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都知事選挙を終えて(雑感)

ある程度の予想を持ちつつ、その結果に残念な思いと同時に期待感を持って書きます。

これまで、あらゆる場面で東京都や都議会が民主主義として、二元代表制として、機能していないことを主張してきたつもりですが、多くの方に伝えることは非常に難しかったと考えています。
簡単に伝える方法を模索していかなくてはなりませんし、これからも発信をしていかなくてはなりません。

たとえば、35年のローンを組んでやっと購入したマイホーム。
子どもも生まれて、庭でプール遊びをしたい、ちょっとしたボール遊びはできるかも。
そんなとき、隣地にマンションの計画が上がり、まったく日が当たらなくなりそう。それどころか電波障害も心配。
ところが、住民説明会は行われず、工事のお知らせの紙が一枚入っているだけ。もしくは、住民説明会があっても、1度だけしかなくて、都合が合わない。説明会で、「日当たりが悪くなるので、もう少しセットバックしてもらえないか」と聞いてみたが、「ご意見伺いました」しか返答無し。もちろん、改善も無し。

たとえば、会社で自分が進めてきたプロジェクト。突然中止を宣告される。上司に理由を聞いても答えない。さらに部長に掛け合ったが、「決まったことだ」と言われ、何の答えもない。

たとえば、教科書を忘れて隣の席の〇〇ちゃんに見せてもらったが、教科書が敗れたと言われた。何もした覚えがないが、先生にも注意され、帰宅するとお母さんにも怒られた。「違う」と言っても、「そんな言い訳は聞きません」と話を聞いてもらえなかった。

世の中の理不尽はたくさんあり、その意見は、口に出して言わなくては表に出ません。
でも、表に出しても、相手から何の説明もなかったら?はぐらかされたら?無視されたら?
物事は一方的にしか進みません。

これが、議会での答弁拒否です。
議員は選挙で選ばれており、さまざまな声を聞きながら、同じく選挙で選ばれた首長に課題や疑問について質問します。ところが、まったく答えない。
「以前よりさまざまな場面でお伝えしております。」
さまざまな場面は、いったいどこで?何を伝えているの?
これが、小池知事がこの数年間繰り返してきた答弁拒否です。

しかも、批判的な質問に対し、議事録を削除するよう動議を決議した知事与党会派。もう議会のあり方そのものがめちゃくちゃであったのに、残念ながら、その状況を都民に伝えることは大変難しかったと実感しています。

戦後、民主主義を確立し、さまざまな課題を克服して積み重ねてきた二元代表制の地方政治。活かしていかなくては、ただの独裁に通じていくだけです。

ひとつ「もしかしたら、まんざら捨てたものではない」と思ったこともあります。
都知事選挙で2位になった石丸候補が安芸高田市長時代に市議会に対し、「居眠りする、一般質問しないことが議会軽視の最たるものだ」と議会を批判。これは、知事が答弁をしないことと同じように議会が機能していないことを示唆。
そして、新しい政治への期待感が現れた投票結果でありました。

あきらめず、次世代への期待を持って、これからの政治の在り方を皆で考えていけたら・・・と思います。

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