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【資格の小論文】小学校教員採用試験の流れ

今回は小学校教員採用試験と小論文の関係について見ていきます。

公立小学校の教員採用試験は、例年4月頃からエントリーが始まり、長い準備期間を経て採用が決まります。以下では、具体的なスケジュールと試験の内容について解説します。

【「小論文と○○」について】
小論文…それは、英語や数学と比べて勉強の方法も分かりづらく、勉強の成果が見えづらく、そして「日本語の作文だから何とかなる!」と思い込み、後回しになりがちな科目です。
しかし、今や進学、資格取得、就職など、様々な場面で小論文が課せられるようになってきています。それぞれ、その試験の中での小論文の位置づけや難度、重要度がどうなのかを知り、必要に応じて早めに小論文の勉強を始めていただけるよう、毎回「小論文と○○」というタイトルで記事を書いて行きます。


4月~5月:エントリー期間

教員採用試験のエントリーは、年度の初め、4月から5月にかけて行われます。自治体ごとに詳細は異なりますが、この時期までに志望する地域のエントリー手続きを済ませましょう。

5月~6月:教育実習

通常、5月から6月にかけて教育実習が行われますが、まれに9月から11月に実施されるケースもあります。教育実習前には各種手続きが必要ですので、早めに準備しておくとスムーズです。

6月中旬:受験票到着

試験の受験票が自宅に届くのは6月中旬です。この時期には試験内容や試験会場の確認が重要です。

7月上旬:一次試験

一次試験は大きく3つの試験で構成されます。

  1. 教職教養

    • 教育史や教育学、心理学、社会学、教員の倫理観など幅広い知識が問われます。問題は一つ一つが深堀りされることは少ないですが、試験範囲は非常に広いため、大学で学んだことをざっと復習するのが効果的です。

  2. 専門教養

    • 小学校教諭の場合、中堅校の中学入試レベルの問題が出題されます(偏差値55~50程度)。科目は国語、算数、理科、社会で、英語は英検3級レベルです。問題の難易度はそれほど高くありませんが、忙しいカリキュラムの中で学習時間を確保するのが課題です。

  3. 小論文

    • 小論文は約1000字の記述で、内容は比較的平易です。教職に必要な教養や倫理観に基づいた内容を書く必要があり、制約が多い分、特別な独創性は求められません。

7月中旬:キャリア論文(中途採用)

中途採用者には、キャリア論文が課される場合があります。内容は新卒とほぼ同じですが、教育現場以外の視点を交えた論述が求められることが多いです。そのため、新卒者に比べて、個人の持論を展開する余地は少ないかもしれません。

8月上旬:一次試験合格発表

一次試験の合否は8月上旬に発表されます。

お盆明け:二次試験

二次試験では、主に以下の内容が求められます。

  • 面接
    大学で学んだことや、現場で直面する問題に対する対応(ICT、いじめ、保護者対応、インクルーシブ教育など)についての質問がなされます。また、民間企業の専門職の面接と似た形式で、志望理由や自己紹介、勤務希望地域に対する意識も問われます。

  • 実技試験(全員ではない)
    体育や音楽などの専門分野における実技試験が課される場合もあります。

9月末:合格発表

9月末に最終的な合格発表があり、正規採用と期限付きの二種があります。

2月~3月:各学校への紹介・面談

2月には正規採用、3月には期限付き採用者がそれぞれ学校へ紹介され、面談が行われます。

4月:業務開始

4月から教員としての業務がスタートします。採用後には、同期との懇親会や保護者対応の研修なども予定されています。

教員採用試験は長期にわたる準備と試験の過程を経て行われますが、それぞれの試験で求められる能力や知識をしっかりと把握し、計画的に準備することが合格の鍵となります。

5、教員採用試験における小論文

①必ず小論文は出題されますか?

教員採用試験では、ほとんどの自治体で小論文が課されます。小論文は受験者の教育に対する考え方や、表現力、論理的思考力を評価するための重要な試験項目です。ただし、自治体や年度によって試験形式は異なるため、必ず小論文が出題されるわけではありませんが、出題されることが多いです。出題有無については各自治体の試験要項を確認する必要があります。

②小論文の配点は高いですか?

小論文の配点は自治体によって異なりますが、一般的に高めの配点が設定されることが多いです。教員としての資質や、教育に対する考え方をしっかり評価するため、小論文は重要な位置づけになっています。教員採用試験では、筆記試験(一般教養・専門教養)の点数と合わせて評価されることが多く、合否に大きな影響を与えることがあります。

3. 小論文の難度はどれくらいですか?

小論文の難易度は、テーマによって異なりますが、教員としての基礎的な知識や教育に対する理解、そしてそれらを論理的に表現できるかが重視されます。特別な専門知識よりも、教育に関する一般的な知識や現代の教育課題に対する理解が問われます。そのため、日頃から教育に関するニュースや教育改革の動向などを把握しておくことが必要です。

4. どんな小論文が課されますか?

教員採用試験で課される小論文のテーマは、主に教育に関連した内容です。具体的には以下のようなテーマがよく出題されます:

  • 現代の教育課題:いじめ、学力格差、特別支援教育など、現代の学校で直面する課題について論じるもの。

  • 教師としての資質:教員として求められる資質や、自身がどのような教師になりたいかを述べるもの。

  • 教育改革や制度:学習指導要領の改訂、働き方改革、ICT教育の導入など、教育現場の変化に関する内容。

  • 教育実践:授業方法や生徒指導、保護者対応など、具体的な場面での対応についての考えを述べるもの。

書く際には、明確な論点設定、論理的な展開、具体例を交えた説明が求められます。また、字数制限がある場合も多いため、簡潔かつ要点を押さえた表現力が必要です。

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