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「避難勧告」という言葉は、もうないですよ。

私は、消防士であり、防災士です。

最近、新聞の記事で、
「避難勧告が廃止されて、避難指示に一本化されたことを知っているか」
という質問に対し、約半数は知らないという回答だったという調査結果がありました。


避難指示、避難指示、高齢者等避難など様々な種類があります。

「危険だけど、避難するのも自由、避難しないのも自由。
自己責任でお願いします。」

要するに、現在の自治体が言っているのはこんな感じ。

なんでこんなに曖昧にしているのかと言うと、私の予想では、もし強制避難させて、何もなかった時、責任を取らなくてもいいように幅を持たせているんだろうなと思っています。

例えば、危険なら強制避難させればいいと思いませんか?

もし強制避難(避難命令)という制度があったとして、たぶん1、2回なら強制避難して何もなかったなら許せますが、何回も強制避難させられて何もなかったとなると、たぶん国民は怒りますよね。

「こんなちょっとしか雨降ってないのに強制避難って、何を基準に発令してるんだ!」って。


要するにですね。
自治体は板挟みになってるんです。

強制避難させても非難される。
曖昧に避難させても非難される。

今の所、自治体発信での最良策は発案されてないようです。


私個人的な見解として、「危険だと感じたら逃げてください。」という促し方はダメです。

なぜなら、危険だと感じていなかった人が逃げ遅れているからです。

だからですね。
まず誰でもできて、最も有効だと考えられること。

それは、
「雨の日は、2階で寝ましょう。」
ということです。
※垂直避難と言います。

みなさん、危険だと感じる前に行動しましょう。

大事なのは、危険だと感じる前に行動しておくことです。

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