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児童福祉の助成金の規模を拡大させる公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団

少子化が叫ばれているにもかかわらず、子どもを取り巻く環境はあまりいい状態とは言えません。親の貧困が子どもにも影響を与えるなど、少子化を何とかするためには子どもを育てる環境を整えないことには話になりません。

とはいえ、子どもに関する支援にはお金がかかります。子ども支援を行う団体も多くの寄付金を集めようとしている中で、こうした団体に助成金を出す団体があります。それが公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団です。公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団では毎年児童福祉に関する活動費助成事業を展開し、助成金を出しています。

児童福祉に関する活動費助成事業

児童福祉に関する活動費助成事業は、東京都で25歳以下の若者・子どもを対象にした支援を行う団体の支援を行っていく事業です。2021年度では子ども食堂や学習支援、メンタルサポートなど現代の若者が抱える問題に対応していく特定非営利活動法人が支援を受けています。

この支援に関しては毎年審査が行われ、連続で受け取っている団体もある一方、新たに支援を申し出るケースも見られるため、東京で25歳以下の若者に対するサポートを行う団体が増えれば増えるほど激戦が予想されます。審査もしっかりと行われて、プレゼンのようなことも行っていくため、支援がほしい団体側も真剣そのもの。

実際に助成を受けた法人を見ると、特定非営利活動法人子どもへの学習支援基金の場合は、非認知能力を高めることを念頭に置いた活動を行い、貧困で満足な学習が受けられない児童を対象に活動を行っています。

2022年度で5度目の募集開始

戸田壽一・成郎育英財団は元々一般財団法人として2017年に立ち上げられ、2018年から児童福祉に関する活動費助成事業をスタートさせました。2022年度の募集開始で5度目となり、当初は5つの法人に助成金を交付する程度でしたが、現在は10の法人に提供を行っています。

提供する法人が増えたのは、児童福祉に関する活動費助成事業に関する理解が深まったことや、実際に子どもの貧困対策などに力を入れる団体が増えたこと。交付される団体が増えることはそれだけ戸田壽一・成郎育英財団の取り組みが支持されているということです。

公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団 助成⾦申請ページ
https://www.t1176foundation.or.jp/subsidy/

公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団の代表理事

2022年1月には公益財団法人 戸田壽一・成郎育英財団の代表理事である戸田成郎さんが紺綬褒章を受章しています。紺綬褒章は一定の金額以上を寄付した場合などに贈られる褒章ですが、事前に調査が行われ、過去に何も問題を起こしていない人に限って贈られるものです。

紺綬褒章は何回も受章でき、戸田成郎さんは2年連続で受章するなど、常に寄付を行い続けていることが評価された形です。

ちなみに同じ公益財団法人に、戸田育英財団がありますが、こちらは戸田建設株式会社の会長だった人物が立ち上げた財団です。戸田壽一さんは戸田成郎さんの父親であり、セコムの創業者として知られる人物です。戸田成郎さん自らもT8株式会社を立ち上げるなど、経営者でありながら、公益法人の代表理事を務めています。



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