リーガルリリーの「キラキラの灰」★★★

今年の1月にリリースされた「17」ではじめて存在を知った私好みのガールズロックです。こうゆうジャンルはオルタナって今でも言いますかね?
シンプルなメロディと曲の構成がニルヴァーナとかピクシーズ、ソニックユースを思い出します。たぶん少年ナイフもその系統ですが私はあまり聞いたことが無いので・・・。
基本的に私はspotifyのNew Music Wednesdayで新曲をチェックしていて5/8付を聞いていたら、「おっ!」と思う曲があったので誰かと思うとリーガルリリーの「ゴーレムの涙」でした。今までのリーガルリリーとは異なる80年代チャイナテイストポップスのアレンジとアニメっぽい歌詞のアプローチ(ゴーレムですよ、ゴーレム)が妙に耳に残って、ジムでのワークアウト中に聞いていたのですが、ふと、これアニメのタイアップかな?と思い、リーガルリリーのオフィシャルサイトを確認しました。
すると微妙にビンゴ。この「ゴーレムの涙」は同時にリリースされたEP「キラキラの灰」に収録の楽曲だったのですが、「キラキラ」がアニメ「ダンジョン飯」2期のEDでした。
なるほど。「ダンジョン飯」世界観にあわせた収録曲なんだなと、独り合点し「キラキラ」を聞いて、衝撃を受けました。
ギターのリフからはじまり、ドラムが入るイントロが世界観の広がりを感じさせ一気に楽曲に引き込まれます。一皮むけたというか、新しいバンドの方向性を感じさせ今まで聞いたリーガルリリーの楽曲でNo1じゃないかなと感動してしまいました。
そこでyoutubeのオフィシャルPVのコメントを確認すると、
私と同じく「最高傑作」というコメントが散見されましたが、
なるほどと思ったのが「スマパンの1979」というご意見。
レディオヘッドという意見もありましたが、私はレディオヘッドをあまり聞いていないので、そこがわかりませんが「1979」はなるほど合点。
「1979」は私の大好きな曲ですが、ミディアムテンポのビートを刻むロックが私はつくづく好きなんだなとあらためて思いました。
全体的なフレーズが似ていますがパクリとは思いません。「1979」の袋小路におちいったけどもがきながら現状を打開したいという切ない思いが込められたイメージと「ダンジョン飯」の世界観が一致しているところがあるので、引用したというかオマージュですね。
和歌の世界でいう本歌取りです。
5月ではじめてのガツンときた1曲です。

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