無理しないでくださいね」だったり。一緒に協力してここまできたので半分本音で半分生き残るため。ここでストーンズさんが自らペーシングで前に出てくれる。ちょい強度強めだから、恐らくジワリとプレッシャーをかけたかったのだろう。ドラフティングはなくても後ろにいるだけでだいぶ違うのでお任せする。有銘は結局ほぼ全てをペーシングしてもらう。

後ろを振り返るとさっきまで集団になっていたが後ろが千切れているのがわかる。合流した人は一度千切れているわけで、このジワリがかなりキツかったはず。

安部の登り

有銘から勢いよく下ってカヌチャ。ここは特に問題なく、全員一つになってクリア。ただみんな余裕はなさそう。この辺りまで来ると少し気を抜いた別カテ千切れ組がいるので集中して声掛けして右から通過する。

カヌチャリゾートから下り海岸線を良いペースのローテーションで回す。ここで残っているのは4名。そしてまじで腰がキツい。踏んでパワーを出すことはいいのだけど、腰がキツくて上手く力が出ない。黄色ゼッケンは見当たらず。そしてついに羽地へ。

最後の最後であの直登を見ると心が死んでしまうのでずっとgarminのクライムプロとパワーだけ見ていた。

登りは290w前後で淡々と踏んでいく。スタミナ切れは感じない。ジェルも補給しているので力も出る。ただ腰がヤバい。登りに入り早々にストーンズさんと2人だけになる。後は全員ついて来れない。羽地で先頭からドロップした黄色ゼッケンを2名抜き去る。ついて来られると厄介なので距離を取って抜き去る。

抜かしたのは落車前にも見かけていない人だからフンガワで先行されたグループにいた人たちだ。ただ元々いたグループの先行組は1人も落ちてきていない。まだ追いつけないか。シード権は難しいか、、、と思いながらトンネルを通過。

羽地では応援が熱い。回せてる!軽いよ!頑張れ!と。ありがたい。とにかく回すしかないが本当に斜度がキツい。何で最後にこれなのかと思いながらあと少し頑張ろうと声を掛け合って頂上まで2人で通過。羽地は頂上までくるとすぐに下らずにアップダウンが入る。ストーンズさんは勾配変化が苦手なようで遅れるがしっかりついてくる。最後の下りはかなり危険だし、ここで落車したら危ないので安全に行こうと声をかける。もはやここまで来て攻める必要もない。

小さくなっている眼下の街並みに向けて一気に急降下する。少しだけ後ろが離れている気もして下り切ってから少し踏む。市街地を一瞬走り直角の右カーブ。ここもかなり危険なゾーンなのでしっかり減速して立ち上がりで踏む。やはりストーンズさんはついている。スプリントなんてそんな余力ないのでここまで来たしまぁもうスプリントはいいかという気持ちになる。帰って来れただけでもかなり安心した。

ストーンズさんと健闘を讃えあう。すると彼が先にゴールしてくださいと申し出てくれる。紳士すぎる。後に高校生とわかるのだけど、こんな素晴らしい子おるんかと今になって思う。ありがたくバキバキでピクピク筋肉が痙攣する脚を使ってなんちゃってスプリント。。。も、やってみるが限界なので普通にゴールする。

健闘を讃えあう2人

結果

目標は50位以内。結果は57位。
個人的にはダメだった。。。
頑張ったがそれだけでは足りなかった。

結果として7番分足りなかった。この7はエンデューロとは比べ物にならないほど大きい。リザルト後付けのたらればだけど、7上げるためには最初のフンガワ下りで千切れた時点でOUTだった。雨天でも周りはちゃんとそれで降ってたわけだし、同じタイヤで高速で降ってる人は沢山いた。後半はかなり良くなかったけど、準備不足と初の沖縄路面に面食らってしまった。それに余裕を持って前でKOM通過できない自分が弱かっただけ。本当に悔しい。

リザルトを見ると例の落車分断によって先行された人たちは1分前にゴール。そして先頭集団で通過したshimoさんは5分前でゴール。まさか分断後の先行組に1分まで詰めていたとは。こちらもかなりまとまって走れたので随分差を詰めていたようだけど、フンガワ2回目の落車で残念な結果になってしまった。

ただここから単独追走で集団復帰して、そこから前を追うように皆んなで再度協力できたのは非常に良かった。一緒に走ってくれた皆様本当にありがとうございました。

自分の実力不足をまざまざと見せつけられ、残念な気持ちと、もう一回やる気も出てきた。シングルリザルトが目指せるくらいもっと強くなって楽しみたい。今の実力はしっかり受け止めて練習して来年いい結果を得られるようにリベンジしたい。


メモ
最初のフンガワで良いペースで登れたこと、下りは後半かなり良くなってきたこと。雨の沖縄の走り方を学べたこと。落車からほぼ単独追走で集団復帰出来たこと。登りのペースが最後まで変わらずに行けたこと。スタミナ切れはなかった。ジェル250×1 250×半分 ジェル50×1 固形物なし。ドリンクスポドリ2本、750×1。750×1は丸々ほぼ手付かず。

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