甘くて美しい、しかし残酷な英語マスターへの道(1)

こんにちは!!

タツタジャムの水曜日のアメブロにて、絶賛連載中の人気シリーズ「甘くて美しい、しかし残酷な英語マスターへの道」。

私がガチで体験したハチャメチャな自伝的ストーリーなんですが、ブログからそのコアな部分だけを切り取ってこちらにまとめてみましたー。

では、ENJOY!!



まあ延べ約10年近く
イギリスで生活していた私が

ガチで

30歳で

金なし
コネなし
英語力なし

の状態で

単身ポーンと渡英して


右も左もマジわからんのに


イギリス資本の
テレビ番組の製作会社の
ジャーナリストになり

その後
トンガリ系カルチャー雑誌の
編集長とかになり


しまいには
大学院に入り
国際ジャーナリズムで
修士号をいただいた(鼻息)。


という


え、

なんで?


なんで?


どないして??


というところを

おハナシしていこうと思います!!!

(はい、ジャムとは1ミリも関係なさそうな予感)


まず
私のことを多少なりとも
知ってくださっている方には

なんとなくバレている
かも知れませんが

わたし、タツタイクコは

かなり
自分の都合よく
モノゴトを考えるニンゲンである。

という大前提があります(笑)。


そう

現実を
自分の都合によって
自由自在に認識できる

という

人生では結構役に立つ能力を
そもそも持っている

ということですね。

(日本の実生活において
あまり尊敬される資質ではなさそうであるが)


なので

30歳
金なし
コネなし
英語力なし


という現実は


よーし!
大好きなイギリスで
大好きなBBCで
もしくは
ナショナルジオグラフィックで

地球のありとあらゆることについて
記事書く人になるぞ~~!!!


あ、

ちょっと英語が無理っぽいので

そんなら映像の方が英語力なくても
いけそうな気がするから

映像でもいいやー!!


あぎゃー
考えただけでも
ワクワクワクワクワクワクするぜ!!!!


...

...

はい。

ちょっとオカシイですね(笑)。

フツーなら

30歳
金なし
コネなし
英語力なし


まあ
一歩踏みとどまる要素満点なわけですから。


でもまあ
そんな現実は、

水泳やってたから
体力には自信あるし

お金はあっちで働いて
稼げはいいし

コネなくても
向こうで作っていけばいいし

英語力がないのも
まあ向こうに行けば
なんとかなるし


という

ものすごい不確定きわまりない
しかし
カッコとした
根拠なき自信により

都合よく解釈され

どーしてもやりたいんじゃー!!!
ワクワクするんじゃー!!!

という

ものごっつい軽いノリで

とびだしていったわけです。


親とか
反対したのかな。

フツーしそうだけど
なんか記憶に一切ない。

しかし。


現実は現実なのである。


だが

やっぱり

英語ができない

という現実は

なによりも重かった。

なので
そんな私が英語をマスターするまでの

甘美で
残酷なモノガタリ。


聴きたい??



思い起こせば

実は
会社をやめて

26歳くらいの時
半年間だけ
一度ロンドンに
語学留学をしております。
(本格的に仕事で渡英する前。
だから、英語力は0ではなかったのよ)

この時
まあ普通に日本の大学とかでてるし

なんなら
高校は結構英語が定評のある
進学校だったんだし
(その時の英語の成績のことは忘却の彼方)


なんで
まあそこそこできるんじゃないの、ワタシ?

などと
思っていたわけですよ。
(ね、現実把握力の欠落さハンパない)


で、
最初に語学学校では「プレースメントテスト」なる
テストを受けさせられるわけです。

まあ簡単にいえば
クラス分けテスト、というか
能力判断テスト、というか。


判定
Lower Intermediate (中級の下)

はああああああああ??


え、なんでそんなに低いの????

一応中学1年から大学4年まで
10年間も「英語」の授業をうけてきて

なんで初心者にケがはえたような
結果なんじゃい!??

自分の実力を棚にあげて
憤慨するワタクシ。


しかし
結果は多分正しかったわけで。


なにせ
ギリギリ
読んだり書いたり
あとちょっとくらいは話すことはできるけど

聴くことがまったくわからん!


ということは

ほぼほぼ
日常のコミュニケーション無理

なわけで。


典型的な日本人の結果ですな。


ということで、
なぜか文法は
ほぼ中学1年の秋くらいからやる内容から
お勉強し直し。
(めっちゃ簡単。宿題などはヨユーですよ)

でも
とにかく
聴き取れないわけ。


特にイギリスの発音は
アメリカとはかなり違うので
その辺も混乱する原因でもある。


それでも
超絶のパンクの
みんなから超毛嫌いされている
すんごい変なユダヤ系の男のセンセイがいて
(Danielという。またどこかで詳しく書くわ)


↑ 同じクラスの日本人女子と。このころはまだパンク色が強くない。


その人にめっちゃ惚れてしまい(!?)

その人に認められようと

めちゃくちゃガンバっていく
タツタイクコ。


↑学校主催のパーティで踊るDaniel。周りが多少モーゼ状態になってる(笑)


...

動機はあくまで、不純。

しかし

これは効果絶大。
伸びる。


毎日朝から夕方までの授業を
1か月もやっていくうちに

ある日突然

聴こえた!


わかった!!!


わたし、英語、わかる!!!!


という瞬間がやってくるのです。


いえ、これ本当に。
突然
わかる。


昨日までの自分が

がったんと
音をたてて
変化する瞬間。

そしたら
めっちゃ流暢(っぽく)話せるようにもなる!

で、そこからまた都合のよさを全開させ

余裕をぶっこきだすタツタイクコ。

すると
年末近くになってきた語学学校は
生徒数がどんと増えてきて

いきなり校長先生が

「君はもうだいぶ上達したので
クラスをあげてあげよう!」

と言ってきた。


↑ かなり若い校長先生。ゲイだと言ってた。カミングアウト済み。

 

「おほほほ、よくてよ」

と快諾する私。
(内心「やった~!!!」)


そして
放り込まれたのが

なぜか

Advanced(上級)

...

おい、ちょっと待て!
(千鳥のノブ風)

こないだまで

中級の下におったものを

いきなり
上級コースはなかろうよ。


↑ 上級クラスで使っていた教科書 ご存じHEADWAY


ていうか
昨日まで中1か中2くらいの内容やっていたのが

突然高校2年後半くらいの内容になっとる!!


いや、
フツー
Lower intermediate (中級の下)

Intermediate (中級)

Higher intermediate (中級の上)

Advanced (上級)

という順序ちがうんかい!?

と聞いたら

そこまでの生徒の人数もいないので
「中級」と「中級の上」と「上級」が
いっしょのクラスなのよ、

とのお答え。

そして
その第1日目。

クラスの雰囲気が全然違う。

今までは
結構日本人もいて
他には
スペイン人とかイタリア人とかフランス人とか
韓国人とか
(当時中国人はまだほとんどいなかった)

ほんとにほんわかとした空気だった。

ワタシはクラスの中では
「できるヒト」だった。


でも上級コースは
ドイツ人とスイス人とスエーデン人がほぼほぼ。

日本人は
私と、
長くこのクラスにいるずっと年上の方のみ。

この違いはすごい。


ドイツとかスイス(ドイツ語圏)とかスエーデンの人って
多分、英語ほとんどできる人たち。

ラテン語圏よりも
よっぽど英語できまくる。

そんで

しゃべり方超速い
議論好き
マウント取りがち(個人的感想)


ワタシは第一日目の最初に授業で

完全に取り残された。

まったくわからない...


文法も
こないだまで

「is going to ~」

とニコニコやってたのが

一気に
「仮定法過去完了」とか。

単語も知らないものばかり。


↑ 一見そんなに難しそうにも見えないか… あれ?


そして授業も
グループディスカッションだの
ディベートだの

もう問題の意味すらわかんねー!

という重度のパニック。


ワタシは
物心ついたときから

父親から
「どんな時も、絶対泣くな!」

と言って育てられたので

両親の前でも
人前でも

「泣く」

という行為は
したことはなかった。
(いまは新聞の投稿欄ひとつで泣けるけどね…)

だけど、
この上級クラス初日が終わった時

ワタシは
職員室に駆け込み

「もうゼッタイ無理だ~~~!!!!!」
と大号泣した。

ほんとうに
文字通りの大号泣。

職員室の先生方は
めっちゃオロオロしていた。

そこにDanielがいたかどうか
それすらも記憶にない。

とにかく
先生方がよってたかって

「大丈夫よ、大丈夫。」

といってくれたけど

「前のクラスに戻してあげよう」
とは
言わなかったなあ。


きっと、もう
新しく入ってきた
そのあたりのレベルの生徒で
クラスがいっぱいだったんだろうね…
(これぞ現実)


だけど
この新しいクラスの女のセンセイ(Cath)が
めっちゃ美人でクールでかっこよくて
やっぱりちょっとパンクの匂いのする
超絶いいオンナで
(残念ながら写真なし)


もう一人のセンセイ(Juia)も
スコットランド人なので
少々訛りがあったけど
こちらもアート系の
めっちゃカッコいい女性で
(後に、スコットランドのおうちに泊めてもらうことになる)


↑ 紺色のジャケットの人。クールなのにシャイで優しい。そして美人だ。


この二人に本気で惚れたため
(マジ性別は軽々こえる)


このクラスでがんばろうと
思って
とにかくヤケクソになりながら
やった。


Cathは
もしクラスについていくのがしんどいなら
個人レッスンする?!
とまで言ってくれて

学校終わったあと
ハムステッドヒースという
めちゃステキな高級住宅街にある

でっかい自然たっぷりの場所の

めっちゃステキなパブで

二人で

とにかく
(「悪い言葉(スラング)」などを中心に(!?))

ゲラゲラ笑いながら
教えてもらった。


↑ ハムステッドの人気のガーデンパブ。大体こんなイメージ


彼氏まで紹介してもらったりして
日本に帰ってきてからも
しばらく連絡とったりして

やはりエネルギーが共鳴しあう相手って
言葉や国境も軽々超えるなあ

と思った。


世界中からくる
たくさんの人と出会えるチャンスがあって

でも
やっぱり
合う人
合わない人

合う空気
合わない空気

ありますよね。


なんだかんだ言って
結局
その上級クラスにも
いつのまにか
しっくり収まっていくワタクシ。


↑ 最初は近づくこともできないとすら思っていた超デキルドイツ人男子2名。
後で遊びにもいったりした。 にしても、ワタシの髪型...


英語以外に学んだことは
数知れず。

大いに凹み
大いに笑える

そんな体験

それこそが宝物だなあと思うわけです。


英語マスターへの道は
まだまだつづくのですが

また思いっきり長くなってきたので
(また怒られる!!)

今回はこの辺でー。



↑ 結構無茶ブリされるけど(!?)本当にダイスキだった語学学校。


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