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恐竜とバスがコラボ!?

「恐竜」と「バス」。
子どもが大好きな恐竜と働く乗り物がコラボした作品。
それがこちら
『恐竜バス』

5歳の息子はドはまりして、私はセリフを覚えるくらい読みました(笑)
シリーズ本で
『昆虫電車』
『危険生物工事車両』
『深海生物宇宙船』
もあり、どの「好き」にも応えられるラインナップです。
また、このシリーズ少しずつ話がつながっているので是非そこも注目してみてもらいたいです。


発想力がすてき

チョコとバナナ。
卵と白いおこめ。
虫と正義のヒーロー。

異色にも思える2つをかけ合わせることで、すてきな化学反応がおこること
ありますよね。

3つ目は某有名な息子が大好きなあのヒーローですが、確かに昆虫や動物の力を人間が使えたら超人ですよね。その超人が町を守ってくれるのですから鬼に金棒ですね。

少し話がそれましたが、「恐竜」と「バス」という子どもが大好きな2つをガッチャンコしようと思った発想をもつ大人がいるのが、とても素敵です。
その発想を形にできる情熱と技術をもっているのも素晴らしいと思います。

スケールと迫力

恐竜がでてきた時点でスケールも迫力も大きそうですが、期待にたがわずどちらも大きいです。
ティラノサウルスはもちろん、プテラノドン、ブラキオサウルス(首の長い大きな恐竜)、アンキロサウルス(背中がごつごつした尻尾の強い恐竜)、など同じみの恐竜から初めて聞く恐竜まで様々な恐竜が登場します。
恐竜の図鑑は以前から持っていましたが、絵本の中で恐竜の生態にもふれているので息子に読み聞かせすることで、恐竜の名前にも生態にも詳しくなりました。

緻密な絵とぬくもりのあるタッチ

細部まで描かれた緻密な絵ではありますが、色付けがぬくもりのあるタッチで描かれているため、迫力はあるのに親しみやすい印象を与えています。

生き物の形や動きを細かく正確に描いているので一見怖くも思えるのですが、息子が怖がったことはありません。
子どもの怖さを和らげているのはぬくもりのあるタッチです。

生き物のたくましさやかっこよさ、大きさを横に広げる形の本にすることで最大限に伝えている装丁にもこだわった作品です。

ちなみに、先日図書館でみつけた色んな国の色んな鬼を紹介した『はじめてのオニずかん』の絵がすてきで借りたのですが、いとうみちろうさんが描かれた作品でした。見つけた時ひそかに感動して息子に伝えると息子も「すごっ!!」と鬼も描けるのかと感心していました。

多才で多彩ないとうみちろうさんの作品が今後も楽しみです。


<参考文献>

・『恐竜バス』(いとうみちろう:作/永岡書店/2022.3)

・『昆虫電車』(いとうみちろう:作/永岡書店/2022.3)
・『危険生物工事車両』(いとうみちろう:作/永岡書店/2022.6)
・『深海生物宇宙船』(いとうみちろう:作/永岡書店/2022.6)
・『はじめてのオニずかん』(飯倉義之:監修 いとうみちろう:絵/スタジオタッククリエイティブ/2022.9)


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